＋RAVENS＋

今シーズンはリーグ戦の試合消化ペースが順調だったレイブンス。前半はいつになく好調だったものの、次第に失速して行きプレイオフ自力進出の望みが絶たれ、上位チームの動向を見守る形で終盤に、しかし雨での試合順延が続く間に他チームの試合が消化され奇跡の自力進出の望みが再燃。。。
とはいえ１１月のシーズン終了までに試合消化できなければ不戦敗でプレイオフを逃すことに、この日は２日前から断続的に降る雨が上がらない中、試合開催が危ぶまれた。

	さらにはザブンスリーグ初の御杖村開催での１戦、両チームメンバーの移動距離を考えると中止か開催は即決でなければいけない中、実行委員は各チーム首脳に相談の連絡を入れた。そんな心配をよそになんと両チームメンバーが、すでに現地に向かっているとのこと、もう戻れない両チーム雨天決戦は始まった。メンバーがギリギリでグランド状態は最悪の中、先発澤井は四球を連発の本来の投球が出来ず苦戦、しかし今シーズン打線を支えた小谷が最後も大爆発。４打点を挙げる活躍とぬかるんだグランドで辻、辻内、上田、小谷が鉄壁ともいえる守備で澤井を援護し、ついに念願のプレイオフ進出を決める貴重な１勝を挙げた。創設１０周年にレイブンス初となるプレイオフ進出、今季も残りわずか、１０周年のフィナーレはどういう形で訪れるか注目である。

さぁ結婚後初のプレーが注目を集めた岩田だが、過去のトラウマ、腰の爆弾に最も悪いグランドコンディションの中、しっかりお約束のＣファール（選手紹介参照）を量産、そしてチャンスでは３塁線を破るタイムリーヒットで１打点を挙げ、期待に応える活躍を見せ、チームメイトをうならせた。心配の守備もそつなくこなし、結婚を機に鈍ったなどと言わせないプレーぶりだった。
そんな岩田の結婚の影響は、最悪のグランド状態でもユニフォームを汚さないプレーで新妻に汚い洗濯物を出さない配慮があったのか？

ここはチームとしては果敢にユニフォームを汚して欲しいところだ。さらに選手の鑑と言われた道具を大切にする男が、なんと選手の命とも言うべきグラブを忘れて帰るとは、チーム首脳を驚かせた。グラブも忘れて帰りたくなるスィートホームを手に入れた岩田の今後の活躍の行方も気になるところだ。

この日は直前まで２日間雨が降ったり止んだりのため選手たちも試合が出来るか半信半疑だった。そのためか大一番にしては選手の揃いが悪く、アップをしながらもまだホントにやるの？と何度も口にする始末。そしてベンチではこんな冗談も飛び出した。もう、この山奥のグランドまで来ただけで充分。チームのメンバーが多く揃ったほうを勝ちにしようよ。と。その時点でレ軍８人、エ軍６人が集合。８－６でレイブンスプレイオフでええやん。なんて言葉が出た直後、エ軍３人が到着８－９に。

逆転３ランを打たれたレ軍。ということでエ軍にお願いして８人で試合スタート１試合目途中で９人が揃い試合も見事勝利した。そして２試合目人数も互角の両軍、先発東は澤井を越えるチーム内最多勝を狙い上々の立ち上がり、チームも少ないチャンスで先制、このまま行きたい所に穴田兄弟が到着。人数でも大逆転９－１１でいただきかと思いきや、ここからエ軍の猛攻を浴びて逆転負け。なぜか相手チームへ勢いをつけた形になったが、遅ればせながらこの選手の集まりの良さは今季のレイブンスの躍進のカギだったと言えるだろう。敗戦したものの、シーズンの戦いは逆転勝利に匹敵したと言いたい。