プライベートで多忙を極めるエース澤井が、久し振りのマウンドにあがった。この日は試合前から入念な投球練習をし、好感触を感じていたようだが、制球が定まらず四死球で出した走者を長打で返されるという悪循環。2回で10失点に加え、審判からも恩情判定のストライクをもらうほどの乱調だった。不在の間いろんな局面での経験値を積み成長してきた東が、そのあと4回を1失点と好投しただけに、エースの看板は崖っぷち状態である。ピンチで慌てないメンタルの強さを持ってシンプルな投球を心掛けるマウンドさばきの復活が待たれる。夏はもう間近である。  
   
 
  前回の試合ではショートでいい動きを見せていた鈴木は、この日は2安打と痛烈なゴロで相手のエラーを誘うなど、大差の試合の中、いい攻撃をしている意識を最後までチームメイトに与え続けた。センター中心の打球が多く、好調さが伺える。自宅から最も近いまさにホームグランドの大成中での試合が増えれば、まだまだこの好調を見れる可能性もありそうだ。また、急遽参戦が決まった岩田も普段の悪い癖は辻に任せてセンターから右に快打をみせていた。
 
  圧巻はセンターへのホームラン級の大飛球から当たり損ねのポテンヒットコースまで、的確なポジショニングと広い守備範囲で好捕を連発。チーム不動の中堅手という動きで、試合を盛り上げてくれた。リーグで対戦する各チームが若い戦力が活躍する中、30オーバーの頑張りは心強い。  
   
 
  開幕時の不振から徐々に調子が出てきたミスターT。この日は岩田顔負けの場外ファールを線路を越えた田んぼに謙譲。田植えの苗の横に白球を2球植えた。そして、レフトの守備では平凡なフライをまさかの落球という失態にナインは目を疑った。しかし、最終回オレまで回せばなんとかするというセリフに1番からの攻撃で9番のミスターに満塁で回ると、きっちりタイムリーを打った。点差があり試合を決めるには至らなかったが、ミスを何個か生贄に出すと最後に活躍が返ってくるというミスター流黒魔術の効果は今後も注目だ。
 
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
RAVENS
0
2
2
0
0
0
6
10
BIGHOLES
2
8
1
0
0
0
11
S
AB
R
H
RBI
AVG
1
1
澤井
5
2
0
0
.273
2
3
穴田浩
5
2
0
0
.000
3
9
4
3
0
0
.071
4
6
上田
4
3
1
1
.400
5
2
稲場
4
4
2
1
.333
6
8
岩田
4
4
2
2
.250
7
5
鈴木
4
4
2
2
.429
8
4
辻内
4
3
1
0
.364
8
7
4
4
1
1
.154
8
D
伊藤
4
4
0
0
.000
W
L
I
ER
ERA
1
澤井
0
2
2
8
8.03
2
0
3
4
1
10.1
     
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