本年度も無事全試合消化で終了したザブンスリーグ。プレイオフはインディアンスが悲願の初優勝を遂げた。昨年はすべてのリーグを総ナメしたインディアンスの面々がMVP票を分け合う結果になったが、今季は相変わらずのタイトル総ナメながら様子が違うようである。
シーズンMVP候補を振り返る。まずは首位打者、最多安打をマークした森戸選手。昨年は新しい選手に譲った感があったが今季は持ち前のセンスにアグレッシブさがかみ合った。
これだけの数字をマークして四球を選んでいないのが凄いのひと言。明確なプレースタイルはインパクト大のうえに強力投手陣を支えた捕手としても優勝チームの主力らしさが光る。その他、攻撃面ではカオスの代表選手が打点王。エクストリームス時代より打撃には定評があったがさすがの成績である。また打率2位、盗塁王のMr.D選手の活躍も光った。投手部門でも最多勝タイでチームの勝利に貢献。トータルしてすぐれた実力を見せつつ、特筆すべきは奪三振、与四球が少なく守りのメンバーと共に試合を作れる草野球界では最も面白いタイプの選手である。そんなカオスと2位を争った古豪プレジャーズからは、やはりこの人、2度のMVP経験を誇る重富選手である。5シーズン連続の最多投球回の鉄腕は最多勝タイに防御率1点台。何よりすごかったのは2ケタの盗塁を記録する攻撃面でのハッスルぶりでチーム全体の機動力のUPを象徴する選手の一人だった。最後に昨年もMVP候補者とみられていたインディアンスの櫛田選手は、最多勝タイ、防御率、奪三振で1位とタイトルを独占。ここまでは昨年に近い数字だが、レギュラーシーズンの勝利チームから出るMVPで唯一人の4度選出。それも勝利投手の試合ではすべてが完封勝利で、リーグ戦トータルでも1失点という圧倒的成績でリーグを支配しており今季こそMVPの大本命となりそうである。昨年は混沌としたMVPレースであったが今季はどうなるか?直接対戦時の印象などで決まることもあるのが、各チームの選手間投票だけにその結果は注目である。

 
 
   
 

いよいよ今シーズンも終盤戦に。9勝で独走状態のインディアンスが1位を決めているが、今年の注目はプレーオス進出を賭けた2位争いだ。現在、5勝でプレジャースとカオスが並ぶ。しかし、プレジャースは全試合消化しており、のこり1試合を残したカオスの勝敗で2位が決まる。残り1試合のレイブンス戦に勝利すれば、カオスは12月5日のプレーオフに進出できるが、負ければ、勝率の差でプレジャースが進出となる。最後の運命を賭けた試合は11月21日18時半プレーボール予定だ。

 
 
   
 

09シーズンも全15試合を所属5チームがすべて消化というかたちで無事終了したザブンスリーグ。しかし、10年シーズンを前に4連覇を置き土産にファルコンがリーグを離れることになり、続いてエクストリームスも活動縮小のため、リーグを離れることを発表した。
ともにリーグのオリジナルチームとして立ち上げから歩んできただけに、リーグを揺さぶることとなった。更に昨年リーグに旋風をおこしたビッグホールズも継続参戦が困難なためリーグを離れることとなり、リーグ存続が危ぶまれた。しかし、リーグ代表の『ザブンスリーグは永久に不滅です。』という名言が飛び出し、残るチームも賛同(?)、規模は小さくなるがリーグ存続方向で意見は一致、各チームの結束強化を約束した。さらにはエクストリームスのメンバー所属の新チーム『カオス』の参戦が決定し、激動の10年シーズンはいよいよ幕開けとなった。
そんな波乱を乗り越えて、いよいよ2010年開幕戦を迎えたわけだが、今年の天候不順がリーグにも影響を与えた。開幕のはずだった7日は雨で流れ、3月21日のプレジャースーインディアンス戦が事実上の開幕戦となった。開幕戦はプレジャース重富とインディアンス櫛田の両エースが投げ合い、リーグの不安を吹き飛ばす白熱した投手戦となった。次は4月25日のプレジャースーカオス戦、そして29日のプレジャースーレイブンス戦・・開幕戦のような熱い試合を期待したい。

 
 
   
 
  リーグ事務局から、レイブンスと親交の深い「VIEWT(ビュート)」が交流戦としてリーグに参戦することが正式に発表された。ビュートは07年結成され、年間15試合程度をこなし実力をつけてきているチーム。各チーム1試合ずつの対戦ではあるが、各チームはビュート戦が上位進出に重要な意味を持つことは間違いない。