★☆★ リツキサン治療について ★☆★

▽ 抗がん剤との併用に利点
 昨年秋(2001年の 秋)、悪性リンパ腫の治療薬「リツキサン」(一般名、
(リツキシマブ)が保険適用となり、すべてのB細胞リンパ腫の治療に使えるように
なりました。
 この薬は、Bリンパ球だけ が持つ目印を狙い、Bリンパ球を殺してしまう
「モノクローナル抗体」と呼ばれる分子標的薬で、抗がん剤より副作用が軽いことが
特徴です。

 ▽血液の悪性腫瘍
 B細胞リンパ腫は、悪性リンパ腫全体の6−7割を占めています。リツキサンが認められたことで、悪性リンパ腫の中でも最も主要なターゲットに使えることに
なりました。
 抗がん剤とリツキサンを併用することも多くなり、治癒率が高まることが期待
されます。
 悪性リンパ腫は、白血球の1つであるリンパ球ががん化した病気です。
 血液の悪性腫瘍(しゅよう)では、このほか白血病と多発性骨髄腫の3つが主な病気
ですが、悪性リンパ腫は全体の半分以上を占め、頻度では白血病の2倍ぐらい
あります。有名ながんではありませんが、がん全体では、日本でも10位以内に入る
ぐらい多く、決して珍しい病気では
ありません。

 ▽Bリンパ球を攻撃
 悪性リンパ腫には、さまざまなタイプがあり、タイプによって症状も治療の仕方も異
なっています。
 悪性リンパ腫の半分以上は、首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れてくるという特徴がありますが、体の表面には出ずに、臓器にできるリンパ腫もあります。
他のがんが疑われ、検査で初めて悪性リンパ腫と分かるケースも多くあります。
 リンパ球には、BとT、NKの3種類の細胞があり、リツキサンが攻撃するのはB
リンパ球ががん化したB細胞リンパ腫です。
 リツキサンは当初、2001年秋にB細胞の低悪性度リンパ腫など、限られた
ものだけに使用が認められていました。
 低悪性度リンパ腫は、症状が出にくく、進行は遅いですが、抗がん剤が
効きにくかったのです。しかし、リツキサンは、単独でも抗がん剤投与後の再発例の
5−6割によく効き、平均して1年弱は効果が続きます。これは従来の抗がん剤と
比べると大きな効果です。

 ▽外来で治療
 リツキサンは、今までの抗がん剤の量を減らさずに併用できるという長所が
あります。
 リツキサンは、慣れた施設ほど外来で使われています。
 悪性リンパ腫は、タイプがいろいろあって、治りやすいものや、治りにくいものも
あります。しかし、放射線と抗がん剤の双方が有効な病気で、大まかに言うと、全体の
半分以上は治っています。白血病や多発性骨髄腫よりは治療成績が良いと言われて
います。
 悪性リンパ腫の問題は、ほかのがんと比べて、診断が難しいことや、タイプによって
治療が異なりますので、正確な診断が欠かせません。最初の診断が正確でないと適切な
治療が受けられないので、専門の施設で診断を受けて下さい。