2001.9.14 夜7時、お店の入り口のスポットライトを浴びて役者みたいに立ってました
ドア越しに、そのうち飛んでいくだろうと眺めていたら、近くを人が通っても
覗き込まれても、ずっとその場にたたずんだまま動きません。
まるで誰かを待っているように、彼が待っていたのは私?
気になってドアの外に出て様子をうかがうと、なんだか片方の羽根が変。
だらりと地に付いています。 捕まえてみようと手を延ばしたら、走る走る鳩が走る
怪我をしていて飛べない鳩が走る。100メートルぐらい追いかけっこをして
やっと捕まえ羽根を見てみると・・・折れた骨が飛び出してる。肉が削れて関節が見えてる
どうしようか?まだ仕事が残ってる。 取り敢えず目の前の交番で、お巡りさんに
相談してみたら、そんなもん持ち込まれても困る。明日保険所に持っていくか
拾った場所の近くに戻せば?
・・・・冷たく言い放つ・・・・保健所=焼却、放置=うろうろ外にゃん達の餌食・・・・
ひどい怪我の割には元気なはとさん、・・・・・ 水も飲めるし餌も食べる。
ダンボール箱に保護して翌日動物病院で手術。1時間30分ぐらいの手術に耐えたはとさん
もう飛べないよ。と言われたはとさん。1度病院を代え、そこでも飛べないと言われた。
でもはとさんは頑張りました。リハビリとも遊びともつかない運動でしたが、高くは無いけど
遠くも無いけど、全く飛べないと言われたはとさんが、私の頭を飛び超えました。
はと小屋を作って上げられない狭い我が家。沢山の人の協力でボランティアさんを探して
河内長野の某小学校に引き取ってもらえる事になりました。出来ることなら私がずっと
はとさんの世話をしたかった。わずか3ヶ月でしたが、生きる力を教えてくれたはとさん。
きっと今でも、不自由な翼だけど元気に飛んでいると、信じています。
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