家族に脛骨異形成症の説明をすると、「この病気は生まれつきの病気ですか?」とよく聞かれます。本疾患は早くて三ヵ月令くらいから湾曲が始まりますが脛骨異形成症の子も二ヵ月令くらいまでは湾曲はありません。ですので「先天的ではなく発育期疾患です」とお答えしています。発育期疾患とは、成長過程で病気になる病気のことです。
骨の成長する部位を成長板と呼びます。右の写真は二ヵ月令のダックスフンドの脛骨です。イラストでは成長板障害を示しています。脛骨異形成症は脛骨の足首に近いところの成長板の内側だけが障害を受けることによって発生し黄色の矢印のように成長に伴って湾曲が進行します。この変形は3ヵ月令くらいから進行し、8ヵ月令くらいで止まります。ですので8ヵ月令以上の子で脛骨異形成症だと診断された場合にはこれ以上進行することはありません。 |
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×印が障害された成長板。障害された部分は成長が止まり、残った部分が成長を続けるため黄色矢印の変形が起こる。
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