***** 奈良県
御所市 金剛山(1,112m) PM74UK
頂上近くまで麓からケーブルカーが通っていて行きやすい場所です。 ケーブルカー乗り場までは、近鉄富田林駅と近鉄&南海河内長野駅からバスがでています。 マイカーでは高い駐車料金を取られますが、少し下の方の駐車場や広場などにタダで置ける場所がありますので倹約家の方はどうぞ! 山頂周辺はたき火禁止です。 山頂が広く、運用に適した場所が点在しています。 交信したいエリアで運用ポイントをいろいろ変えてみると良いでしょう。
御所市 大和葛城山(959.7m) PM74UK
近鉄御所線御所駅近くからロープウェイが出ていて山頂まで楽に行くことが出来る山です。 なだらかな山頂は春はツツジが咲き誇るピクニックに最高の場所です。全方向良いのですが、特に西方向に良く飛ぶ場所です。 国民宿舎「葛城高原ロッジ」など宿泊施設もあります。(食べ物飲み物トイレあり)
香芝市 二上山登山口給水タンク PM74UM
大阪から国道165号線で奈良県に入り、立体交差を当麻、御所方面に折れて山沿いに進むと、山側(右手)にある給水タンクです。 二上山ハイキングコース出発点になっており、10台程の駐車スペースがあります。 東方向に開けていて、V・UHF帯で、京奈地区との交信が楽しくできます。 タンクに反対車線側から渡る陸橋を利用して、ワイヤーアンテナの設営も可能ですので、HF帯での運用も楽しくできます。
桜井市 初瀬ダム湖畔 PM74XN
近鉄大阪線長谷寺駅の北、約2キロにあるダム湖です。 湖畔には車を止めて景色を眺める事が出来る場所が数カ所あります。 ワイヤーアンテナを張るのには木が邪魔をして上手にいきません。 ダム湖南側は車の通行も少ないので運用に適しています。 周りは山に囲まれていますのでV・UHF帯での運用には向きません。 HF帯でもまずまずの飛びですが、ノイズが少ないので快適な受信環境です。
高市郡高取町 高取山(584m) PM74VK
その昔、山城があった場所で高取城跡があります。 城跡までは舗装道路がついております。 山頂までは高取城跡から登ります。 距離の割には、ちょっときついです。 手前にNTT中継塔が建っていますが、細くて急な道なので車の転回に苦労します。 国道169号線で「壺阪寺」の看板を目印に走ると行き易いです。 近鉄吉野線「つぼさかやま駅」から東南に徒歩1時間半ほどです。 簡単な設備でも奈良、京都、大阪の局と楽しく交信することが出来ます。
高市郡明日香村 飛鳥展望台 PM74WK
有名な「石舞台古墳」から車で約10分程の小さな展望台です。 西方向に開けています。 展望台周辺は道が細く、多くの車は駐車できません。 また車を駐車できるスペースに水平部分が少ないため、大がかりなアンテナ設営には工夫が必要です。 また、夜間は威勢のいい若者がよく通るので周囲が必要です。 石舞台古墳駐車場からさらに1.2Km程進むと、左手に展望台へ続く細い道(舗装道、車両通行可能)があります。
生駒郡三郷町 信貴山のどか村駐車場 PM74TO
信貴生駒スカイライン起点の近くにある有料施設です。 駐車場のほとんどはチェーンがかけられ車両進入ができません。 夜間はひっきりなしに走りやの若者が通りますので注意が必要です。 近くにワイヤーアンテナを張ることができる貯水池がありますが、谷になっていて飛びはよくありません。 モービルホイップでの運用に限られそうです。 大阪、奈良などのローカル局が沢山呼んできてくれます。
吉野郡東吉野村 24010L三重県飯南郡飯高町21004A 高見峠 PM84BK
奈良三重県境、国道166号線旧道上にあり、高見山登山者の駐車場があります。高見トンネル手前に両県とも旧道への入り口があります。ハイキングシーズンには、30台ほどの駐車場は満車になり、夜間も天体観測マニアが集っていたりします。南北を山で挟まれておりますが、6m2エレHB9CVや2m5エレ八木など、そこそこのアンテナを用意すれば、交信局に困ることはありません。
吉野郡東吉野村 24010L三重県飯南郡飯高町21004A 高見山 PM84BK
ハイカーには「近畿のマッターホルン」と、呼ばれているそうです。冬は山頂付近の樹氷が綺麗と云うことで、有名な人気コースです。前出の高見峠(大峠)から、ゆっくり歩いて1時間半のハイキングです。山頂の祠が東吉野村と飯高町の境界です。東吉野村側に避難小屋があり、その屋上が運用に最適です。1000mを超える標高は、大阪、名古屋、南関東の大都市に、小電力でも強力な信号を相手局に届かせることが出来ます。
添上郡月ヶ瀬村 24006A 月ヶ瀬温泉駐車場 PM84AR
月ヶ瀬村役場のすぐ北にある公共温泉の駐車場で、見晴らしが良い場所です。敷地内には、温泉施設以外に養護老人ホームもあるので、アンテナの展開や発電機の利用は出来ません。許可も下りないと思います。車の中からモービルホイップでのお気軽運用には最適です。2mSSBで10Wもあれば、名古屋近辺や3エリア大阪平野部とらくらく交信できます。ちなみに月ヶ瀬温泉は600円(2001年8月現在)でタオル付き、シャンプーとソープも完備されています。週1回休みあり。
**おはなし** 小さな移動運用 JL3TOG 岩田こうじ
移動運用と言えば「ビックアンテナに50W」なんて言うのが近頃の主流です。 聞くところによると(実際に見たこともありますが)移動運用には許されていない出力を送出している移動運用局もいるそうです。 本当にそういう設備を持っていく必要があるのでしょうか?
私と無線との出会いは小学校の時に始めたCB無線でした。
CB無線とは、「27MHz 8chスポット 0.5W AMモード」の簡易無線で 市街地ではせいぜい2Kmしか飛ばない無線です。 輸出仕様の違法機を使うハイパワーCBラジオからの混信を常時受けながらの運用を強いられました。
アマチュア無線では100Km離れた局とのQSOは かなり簡単に出来て決してDXとは言いませんが そのような条件ゆえCB無線での100Km離れた局とのQSOはDXなのです。 そしてQSOが成立したときの感動は文字に置き換えることが出来ないほどです。
アマチュア無線を始めたとき 電波の飛びのすごさに感動してしまったことを今でも良く覚えています。 恐怖を感じました。 2Wの電波が20Kmほど飛んだだけでした。
パワーを上げて運用すれば より遠くに電波をとばすことが出来るのは周知の事実です。 アマチュア無線家なら「遠くに電波をとばしたい」と思うのは共通の願いだと思います。 しかし 制約のある中でいかに遠くの局とQSO出来るか! いくつの出会いがあるか! そういう楽しみもあります。
簡単な設備で山に登って 思いがけない遠くの局に大声をマイクに浴びせかけて楽しむ運用も 大出力&ビックアンテナの運用にはない素敵なものです。 「より多くと」「より遠くへ」の移動運用ばかりではなく 何か違う目的を持って移動運用を楽しむことも良いことではないだろうかと考えます。
移動運用する度に 開局したての頃の感動を得ることが出来る! 私はそんな移動運用にこだわり続けたいと思います。