テレビ番組などで紹介されているリフォーム工事ではすばらしいアイデアが披露されていますが、建築士として少し疑問を持つときがあります。古い家を改修するときにはまず耐震・耐腐を考える必要があるのではないでしょうか? 見栄えや機能も大切ですが、せっかくリフォームされる時に同時に耐震工事も計画すれば費用も安く上ります。本当は改修やリフォームこそ専門家の知識やアドバイスが必要なんです。
建築基準法では強制換気が義務付けられました。 マンションなどの閉ざされた環境では必要と思われますが、地域環境に順応した住まい方があるのではないでしょうか? 地場産材の天然木材・天然塗料・シックイや土壁、また荒壁の復活、大きな庇(ひさし)の外部と繋がる有効空間等、施工に時間はかかりますが、節のある柱や梁など仕様によっては費用は決して高いものではありません。また日本の建築技術の伝承にも繋がるのではないでしょうか? 自然と共に生きていく、そんな生活を提案したいと思っています。
混構造は避けて計画するのは常識となっていますが本当にそうでしょうか? 剛性の高い鉄筋コンクリートで柱や梁を作り、靭性の高い鉄骨で屋根を作り、温かい木材で壁や床を作れば災害に強い、人に優しい住宅が作れます。 また何度でも改修工事ができ、25年〜30年で建替を前提としたメーカーの建物より長い目で見れば経済的といえるのではないでしょうか。