報告:釈迦生誕の地ルンビニ
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NGOびしゅわ会報 号外
報告:釈迦生誕の地ルンビニ

2013/12/25
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釈迦生誕の地 ルンビニ

2013年3月 NGOびしゅわのスタディツアによる視察報告
報告:明石六郎  写真:後藤肇
 ルンビニは今日も変貌している。私たちの生涯の時間の中ではゆっくりと、人類の歴史の中では速やかに。それは美しく成長する。数十年あるいは数百年の未来に向かって、喜びのエネルギーに満ちて。
 二千六百年程前に仏陀はこの地に生まれた。それ以来ルンビニは仏教の聖地であり続けてはいたが、つい三十年前までは、レンガ積みの遺跡だけが点在する、人もあまり訪れない忘れられた地であった。
 今、世界の人々が集まる。世界の国々が寺院を建てる。ルンビニは、哲学と、平安と、自由の空間。数千年の平和を願って。

マヤ聖園菩提樹に向かって座る僧たち
<カトマンズから>
 ルンビニはネパールのタライ地方、インドとの国境近くにある。首都カトマンズからまずバイラワへ向かい、バイラワからバスなどで約1時間。バイラワへは飛行機または長距離バス。

<ルンビニ村>
 ルンビニは田園地帯の簡素な村だが、様々なホテルが建設され、また建設されつつある。
 村からルンビニ園へは、現在は東側のゲートから入ることになる。

<ルンビニ園>

 東西約2km、南北約3.5km。南に直径1kmのほぼ真円のマヤ聖園。北に真直に運河、その両側に主要道路が作られている。道路の東西両側に各国の寺院が建設されている。ほぼ北端部に博物館や宿泊施設。全体を歩いて見学するのは大変なので、リキシャや自転車の利用がおすすめ。
 建築家・丹下健三の設計に沿って、1985年から開発計画が進められている。

 <マヤ聖園>
 北側入口から料金を払い、履物を脱いで歩いて入る。アショカ王のマーカーストーン(仏陀生誕の地であることを示す)を納めたマヤ聖堂、アショカ王の石柱、誕生場所の池、菩提樹を囲んで円形の公園になっている。

聖園に入って来る女性たち

マヤ聖堂遠景

聖堂横でお祈りする
中国系の人たち
 マヤ聖園は宗教上の聖地だが、自由な観光地でもある。お祈りをする人、瞑想する人、講話をする僧、それを聞く巡礼たち、休憩する人、観光して写真を撮る人、初めて出会った人と語り合う人たち。ヨーロッパ人、アメリカ人、アジア人。日本人は我々だけ。

講話をする僧と、聞く団体ツア客
スリランカの人々

アショカ王石柱
<中央広場から運河・通路(マヤ園北)>
 中央広場では仏陀像が建設工事中

平和の火・壇と運河、道

園内移動はサイクリング

工事中

お坊さんの移動は徒歩
<東側寺院地区>
 中央通路東側にはタイ、ミャンマーなどアジアの寺院・上座部仏教寺院が集まっている。(右ミャンマー寺院)
 ゆっくり見学できたスリランカの寺院を中心に報告します。
 

まだ入れないインド寺院
スリランカ寺院の回廊から
まるでヒンドゥ寺院のような

スリランカ寺院回廊入口

回廊にて

修行する小僧さんたち
ネパール語で通訳
してくれる子もいる

スリランカ寺院でお祈り

マヤ聖園で講話をしていた僧が
話しかけてくれました
私が講話を聞いていたことに
気がついていたのでした
思いがけない国際交流
共通言語は英語でした

ネパール寺院内の仏像

チベット寺院はそれらしい構え
<西側寺院地区>
 ルンビニ園東側寺院地区にはヨーロッパの寺院が多く集まっている。
 私はドイツ寺院で働くネパール人小僧さんたちと話したが、この地域ではどんな言葉を介して、どんな出会いがあるか、予想もできない。
 ここでは(彼らから聞いた通り)ドイツ寺院と呼んでおくが、入口には "Stupa Complex(仏舎利塔)" と表示されている。(左:ドイツ寺院入口 右:同正面)
最も充実していたのはそのドイツ寺院で、寺院を囲む庭には仏陀の生涯を語る像が取り囲んでいる。それに従って仏陀の生涯を簡単に学んでみよう。

(1) 誕生:七歩歩いて
「天上天下唯我独尊」

(2) 王子の時代
カピラバストゥ城

(3) 国を捨て城を出る

(4) 出家

(5) 苦行の時代

(6) 悟りを得て人々に説法

(7) やがて動物たちにも

(8) 入滅:弟子に囲まれ
 ルンビニ園全体がまだ工事中だ。寺院地区でも半数近くはまだ見学できない。それでも、いくつかの寺院が営業中。以下、ランダムに画像を並べてみる。お国柄が出ているのも、頓珍館国籍不明風も。日本の寺院とは、なんという違いだろうか。想像力を働かせてご覧ください。
















 東側寺院地区で、なんだか物足りなさを感じた。ドイツ寺院のように賑わっているところもあるのだが。何が足りないのか最近やっと気がついた。読経の声。ネパールの各地の寺で遭遇するような、僧侶たちの読経の声が聞こえない。時間帯ということもあるだろうが、それにしても全然聞こえない、見かけないということは…もしかして、この寺院地区はすべてまだ営業前なのではないだろうか。確かに、タイやスリランカの寺院では住み込んでいるらしい人たちがいたが、この東側地区では見かけない。ここはすべてまだ開店前だったのか?
<北部地域>
 北部地域はまだまだ開発前の様子。将来、正面入口はこの辺りになる。博物館・図書館があり、さらに北には日本山妙法寺とルンビニ法華ホテル。

博物館裏でちょっと休憩

博物館裏の木陰で野外授業

日本山妙法寺
 ルンビニはゆっくり変化する。サグラダファミリアのように、というより、それ以上に完成までに年月を要するだろう。あるいは完成という時は永遠にめぐってこないのかもしれない。無限に変化し続けて…
 そして、ルンビニはいったいどういうものに成っていくのだろう。もちろん、釈迦生誕の聖地ではあるが、釈迦その人がそうであったように、ルンビニという空間も、今すでに、その宗教的な意味を凌駕して、世界に例を見ない、世界の活きている文化遺産となっている。
 私は思う。これは、覚醒しようとする人のためのテーマパークなのだ。では、この園のテーマは何か。「生きる」かも知れない。「生命」「幸福」「愛」「平和」どのような言葉をとったとしても、仏陀の哲学をよりどころに、そこに求められるものこそ「真実」。
 私は望む。これが、アミューズメントパークたることを。美術館があればいい、音楽ホールも、映画館も。そして求める人たちのための哲学の回廊。あらゆる地方の、あらゆる人々の寺院、あるいは、クリスチャンの教会、イスラム教のモスクもあればよい。
 私の夢は続く。そして学校、大学、国際平和会議場。百年の後に、千年の後に…

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画像撮影:後藤肇
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