【古典関連書籍】

司馬さんの書籍収集のすごさについては知っていましたが、「司馬遼太郎記念館」を訪れ声を失いました。 あらゆるジャンルの本が所狭しと私達を圧倒していました。古典の苦手な私ですが、私なりに勉強してみました。読み始めたら結構楽しいものです。

【古典関連書籍】

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角川文庫
→古文が苦手な私でも、楽しく読めました!
○古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
□今昔物語集 全4冊 池上 洵一 編 岩波書店
○今昔物語集 本朝部 上
○今昔物語集 本朝部 中
○今昔物語集 本朝部 下
○今昔物語集 天竺・震旦部

○宇治拾遺物語 (角川ソフィア文庫)

■今昔物語・宇治拾遺物語 篠原昭二・三木紀人訳 新学社文庫○

○源氏物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
■源氏物語 (上・下)日本文学全集2/3 与謝野晶子著 河出書房○
■潤一郎訳 源氏物語(巻一) 中公文庫○
■源氏物語入門 池田亀鑑著 現代教養文庫○
■源氏物語 二 新潮日本古典集成 ○
※特別展覧会 源氏物語の美術 京都国立博物館○

○うつほ物語(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○竹取物語(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○枕草子 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○伊勢物語(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
□○平家物語 (上・下)角川ソフィア文庫
○万葉集 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○古今和歌集 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○新古今和歌集 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○土佐日記(全) (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
□土佐日記 三谷榮一訳注 付現代語訳 角川文庫○
○蜻蛉日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○蜻蛉日記 明治書院 ※単行本
○和泉式部日記(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○更級日記 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○大鏡(角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○徒然草 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
□改訂 徒然草 今泉忠義訳注 付現代語訳 角川文庫○
○方丈記(全)鴨長明著 角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
□方丈記 鴨長明著 川瀬一馬校注 現代語訳 講談社文庫○
□方丈記 鴨長明著 簗瀬一雄訳注 付現代語訳 角川日本古典文庫○
○おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○南総里見八犬伝 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○法然 十五歳の闇(上・下)梅原 猛著 角川文庫
○良寛(角川文庫ソフィア)
○百人一首 (角川ソフィア文庫)
○百人一首の作者たち (角川文庫ソフィア)
○評解新小倉百人一首 三木幸信・中川浩文 共著 京都書房

※「原色 小倉百人一首」文英堂(朗詠CDつき)○

■堤中納言物語 山岸徳平訳注 付 現代語訳 角川文庫○

もう一つの万葉集 李 寧熙(イ ヨンヒ)文藝春秋 ※単行本○

「愚管抄を読む 日本中世の歴史観」大隅和雄 講談社学術文庫○

○梁塵秘抄 佐佐木信綱校訂 岩波文庫

○雨月物語(角川文庫ソフィア)
○謡曲・狂言(角川文庫ソフィア)

とりかへばや物語
太平記
御堂関白記 藤原道長の日記
空海「三教指帰」―ビギナーズ日本の思想 (角川ソフィア文庫)
ビギナーズ 日本の思想 道元「典座教訓」 禅の食事と心 (角川ソフィア文庫)
聖徳太子と日本人 大山 誠一 (著)

近松門左衛門 - Wikipedia
☆浄瑠璃
『出世景清』
□『曾根崎心中』
『堀川波鼓』
□『冥途の飛脚』
『国性爺合戦』
『平家女護島』
□『心中天網島』
□『女殺油地獄』
☆歌舞伎
『けいせい仏の原』

曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
○近松門左衛門(角川文庫ソフィア)
○近松世話物集(曾根崎心中・冥途の飛脚・心中天の網島・女殺油地獄・参考ー難波みやげ) 現代語訳対照 守随憲治訳注 旺文社文庫
○図説 日本の古典16 近松門左衛門 集英社
○心中天の網島 日本の古典12 世界文化社

井原西鶴 - Wikipedia
☆好色物
『好色盛衰記』
□『好色一代男』
『好色二代男』(諸艶大鏡)
□『好色五人女』
□『好色一代女』
『西鶴置土産』
『男色大鑑』(本朝若風俗)
☆武家物
□『武道伝来記』
『武家義理物語』
『新可笑記』
☆町人物
『日本永代蔵』
□『世間胸算用』
『西鶴織留』
☆雑話物
『西鶴諸国ばなし』
『本朝二十不孝』
『本朝桜陰比事』
『西鶴大矢数』
『西鶴俗つれづれ』
『万の文反古(よろづのふみほうぐ)』
『西鶴名残の友』

新版 好色五人女 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)
○日本永代蔵 新潮日本古典集成  新潮社 ※単行本
○好色一代女 新潮日本古典集成  新潮社 ※単行本
現代語訳 好色五人女 (河出文庫)
○西鶴集(好色一代男・好色五人女・好色一代女・武道伝来記・世間胸算用) 日本文学全集5 河出書房

好色一代男 里見ク 訳
好色五人女 武田麟太郎 訳
好色一代女 丹羽文雄 訳
武道伝来記(諸国敵打) 菊池寛 訳
世間胸算用 尾崎一雄 訳

※ニッポンの伝統芸能 (株)えい出版社○
※ニッポンの城 (株)えい出版社○

○芭蕉全句集(角川文庫ソフィア)
■芭蕉句抄 小宮 豊隆 著 岩波新書○

※「奥の細道」を旅する 一個人編集部 KKベストセラーズ ○

○とはずがたり 新潮日本古典集成  新潮社 ※単行本

■五輪書 宮本武蔵 著 渡辺一郎校注 岩波文庫○

○論語(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○論語 中公文庫
○孫子・三十六計(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
■孫子 金谷治訳注 岩波文庫○
○韓非子(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
※韓非子 本田 済訳 ちくま学芸文庫
易経(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○老子・荘子(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
■老子 小川環樹訳注 中公文庫○
□老子・荘子 ☆単行本 講談社○
○李白(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○陶淵明(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○杜甫(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
白楽天(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
史記(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
史記列伝1 岩波文庫○
史記列伝2 岩波文庫○
史記列伝3 岩波文庫
史記列伝4 岩波文庫
史記列伝5 岩波文庫○
史記世家1 岩波文庫
史記世家2 岩波文庫
史記世家3 岩波文庫
史記の「正統」平勢隆郎著 講談社学術文庫

易経(上) 岩波文庫○
易経(下) 岩波文庫○

○南洲翁遺訓 西郷隆盛(角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○学問のすすめ 福沢諭吉著 佐藤きむ訳 (角川ソフィア文庫 ビギナーズ・クラシックス) (文庫)
○学問のすすめ(原文) 福沢諭吉著 土橋俊一 校訂・校注 講談社文庫
○『福翁自伝』富田正文校訂 福沢諭吉著
『西洋事情』 福沢諭吉著
『文明論之概略』 福沢諭吉著
『福翁百話』
『福澤諭吉著作集(全12巻)』慶應義塾大学出版会

□「武士道 BUSHIDO The Soul of Japan」 新渡戸稲造著 岬 龍一郎訳 PHP○


■氷川清話 勝 海舟 服部 真長編 角川文庫○


■司馬遼太郎が語る 雑誌言論100年 中央公論社○

☆司馬遼太郎
仏教者からの言論運動 総合雑誌「中央公論」の誕生
大正言論のスーパースター 吉野作造の時代
戦争、総合雑誌の挫折
戦後言論の潮流 講和条約前後

☆松本三之介
解説。明治編
☆福沢諭吉
学問のすすめ(初編)
☆田口卯吉
自由交易論
☆植木枝盛
人民の国家に対する精神を論ず
☆徳富蘇峰
ああ国民之友生まれたり
☆三宅雪嶺
三千の奴隷をいかにすべき
☆中江兆民
衆議院議員の一大義務
☆北村透谷
厭世詩家と女性
☆木下尚江
鉱毒飛沫
☆高山樗牛
美的生活を論ず
☆幸徳秋水
ああ増税!
☆山口孤剣
父母を蹴れ
☆内村鑑三
非戦論の原理
☆石川啄木
時代閉鎖の現状
☆平塚らいてう
元始、女性は太陽であった

☆小田切進
解説・大正編
☆大杉栄
生の創造
☆吉野作造
民衆的示威運動を論ず
☆大山郁夫
世界の民主的傾向とロシア最近の革命
☆武者小路実篤
「新しき村」につきて
☆長谷川如是閑
「大阪朝日」から「我等」へ
☆柳田国男
祭礼と世間
☆阿部次郎
人生批評の原理としての人格主義的見地
☆有島武郎
宣言一つ
☆山川均
無産階級運動の方向転換
☆堺利彦
陣羽織の桃太郎と前垂掛の桃太郎
☆福田徳三
復興日本当面の問題

☆橋川文三
解説・昭和篇
☆蔵原惟人
プロレタリア・レアリズムへの道
☆高橋亀吉
資本主義日本の現在の流れとその帰趨
☆井上準之助
国民経済の立直しと金解禁
☆野呂栄太郎
日本資本主義現段階の諸矛盾
☆佐野学・鍋山貞親
共同被告同志に告ぐる書
☆河上肇
獄中独語
☆三木清
シェストフ的不安について
☆美濃部達吉
一身上の弁明
☆河合栄治郎
二・二六事件について
☆戸坂潤
日本の民衆と「日本的なるもの」
☆小林秀雄
戦争について
☆笠原太郎
日本経済の再編成
☆高坂正顕・鈴木成高・高山岩男・西谷啓治
世界史的立場と日本

☆粕谷一希
総合雑誌論
☆山本修平
「雑誌言論100年」制作にあたって


小倉百人一首

小倉百人一首
天智天皇
秋の田の 仮庵の伊庵の 苫をあらみ わが衣出は 露に濡れつつ
持統天皇
春過ぎて 夏来にけらし  白砂の 衣ほすてふ 天の香具山
柿本人麻呂
あしびきの 山鳥の尾の  しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
山部赤人
田子の浦に うち出でてみれば 白砂の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
猿丸太夫
奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき
中納言家持
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける
安倍仲麿
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でしつきかも
喜撰法師
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうじ山と 人はいふなり
小野小町
花の色は うつりにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせしまに
蝉丸
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関
参議篁
わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海女の釣船
僧正遍昭
天つ風 雲の通い路 吹き閉じよ をとめの姿 しばしとどめむ
陽成院
筑波嶺の 嶺より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
河原左大臣
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし われならなくに
光孝天皇
君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ
中納言行平
たち別れ いなばの山の 峰に生える まつとし聞かば 今帰り来む
在原業平朝臣
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは
藤原敏行朝臣
住の江の 岸による波  よるさへや 夢の通い路 人めよくらむ
伊勢
難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
元良親王
わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
素性法師
今来むと 言いしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
文屋康秀
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ
大江千里
月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど
菅家
このたびは ぬさもとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
三条右大臣
名にしおはば 逢坂山の さねかずら 人にしられで くるよしもがな
貞信公
小倉山 峰のもみじ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
中納言兼輔
みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
源宗于朝臣
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思えば
凡河内躬恒
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどわせる 白菊の花
壬生忠岑
有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし
坂上是則
朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪
春道列樹
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
紀友則
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ
藤原興風
誰をかも知る人にせむ 高砂の 松も昔も 友ならなくに
紀貫之
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
清原深養父
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいずこに 月やどるらむ
文屋朝康
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
右近
忘れらるる 身をば思わず 誓いてし 人の命の 惜しくもあるかな
参議等
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
平兼盛
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思うと 人の問うまで
壬生忠見
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか
清原元輔
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは
権中納言敦忠
逢いみての のちの心にくらぶれば 昔はものを 思わざりけり
中納言朝忠
逢うことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
謙徳公
あわれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
曽禰好忠
由良のと 渡る船人 かじをたえ 行くえも知らぬ 恋の道かな
恵慶法師
八重葎 しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり
源重之
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけてものを 思うころかな
大中臣能宣
みかきもり 衛士のたく火の 夜は燃え 昼は消えつつ ものをこそ思へ
藤原義孝
君がため 惜しからざりし 命さえ 長くもがなと 思いけるかな
藤原実方朝臣
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
藤原道信朝臣
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほうらめしき 朝ぼらけかな
右大将道綱母
嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る
儀同三司母
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
大納言公任
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
和泉式部
あらざらむ この世のほかの 思い出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
紫式部
めぐりあひて 見しやそれそれとも わまぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな
大弐三位
有馬山 猪名の笹原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
赤染衛門
やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな
小式部内侍
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立
伊勢大輔
いにしえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほいぬるかな
清少納言
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
左京大夫道雅
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな
権中納言定頼
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらわれわたる 瀬々の網代木
相模
恨みわび  ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
前大僧正行尊
もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし
周防内侍
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ
三条院
心にも あらでうき世に ならがえば 恋しかるべき 夜半の月かな
能因法師
嵐吹く 三室の山の もみじ葉は 竜田の川の 錦なりけり
良暹法師
さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ
大納言経信
夕されば 門田の稲葉 おとずれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く
祐子内親王家紀伊
音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
権中納言匡房
高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 立たずもあらなん
源俊頼朝臣
憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを
藤原基俊
契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋もいぬめり
法性寺入道前関白太政大臣
わたの原 漕ぎ出でて見れば ひさかたの 雲居にまがふ 沖つ白波
崇徳院
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思う
源兼昌
淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めね 須磨の関守
左京大夫顕輔
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影ぞさやけき
待賢門院堀河
長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思え
後徳大寺左大臣
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
道因法師
思いわび さても命は あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり
皇太后宮大夫俊成
世の中よ 道こそなけれ 思い入る 山の奥にも 鹿ぞなくなる
藤原清輔朝臣
ながらえば またこのごろや しのばれん 憂しとみし世ぞ 今は恋しき
俊恵法師
夜もすがら もの思うころは 明けやらで 閨のひまさへ つれなかりけり
西行法師
嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな
寂連法師
村雨の 露もまだひぬ 真木の葉に 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ
皇嘉門院別当
難波江の 芦のかりねの ひとよゆえ みをつくしてや 恋わたるべき
式子内親王
玉の緒よ 絶えなば絶えね ならがえば 忍ぶることの よわりもぞする
殷富門院大輔
見せばなや 雄島のあまの袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかわらず
後京極摂政前太政大臣
きりぎりす 鳴く霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む
二条院讃岐
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね かわく間もなし
鎌倉右大臣
世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小船の 綱手かなしも
参議雅経
み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣うつなり
前大僧正慈円
おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつそまに 墨染の袖
入道前太政大臣
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり
権中納言定家
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ
従二位家隆
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりけり
後鳥羽院
人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思うゆえに もの思う身は
順徳院
ももしきや  古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり