カッパドキア岩石群

トルコ…というと、東西文明の合流点という立地や古代の歴史遺産など、異国情緒に溢れています。
そして暮らす人達は人懐こくてパワフル!   この国はそんな魅力がいっぱいの国です。
あまりに奥が深すぎて、1度旅行しただけの私にはとても説明できませんが
まずは古代遺跡の一部だけでもアップしてみました。

トロイ遺跡

トロイの木馬

『トロイ』は、紀元前800年頃書かれたホメロスの叙情詩『イリアス』に登場する
城塞都市です。  この都市の実在を信じたドイツ人 シュリーマン (1822〜90)が
私財を投げうって発見したのが、この遺跡です。
けれど、この遺跡が本物のトロイかどうかは、現在でも証明されていません。

…でも、そんなこと一介の旅行者には知ったこっちゃありません!   壮大な神話の世界へ出発!です♪

木馬のおしり

【トロイの木馬・・・のおしり】
遺跡に入ると『トロイの木馬』の複製が
お出迎え。1975年製です。
階段で、胴の中に入れます。

…ものすごく無駄話ですが、まだ私がパソコンのことを何も知らなかった頃
弟が「セキュリティ」について説明してくれました。
でも、「…トロイの木馬がファイヤーウォールを突き破って侵入してくる…」という説明を聞きながら
私の頭の中では、こんな木馬↑が燃え盛る城壁を突き破ってドド−ン!!と、トロイの街に攻め込む
『壮大スペクタル歴史ロマン映画』の1シーンが、展開されておりました…。
「おお!なんかスゴイ!」と喜んでたら、弟が「真面目に聞いてるか?」
…えっと、当時は本気でそう思ってました…。私^^;




トロイ遺跡内部

トロイ遺跡は街が戦争や地震で崩壊するたび、その上に新しい街を築いたため
BC3000〜AD500年頃までの間に9層の都市の遺構が重なり合う複雑な形になりました。



スカイア門

不死身のアキレスとトロイの名将ヘクトル
が決闘した南門…というのが、このあたり
だとか。  事の真偽はわかりませんが
(大体ここがホントにトロイなのかも謎だし^^;)
そんな説があるというだけでロマンです
よねv

(アキレスVSヘクトル!  ブラット・ピットVSエリック・バナ 《by.映画「トロイ」》ですね♥)



【トロイ遺跡第2都市(BC2500頃)】
4500年ほど前の道路なのに
平石できっちりと舗装されています。
トロイ遺跡は、現在エーゲ海岸から
6km内陸ですが、かつては入り江が
側まで迫っていて、この坂の下まで
海があったとか…。
(上の写真にも ちらっと写っていますが、
現在は、まわり一面 のどかな田園風景…)

トロイ遺跡02






エフェソス遺跡

エフェソスはトロイ戦争から約500年後、紀元前750年頃に作られた都市です。 年代が比較的新しいこともあってトロイよりは綺麗に保存されています。

エフェソスのメインストリート

エフェソス遺跡

【クレテス通り】
大理石(!)が敷き詰められた
メインストリート。両側には
高級住宅街や神殿がずらりと並び
当時の賑わいが偲ばれます。
公衆浴場や公衆トイレもあります。
正面に見えるのは立派な図書館跡。
そして、遺跡の外は…やっぱり田園風景^^;

(こちらの遺跡は、日本で例えると田んぼの中に
ポツンと残ってる『古墳』みたいです)




ハドリアヌス神殿 入場券

【ハドリアヌス神殿】
クレテス通りを下っていくと右手にある
ハドリアヌス神殿。2世紀にローマ皇帝
ハドリアヌスに捧げられたものだとか。

【←左に同じ(ハドリアヌス神殿)】
おおう、入場券にも登場してるではないですかv
アーチや彫刻が綺麗に残っていて見事です。



図書館

【セルシウス図書館(117年建)】
クレテス通り正面にあるのがセルシウス図書館。当時は12万冊の蔵書があり、
アレキサンドリア、ペルガモンに次いで世界第3位だったとか。
でも、図書館のすぐご近所に「娼婦の館」があるんです。
…どんなに学識が高くても、コチラも必要…ってことでしょうか^^;
なんだか古代の人々が、急に人間くさく身近に感じられました^^




大劇場とアルカディアン通り



大劇場

【大劇場とアルカディアン通り】
奥の大劇場は2万4千人の観客を収容でき、内部には青銅や陶器製の
拡声器が設置され、現在でもコンサートなどに使われるほど高性能だそうです。
手前の大通りはアルカディアン通り。  かつては、港まで続いていました。
クレオパトラがこの港に着いたとき、アントニウスと共にこの通りを通って
上記の図書館を訪れた…と、いう話もあるそうです。

つい最近、クレオパトラの妹アルシノエの墓と骨が、このエフェス古代遺跡の街の真ん中で発見された…というニュースが報じられました。 アルシノエはクレオパトラと王位継承を争って破れ、エフェソスに幽閉後、 殺害(暗殺?)されたそうです。 お墓があったのはメインストリートのすぐ横…らしいので、上記の写真 「クレテス通り」の周辺だと思われます。 クレオパトラとアントニウスがエフェソスに滞在した・という記録は 実際に残っているそうですが、そこに妹が幽閉されていたとは…。 遠い世界の夢物語…のように思っていたクレオパトラの足跡が、一瞬 垣間見えたようで、衝撃を受けました。



ニケ像

【勝利の女神ニケ像】



カッパドキア

現在のトルコ共和国では、正式には「カッパドキア」という地名は使われておらず
正式名称は「ギョレメ地方」と言います。

カッパドキア岩石群
【カッパドキア岩石群】
カッパドキアのこの岩の形は、火山の噴火によって出来た火山台地が、
何万年もかかって風雨に侵食され、柔らかい部分が削り取られて出来たものです。

カッパドキア

いきなりここへ連れて来られたら、異世界か地球外へ来たと思うんじゃないだろうか…
そんな事を思わせる、現実離れした不思議な光景です。




こんな不思議な世界でも、人が生活しています。
先史時代から、この土地の人々は地面や岩を掘って住居にしていたそうですが
6世紀頃には、アラブ人の迫害を逃れたキリスト教修道士達が移り住み、信仰生活を送ったそうです。

洞穴近景 窓

【洞穴】
岩をよじ登って洞穴に近づきます。
…とにかく足場が悪いので要注意!

洞穴の窓からのぞいてみると…




キノコに似た形の奇岩は
「妖精煙突」と呼ばれます。

アリの巣のように、岩一面に穴が開いて
住居跡があります。人って逞しい…^^;

らくだ

「赤い谷」と呼ばれる地方の「らくだ岩」










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