ドイツのクリスマス・マーケット巡り

クリスマスに欠かせないのは…
クリスマスプレゼント、家を飾るツリーやオーナメント、クリスマスディナーの食材…。

そんな「クリスマスの必需品」を売る屋台が、それぞれの街の広場に集まって
開催されるのが「クリスマスマーケット」です。
この「クリスマスマーケット」は、ドイツで始まり
ニュルンベルグやミュンヘンでは、17世紀から続いているそうです。

クリスマスの準備をするためのマーケットなので、11月下旬からほぼ1ヶ月の間
開催されますが、クリスマスイブ頃には全ての屋台が撤収されます。

ニュルンベルクのマーケット

ドイツで最も有名なニュルンベルクのクリスマスマーケット。
フラウエン教会前のハウプト広場には、150もの屋台が建てられ
毎年200万人もの人が訪れるそうです。

夕暮れニュルンベルク

【夕暮れ時のクリスマスマーケット】
教会前の広場には、一面に赤白格子のテントが張られて、おもちゃの世界のようです。

クリスマス・マーケットの屋台

この時季は氷点下になるので、「屋台」といっても日本のそれとは違い
しっかりした壁と屋根に囲まれて、まるで小屋のようです。
それぞれが個性豊かに飾りつけられて、屋台を見て歩くだけでも楽しい時間が過ごせます。

お菓子屋さん 木工細工屋さん

お菓子の屋台。おとぎ話が始まりそうで
見てるだけで楽しくなってくる飾りつけですv

木工細工の屋台は外見も手作りロッジ風。
「こだわり」が感じられます^^

パン屋さん 紅茶屋さん

『お菓子のお家』風のユニークなパン屋さん。

こんな本格的なコテージも屋台なのです。
紅茶やコーヒー豆のお店でした。

ソーセージを挟んだパンなどを売る屋台。
左側のオジサンも美味しそうにパクついています^^
屋根飾りのサンタさん達にもご注目。

はりねずみ

マーケットの隅にちんまり置かれてた
木製『はりねずみ』の団体さん^^

屋台で売られているクッキーやオーナメント

屋台では、日本でもお馴染みの「綿菓子」や「リンゴ飴」が売られていました。
他にも、ソーセージを挟んだパン、フライドポテトにパスタ、ホットワイン…etc
そんな中でも印象的だったのは、可愛いクッキーがどっさりあるお菓子屋さんと
クリスマスならではのオーナメントを扱う屋台でした。

クッキー

お菓子屋さん レープクーヘン(Lebkuchen)

ショーケースの中は普通のお菓子。
袋に詰めたものもあるけど
「量り売り」が基本のようです。

メッセージを書き込んだ大きなクッキーは
デコレーション用。
実際には固くて食べられないそうです。

クッキー クッキー

ナッツの粉やシナモンなどの香辛料が
たっぷり使われたクッキー。リボンを通す穴が
開いてるので、飾りつけにも使えます。

クッキーの上に描かれた雪だるまやサンタの表情が
とにかく素朴で愛らしいのですv

ツリー&クリッペ クッキー坊や

赤いリボンとクッキーで飾られたツリーと
キリスト生誕の場面を人形で再現したクリッペ。

クッキーはこんな風に飾りますv
シンプルさが逆に可愛い…v






左は、レストランに飾られていたオーナメント。
吊り下げてあるリンゴやクッキーは
本物です。
テーブルの上には、チョコで作った
家や飾りがあって、お持ち帰りOKでした^^♪

素朴な手作り感が、暖かくて素敵です。






オーナメント

クラフト屋さん オーナメント

こちらは木工細工やオーナメントの屋台。
屋根にはキリスト生誕の場面が人形で
再現されています。

とぼけた表情のサンタとカタツムリは
木工細工。サンタの中でお香を焚けます。
雪の結晶のような麦わらのオーナメントは
この時季、街中に飾られています。↓

↑窓辺に麦わらオーナメントを発見!

お菓子のショーケース飾りにも使われてます

シュネーバル

    【シュネーバル】
上部右側に写ってるのは
シュネーバル(スノーボール)という
ローテンブルクの名物菓子ですv
ひも状の生地をボールのように巻き
油で揚げて粉砂糖やチョコをトッピング。
生地は、ほんのり塩味でサクサク。
スナック菓子の「おっとっと」っぽいかな?
意外にあっさりしてて美味でしたv






夜のニュルンベルク

4時半をまわると、あたりはすっかり夜の気配。 それでも野外ステージでは賛美歌が
歌われたり、屋台の角々で子供達が自分の得意な楽器を奏でて寄付金を募ったり。
(演奏されるのはフルートにトランペット 、リコーダーに合唱…と千差万別^^)
広場いっぱいにシナモンやジンジャーの匂いが漂って、マーケットはいよいよにぎやかです。






ミュンヘンのマーケットとグリューワイン

ミュンヘン新市庁舎

【ミュンヘン新市庁舎】
ミュンヘンでは、新市庁舎前一面がマーケットの会場になっていました。
マーケットは、それぞれの街の中心になる広場で開催されます。
ですから、広場(マルクト)の大きさによって、マーケットの規模も変わります。
  

グリューワイン

グリューワイン屋さん

【グリューワイン屋さん】
グリューワインは温めた赤ワインに
香辛料やフルーツシロップを加えた飲み物で
クリスマスの期間だけ販売されます。
アルコール抜きを試してみると
「甘くて熱い葡萄ジュース」でした。
凍えるほど寒いマーケット広場では
皆、このワインで暖をとりながら
おしゃべりや買い物を楽しみます。

ワインのコップ

ワインを入れるマグカップは、お店に返せばカップ代を返してくれますが
毎年、町ごとに違うデザインで作られるのでコレクション にも最適。
…実は私も「マーケットへ行くなら、このカップを集めないと!」
と意気込んでいたのでした☆
一番のお気に入りは紺色のブーツ型♪ (上の写真の屋台でGETv)
今回、入手できたのは色形が似たものばかりですが
他にもいろんな色やガラス製・素焼きカップなどがあるのです。
(素焼きのカップが欲しかったなぁ…)






ローテンブルク

ローテンブルク

【市議宴会館】
ローテンブルクは「中世の宝珠」と呼ばれる美しい街。
左が市庁舎、正面が市議宴会館で、手前の広場でマーケットが 開催されています。
この街のマーケットは「こじんまり」として、見て回りやすい雰囲気でした。  

ケーテ・ウォルファルト

ローテンブルク

この建物は、1年中クリスマスグッズを販売している 「クリスマスビレッジ」。
プレゼントが積まれた車が、お店の前に停まっているのが目印です。
店内は撮影禁止でしたが、視界360度、すべてがクリスマスモードで
夢の国のように、煌びやかで楽しい空間でした。






ローテンブルク ローテンブルク

街中のツリーは、本物のモミの木に
飾りつけをしたものです。
素朴ですが、すべて生木なので迫力があります。

近づくと、ほんのりと木の香り…v

玄関の上にツリー

玄関の扉の上にもツリーが!
・・・・落っこちないのかな…



ヴュルツブルク街角

広場だけでは足りなくて、道端にもずらりと屋台が並んでいます。

…けれど、クリスマスマーケットの開催日は、11月下旬からクリスマスイブ頃まで。
24日になると、屋台を開いていた人達は急いで店じまいをします。
そして、それぞれの家族とあたたかなイブを過ごすため、家へ急ぐのです。

こうして一ヶ月続いたマーケットは、街から完全に姿を消し
楽しいクリスマス期間は終わりを告げます。







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