D 接合(組立て)
○ 部品の接合方法について
本実践では、2×4材の組合せに木工用接着剤と木工ビスを併用している。更に、ビスの頭を隠すために丸棒でダボ埋めをしており、その部分がアクセントにもなっている。
ビス止めは、釘接合よりもはるかに接合強度があり、接着剤を併用することで更に強度とゆるみを防ぐ働きをしている。
高性能なインパクトドライバーやドリルドライバーの普及で、今までの釘に代わってコーススレッドやスリムスレッドなどの木工用ビスが活躍するようになってきた。
これらは従来の木ネジと似ているがねじ山の切り方などはまったく異なり、あくまで釘の代わりとして使うものである。
保持力も釘の数倍となり、材と材の締め付けも釘の比ではない。
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木工ビス・・・写真は、スリムスレッド |
インパクトドライバー |
木工ビスの種類 |
全ネジ |
ビスの軸の部分全部にねじ山が切られているビス。薄い材を木下地に固定するときに使う。長いものでも50mmサイズまでである。 |
半ネジ |
ビスの軸部分半分にねじ山が切られているビス。ネジが切られていない部分の長さが固定する材の厚みになるのが望ましい。ねじ山が切られていない部分があるから、締め付けが可能となるからである。 |
ラッパヘッド |
ビスのヘッドがラッパ状になっており、締め付け開始後のビスの沈みが少なく保持力が高いビス。 |
フレキヘッド |
ビスの皿部分に突起加工がされており、頭が沈んでいくタイプのビス。 木とビスの頭をフラットにしたいときに使う。電動ドライバーの力が強いとどんどん入り込んでいく。 |
代表的なビスの種類 | |||||||
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○ ねじ接合の実際
接合部には、写真のように木工用接着剤を塗ってからビスで接合する。
使用する木工用接着剤は、いわゆる「木工用ボンド」である。接着剤は、均一に伸ばし、貼り合わせた後ビスで固定する。はみ出した接着剤は、水で濡らした布などできれいに拭き取っておかないと、塗装のときのムラの原因になる。
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木工用接着剤を塗る。 |
木工ビスで固定する。 写真は、インパクトドライバーを使用 |
ダボ接合 木工ビスを使用せず、ダボと呼ばれる 丸棒を埋め込んで、接合する。 |