C ジグソーで曲線カット

 直線切りや角度切りだけでなく、曲線切り、丸やハート型などの窓抜き加工を得意としているのが、ジグソーである。
 丸のこより安全なので、初心者でも安心して使うことができる。
 切削深さ50mm〜60mmのタイプが使いやすい。

 曲線カットは、授業では糸のこ盤を使うのが通常であるが、厚みある材料を切断するには、少しトルクが足りなかったりして糸のこ自体がたわんで、きれいに切断できない場合がある。
 
 刃が高速回転する丸のこに比べ、切断速度が遅い。それをカバーしているのがオービタル機能である。
 この機能は、ブレードの上下運動にしゃくりの動きを加えたもので、大幅に切断速度をアップさせている。

 ジグソーでの作業で起きやすいのが、本体を切断方向に早く送りすぎてブレードが食い込んだり、ねじれてしまうことである。材料が、ばたついたり、ブレードに負荷がかかって折れることもある。
 そのようにならないコツは、前へ押し進めるというよりも、本体を下に押しつける感覚で作業することである。

 また、ジグソーはブレードを使い分けると、金属、プラスチック、合板なども切断することができる。更に、直線、直線、仕上げ用のブレードがあり、ブレード自体の材質により、耐久性や切れ味も異なる。

ブレードの取り付けと切断方法
@ ブレード(ジグソーの刃)
A ジグソーにブレードを取り付ける。
B 材料の切断線に沿って切り込む。
切り始めは、ブレードのスピードが
安定してから切り込む。
C 切断線に沿って、無理に前方へ押したり、
力を入れたりしないで、ジグソー本体が
材料から浮かないように注意する。
D 切り終わりは、材料が割れやすいので、
無理に力を加えない。
ブレードの動きが、完全に止まってから
ジグソーを材料から離す。