蛇穴汁かけ祭
蛇穴(さらぎ)汁かけ祭





わらで作られた約10メートルほどの蛇綱


蛇綱を神酒で清める


蛇綱を子供らが担いで村中を一軒一軒回って歩


村の青年たちが担ぐ太鼓


日時:5月5日

所在地:御所市蛇穴 野口神社

交通:JR・近鉄御所駅下車

内容:5日早朝、座本(頭屋)の家に村民が集まり、3斗余(約54リットル)の豆で味噌を作り、田1反(10アール)分のわらで約10メートルほどの蛇綱を作る。午後から蛇綱を子供らが担いで村中を一軒一軒回って歩き、水乞いと五穀豊穣を祈る。終わると拝殿横の蛇塚に蛇綱を納める。以前はワカメ入りの味噌汁参拝者に掛けたが、現在は紙コップに味噌汁を入れ参拝者にふるまっている。昔、長者の一人娘が役の行者に恋をしたが、かなえられなかった娘は女の一念から大蛇と化し森の中にある穴にかくれた。その後、村人が野良へ弁当を持って通りかかると、火を吹く大蛇に出会った。驚いて持っていた味噌汁を蛇にぶっかけて逃げ帰り、それから大勢の村人を誘い合わせてきてみると、蛇はかたわらの井戸におとなしく入っているので巨石で井戸をおおったという故事によっている。

撮影のポイント:蛇綱の準備風景、神事、蛇綱を担いで回る子供らなど被写体には事欠かない。


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