今里・鍵の蛇巻
今里・鍵の蛇巻





担ぎ出された今里の蛇


鍵の蛇での神事


鍵の蛇での神事


集落内を練り歩く蛇


最後に榎の木に巻き付けられた今里の蛇


日時:6月第1日曜日

所在地:奈良県磯城郡田原本町今里・鍵

交通:近鉄石見駅下車

内容:田原本町の大字今里、鍵両地区では豊作祈願と男子成人の祝意を表すための行事として、蛇(じゃ)巻きの神事が行われる。今里の由来については、昔この地に竜の雄がいて、若い娘を喰い殺し作物を荒らした。1人の僧が来て5月の節句の日にショウブで太刀を作り、家々に飾ると竜は驚いて中街道の榎の上に隠れたという。鍵の由来は、大きなムジナがいて村人を殺し、田畠を荒らした。今里の竜がきて、東の藪でムジナと争って殺した。村人はこれを喜び、この藪に竜を祭り、蛇巻きの行事をすることになったと言われている。今里では午後1時頃から氏神の杵築神社で12束の新麦わら、荒縄で15-18m程度の蛇体を作り、これに樫の小枝8本を差し込む。午後4時頃、境内から当家や男の子によって担ぎ出され集落内を練り歩く。1時間後、神社に戻ると境内の榎(ヨノミ)の相当高いところに、蛇の頭をその年のアキの方向に向け右巻きに巻き付け(昇り竜)、その下の祠の前で直会を行う。鍵の行事も今里のものとほぼ同様。八阪神社境内で1反のわらと麦わらで2m立方の大きな頭と12m近くの胴の蛇を作り、午後2時から集落内を練り歩く。午後4時頃、榎に頭を下に尾を上にして巻き付け、尾の先はその年のアキの方向に向けて(下り竜)、その下で神事を行う。

撮影のポイント:とくに問題になる点はないが、両地区の行事を1日で撮影するには撮影スケジュールの検討が必要。背景に注意をはらって撮影すると良い。


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