金峯山寺蓮華会蛙とび
金峯山寺蓮華会蛙とび





蛙の乗った太鼓台


本堂の外陣に現れた蛙


脇師の前の蛙


元の人間の姿に戻った瞬間


大護摩法要の行者


日時:7月7日

所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山

交通:近鉄吉野駅から吉野ロープウエイ吉野山駅下車

内容: 当日、役行者の母親が住んでいたという大和高田市奥田の弁天池の蓮花百八本が、吉野山下の千本に到着するのを待って、管長はじめ寺僧や行者たちが、蓮華を先頭に蔵王堂まで行列を行う。この時、大蛙を乗せた太鼓台が吉野山の青年たちに担がれて先導役をつとめる。一行が金峯山寺蔵王堂に着くと、蓮華会の法要が厳かに修せられる。この法要が終わる午後4時頃、太鼓台に乗っていた大蛙が堂の外陣に現れ、正面に控えている授戒の導師の前に出てきてかしこまる。左右には二人の脇師がいる。ここで蛙は懺悔して、ようやく元の人間の姿に戻してもらう。この行事の由来は白河天皇のころ、行者の精進、権現の神力に侮辱の言を吐いた男が、たちまち鷲に岩屋へさらわれた。男は改心して助けを求めたので、これを知った高僧が男を蛙の姿に変えて救いだし、蔵王堂の蔵王権現の前で僧達の読経の功徳によって元の人間に戻したという伝説による。

撮影のポイント: 本番の行事を撮影するには撮影場所の確保が必要。本番の行事前にも青年達が蛙を乗せた太鼓台を担ぎ回っているので、蛙と地元の子供の表情を狙うのも良い。また、後の行者による大護摩も被写体として面白い。


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