キネシオテーピング治療
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キネシオテープ法とは?
●自然療法
「キネシオテーピング法」は、自然療法のひとつです。
伸縮性のあるテープを痛いところや凝っているところなどに貼って、人間の自然治癒力
を促進させ、障害を和らげたり治したりします。
使用するテープは「キネシオテープ」と呼ばれ、一定の伸縮性と、体にフィットする粘着
性があります。
このテープの伸縮率は筋肉(皮膚)のそれと同じ30〜40%に設計されているので、
別名「人工筋肉テープ」とも呼ばれます。
●体に貼るだけ
処方は体に貼るだけですので、とても簡単です。それゆえに、貼り方が大きなポイント
になります。
コツは、テープは伸ばさず、筋肉(皮膚)の方を伸ばして貼ることです。
テープを走らす方向は、筋肉の流れと同じ方向です。これさえ覚えておけばOK。
テープのサイズは色々あり、切り込みの入っているものもあるので、体のどの部分に
でも使えます。幅広タイプにハサミを入れてもかまいません。
ちょっと慣れれば、誰にでも簡単に貼ることが出来ます。背中などの手がまわらない所
でなければ、人の手を借りなくても一人で大丈夫です。
●「伸縮」力で皮膚の下にスキマを作る
筋肉(皮膚)を伸ばした状態から普通の状態に戻した時に、テープに沢山のシワが寄り
ます。
それは、テープの伸縮性と粘着性によって、筋肉(皮膚)を持ち上げていることを意味
します。
これは、打撲や脱臼などでズレた骨の位置を元に戻すことにも利用されています。
そうやって持ち上げられた筋肉(皮膚)の下には、わずかな隙間が作られています。
その隙間にはリンパ液が流れ込みます。隙間に入り込んだそリンパ液は、ギシギシと
擦れ合って痛む筋肉同志や各組織間の摩擦を緩和します。そして筋肉の動きによっ
てリンパ液も動くので、栄養も運んで来てくれます。それから、腫れて熱を持っている
患部などでは、その熱も一緒に連れ去ってくれます。
そして、乱れている神経の状態も改善してくれます。
もともとそういうリンパ液にみたされた隙間は、私達の体の中にはちゃんとあるの
です。しかし、痛みや凝りなどの障害が発生すると、筋肉が腫れたり硬くなったりして
その隙間を押してしまいます。そうすると隙間は少なくなり、リンパ液は通りにくくなっ
て来ます。また、リンパ液はちゃんと流れていないとドロドロして来くるので、リンパ液
自体も不健康な状態になって来ます。血液もそうですが、リンパ液もサラサラでない
と、隅々まで行き渡らず、役目が果たせなくなってしまうのです。
●「伸縮」するから体が動かせる
また、骨折などの安静が必要な場合は別として、体を動かせる場合は動いていた
方がよいです。
じっとしていると筋力も落ちますし、筋肉自体も縮まったまま固まってしまう場合が
あり、後のリハビリも大変です。
●「密着」は安心
痛いところや凝ったところがあると、自然とそこに手を当てたりさすったりします。
この「手を当てる」という行為は、無意識にその部分をいたわる「癒し」の効果が
あります。
患部にピッタリ密着するということは、「安心感」をもたらします。
素材の通気性や耐水性、粘着力などは快適に設計されているので、その「安心感」
を邪魔しません。
●「覆う」は保護だけではない
患部を何かで覆うことは「ここは注意」という目印になります。
しかし、見方を変えれば、自分の脳に「ここは治すところ」という指令を出させる目印
にもなります。
患部だから「大事に」、だけではなく、患部だから「治そう」という方向に自分を向か
わせるのです。
●だから「キネシオテーピング法」
この様に、「キネシオテーピング法」は、何か障害のある箇所をいたわり元気付け、
筋肉(皮膚)の下に隙間を作り、リンパ液を流し、
痛みや熱を取り、栄養を運んで、症状の緩和や改善を促します。薬も塗らないでこれ
が出来るのは「キネシオテーピング法」だけです。
●「キネシオテーピング法」の用途はとっても広い
「キネシオテーピング法」はシンプルなので、誰でも気軽に行なえます。
ですから、整形外科やカイロプラクティックなどの治療現場だけではなく、幅広い
分野で使われています。
例えばスポーツシーンでは、各スポーツによって酷使する筋肉があるので、それら
の故障の予防に使われたり、体内の活性化を促し記録更新を狙うことにも利用され
ています。
現在、プロ・アマを問わず、沢山のスポーツ選手の方が愛用されています。
一般家庭では、ちょっとした肩こりや腰痛など、普段の生活をよりよくするために、
気軽に利用されています。普通の薬局にも売っているので、簡単に入手出来ます。
そして、面白いところでは、ダイエットに使って効果を上げている人もいるとか?!
これからますます、使われるシーンも、その用途も広がって行くでしょう。
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キネシオテープの効果
1. 痛み・凝り・内出血の改善
キネシオテープを貼ると、体内に隙間が出来てリンパ液の流れが良くなります。
そのことにより、新陳代謝が良くなり、自然治癒力が高まります。
貼っておくだけで、筋肉の痛みや凝り、怪我・手術後の内出血を早く改善すること
が出来ます。
2. 腫れや内出血を軽減する
リンパ液だけではなく、血液の流れも良くなります。
血行が良くなると、酸素も栄養も体の隅々に行き渡る様になりますので、疲労の
回復も早くなります。
特にどこかが痛んだり腫れたりしていなくても、ちょっとだるいなという時、疲れが
なかなか取れないなという時、また、冷え性でお悩みの方にも効果的です。
3. 痛みを和らげる
スポーツや仕事の種類などによって、特定の筋肉を酷使することになる場合が
あります。そういった筋肉は、障害が発生しやすい箇所でもあります。いわゆる
職業病です。
キネシオテープを事前に貼っておくと、障害発生の予防に役立ちます。
4. 筋肉の疲労を早く回復します
スポーツをする時や、長時間歩くといった時は、連続して筋肉を使用します。
キネシオテープを事前に貼っておくことで、疲労の蓄積を軽減したり、筋肉の円滑
な動きをサポートします。
また、後からも貼っておくと、より一層の疲労回復を促します。
5. リハビリ・機能回復効果があります
キネシオテープには筋肉(皮膚)とほぼ同じ伸縮性がありますので、 貼ったままで
体を自然に動かすことが出来ます。ですから、普段の生活に支障がありません。
特別に時間を取ってリハビリを行なうことも大切ですが、なかなか時間が取れない
場合もあります。
キネシオテープなら、貼っておくだけで効果がありますので、 普段の生活をしなが
ら、無意識にリハビリを行なうことが出来ます。
6. 関節の動きを良くする
筋肉(皮膚)の位置を調整することにより、ギシギシする関節の動きを改善すること
にも有効です。
もっとひどい脱臼などでズレてしまった関節を元にもどす治療にも効果を上げてい
ます。
また、応用編として、固定テープと伸縮テープの相乗効果を狙うパターンもあります。
従来のガッチリ固めるスポーツテープと、動きの取れるキネシオテープを組み合わ
せて、動かしすぎてはいけない関節を守るのです。
ガッチリ固定したまま長時間置いておくと、局所的な機能低下を招き、かえって
障害が残る場合があります。
患部の状態に合わせて、固定と伸縮の長所を組み合わせ、より早い回復を
促します。
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