森と湖の北八ヶ岳
北横岳(2480m)双子山(2224m)蓼科山(2530m)
H16年10月29日〜31日
参加 3名

八ヶ岳の魅惑の裾野は秋、主峰赤岳、阿弥陀岳は雪を被って遠からず訪れる冬を物語る。
初々しい緑萌える春の八つ、暑い日差しと濃い緑の夏の八つ、パレットのおよそ美しい色を全て集めた秋の八つ、広い裾野はどの季節も一番の装いでその美しさは例えようもない。来年は是非冬の八つにも出会いたいものと心に決めている。
30日 ピラタスロープウェイ山頂駅〜北横岳〜双子池
平端駅を車で出発し駒ヶ根SAで仮眠する。諏訪で高速を下りピラタスロープウェイ乗り場へ。
ロープウェイ乗場は秋たけなわ、秋の色は何色あるのだろう?自然に染め分けられた見事なグラデーションに目を奪われる。風に落ちる葉も色とりどりに、形さまざまに秋を奏でている。
今年出会った一番のbigな秋と思う。
始発8時20分のロープウェイに乗る。8分で山頂駅に約470mを一気に上がる。
歩いて登りたい人はバス停近くに登山口がある。(山頂駅まで直登コース)
車中は殆どが軽装のハイカー、坪庭散策だろうか、団体のオバ様達には大きなザックの3人は異様に映るらしく、「こ〜んな大きな荷物持って何するのォ?」「ン〜・・・・・」「何する?って言われても・・・」
団体客と手を振って別れて北横岳への道をとる。三岳への分岐があり先には岩峰のピークが見え、やおら気を魅かれて寄り道をする。岩に登って展望を楽しむが山頂はもう一つ先の岩峰らしい、と後で分かる。
傍らに数日前に降ったらしい雪が少し残り、日陰の道には薄い氷が張っている。

北横岳ヒュッテから階段状の登りになり展望の北横岳到着、丸い大きな蓼科山が見える。北横岳からは樹林の下りになる。北八つの魅力、原生林と苔むす岩の下りは岩が大きくて非常に歩き辛い。木の根、岩が滑り、足が届かなかったり背の大きなザックが岩に当たったり少々私は難航する。
大岳分岐で一息いれる。雲を被った蓼科山、北側になだらかな草原状の双子山から大河原峠、前掛山への稜線が手に取るようだ。

庭園風の天狗の露地から尚も気の抜けない下りが続き、ようやく眼下に青い双子池が見えてくる頃、ポツポツだった雨がやや強くなり雨具をつける。
原生の森に囲まれた山間に雄池と雌池の双子の池は水面に黄葉の山を映し青い水を満々と湛える。
テン場は雌池のほとりにあり小屋に届けて小雨のうちにテントを張ることが出来た。
先客のテント2張り。トイレあり、水は小屋で購入可。
中に落ち着いてカンパイする頃にはどうやら本降りの様子。明日の朝までに止んでくれたら良い訳で雨音を聞きながらお鍋を囲み夜中何度も目覚め、その度にいつまで降るのだろうと気にかかる。
コースタイム
ロープウェイ山頂駅 8:45→三岳 9:35→北横岳 10:13→天狗の露地 12:20→双子池 13:10
31日 双子池〜双子山〜大河原峠〜蓼科山〜天祥寺原〜竜源橋
半日以上降り続いた雨もようやくあがったようで静かな朝を迎える。
昨日大岳分岐から見えた草原状の双子山へ、整然と立ち並ぶカラマツ林とクマササの道に静かな秋を見る。樹林をぬけるとポッカリ開けた広い明るい草原に出てまだ眠っているような動かない雲海の中に蓼科山がグンと近くなる。
昨日の北横岳〜大岳の朝の顔も清清しい。夏には大展望プラスお花畑なのだろうと思わせる所だ。山頂には佐久市最高地点(2224m)の標示がある。

大河原峠に下り前掛山への道をとる。前半は急登、後半は緩やかになり山頂直下、蓼科山荘のたつ将軍平につく。ここは7合目登山口からと天祥寺原からのコースが交差する。
小屋に断ってザックを置かせてもらい空身で蓼科山をピストンする。この地点から山頂まで170mをほぼ一直線に直登する。階段状の大岩のゴロゴロ道、男性軍は空身だから「走ってのぼろう!」と言ってすぐに見えなくなる。

私はゆっくり休憩して振り返るとドーンと大きな浅間山が雲の上、モクモクと活発に噴煙を上げている。


30分程岩の急登をのぼると山頂、とてつもなく広い岩石の山頂は野球が出来るほど広いと何かで読んだが、本当に広さで言えば野球でも何でも出来そう。真ん中の窪地に蓼科神社が祭られ、方位盤があり360度の展望が楽しめる。

八ヶ岳の全貌が真っ白の雲海に浮かぶ。赤岳から阿弥陀、権現、編笠の山々が白い雲に黒いシルエットで浮かんでいる。
今日はやや雲が多く下界はかすんで数ある湖もあまり見えないのがちょっと残念だが、南、北、中央アルプスも遠く見えてしばらく山頂で遊ぶ。
昨日は殆ど誰にも会わない静かな山だったが今日はなんと多いことか、山頂はもちろん将軍平からどんどん団体のパーティが上って数珠繋ぎの感がある。
大河原峠、7合目登山口、女神茶屋、竜源橋と四方に登山ルートがあり、車道が完備していることや山荘も多くあり、比較的短時間で登頂出来る100名山と言うことだろう。
下りは大ラッシュに出合い、上りの大軍団に圧倒されて何故か隅の方をコソコソ下りたような気がする。
朝の出発が遅れて時間が押してきたのでエスケープルートの竜源橋に下ることにする。誰かがもう横岳の登りはしんどいなァ…昨日登ったしなァ…それに帰りが遅くなるし…フムフム…(内心 あァ〜良かった〜)
山荘から携帯が通じたので竜源橋にタクシーを予約する。山荘から天祥寺原への道をとり、笹原と針葉樹の美林をどんどん下る。

天祥寺原は蓼科山と北横岳が相対峙するところで笹原と色づくカラマツ林を通して見る蓼科山はまた格別の趣がある。
それにしてもどこから見ても蓼科山は形の整った美しい山、諏訪冨士と呼ばれる所以だろう。
竜源橋から予約のタクシーでピラタス乗り場へ(1900円)。車を回収して帰路につく。
ロープウェイが1人900円だから3人でタクシーを使って時間短縮が出来てこれは大正解とVサイン!
コースタイム
双子池ヒュッテ 6:40→双子山 7:15→大河原峠 7:40→将軍平(蓼科山荘前) 9:10→蓼科山 9:40→将軍平 10:25→天祥寺原 11:20→竜源橋 12:20