入 笠 山(1955m)
H16年11月13〜14日
参加 8名
すずらんの群生と、早春から晩夏までは百花繚乱の山になるとか…。
今はカラマツの落葉美しい晩秋の静かな山です。
JR奈良駅を8時に出発します。雲多い空模様でしたが予報に反してどんどん青空が広がって、中央道駒ヶ根SAではすっかり快晴です。中央アルプス、南アルプスが遠くまで、細かい山襞や起伏も手に取るように見えて車窓は右も左も動くパノラマスクリーンです。そして色を染め分ける秋の装いです。
何度車中で歓声が上がったことでしょう。ドライバーを務めて下さった山の家さん、Mt.冨士さんにはとっても悪かったです。
ところがです。もっと悪いことが車内で起ころうとしていました。
何しろ入笠山山頂は360度の大展望、山頂近くまで車道が通じているのも周知のところ、あまりの青空、あまりの展望に「今日中に山頂に行こう!行こう!」の声が…(予定では明日山頂へ)
リーダーは苦い顔?聞こえないふり?タヌキ寝入り?
いいえ、
「予定通り!」とキッパリ
で、予定通りJR中央本線青柳駅に14時到着です。(駅前にPあり)

入笠山を正面に八ヶ岳を背に、鄙びた大沢集落を通りぬけます。
収穫した野菜を荷車に積む農夫、真っ白な大根を小さな流れで洗っている農婦、塒に帰るのでしょうか鳥の群れ、陽が傾いた山里に暖かい時間がゆったりと流れて絵のような情景です。
案内板のある登山口から入ります。

ゴンドラがあることや車道がかなり上まで通じていること、他にマウンテンバイクのコースもあり登山道はやや荒れ気味です。かすかな踏み跡を辿りますがこれがイバラの道、足に手に顔に当たって痛いの何の!1歩動く度にイバラが当たります。しばらく拷問、忍耐の道でしたが、やがてカラマツの美しい林に変わり、何度か車道を横切ります。

今日は展望台まで(1352m地点)、道を挟んで2軒の小屋がありますが1軒は使われていないようです。展望台と言うほどの展望はありませんが木の間越しには八ヶ岳を望みテント設営には良いところです。
落葉のじゅうたんにテントを張ります。カサカサと音のする落葉のじゅうたんは快適なマットになり、干草ではないけれどハイジの世界のようです。(この落葉のマットはとても寝心地が良かったです)
夕闇迫る八ヶ岳とその山麓にポツポツと灯りがともり、静かな山村風景に忘れていた懐かしく甘酸っぱい郷愁がよぎります。
入り口を向かい合わせに二つのテントを張ります。
美味しいお鍋の交換です。お肉と魚の寄鍋、生姜とにんにくを効かせた手羽先鍋、ビール、焼酎、ウィスキーと皆強いです。

4時半起床、朝食を済ませ空が白み始めて出発します。やや雲が厚いのですが何とか持ちますように…。
金色のカラマツが美しいお花茶屋で一休み、個人の別荘や広い敷地の早稲田大学寮を過ぎて入笠湿原に出ます。

その時期にはお花で埋まるのでしょう、今は黄金色の草原が広がっています。
ここに来てアスファルトの車道に出会ってやや興ざめですが、さすが横にはハイカーのための道があり木のチップが敷かれていて足に優しい配慮がされています。
天文ドームを持つユニークなマナスル山荘からスキー場の横を通り岩がらみの道を約20分ほどで山頂です。
これが一番ののぼりだったかな?

山頂の展望はバツグンです。
南アルプスの全山、鳳凰三山から甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳と続き、中ア、北ア、昨日からずっと一緒だった八ヶ岳、冨士山と思しき方向は残念ですが厚い雲に覆われています。
いつまでも浸っていたい気持ちとは裏腹に寒くて手先が凍えてきます。さえぎる物のない山頂の展望はほしいままですが、その分吹きさらしです。3度か4度かその位だったようですが、風当たりがきつく体感温度は相当低かったでしょう。
四方をカメラに収めて早めに下山します。
下りはマナスル山荘まで戻り湿原の中の木道を通りゴンドラ山頂駅へ。
またここからの八ヶ岳が素晴らしい!!!

北の蓼科山から赤岳、阿弥陀岳、南は権現、編笠となんと魅惑の山でしょう。
改めてその優美な山容、広大な裾を引く美しさに私は言葉を失っています。
ゴンドラの下、マウンテンバイクロードを下り、途中から一般登山道に入り富士見駅へと下ります。

麓の神社では木を切り出しお柱を立てるお祭りの最中で、運良く樽酒の振る舞いがありとても香り高い美味しいお酒をいただきました。誰かさんはお代わりもしていました。
この日のために練習を重ねたのでしょう、、この日のための謡が山麓一帯に朗々と響きます…。
幼い子供とは思えない、見事な節回しで。

コースタイム
JR青柳駅 14:15→登山口 14:25→展望台 15:40(テント泊)
テント場 5:55→お花茶屋 6:50→入笠湿原 8:00→山頂 8:37⇔8:50→ゴンドラ山頂駅 9:30→スキー場入り口 11:00→JR富士見駅 11:45