修験業山(1094m)栗の木岳(1066m)
H16年4月29日
参加 8名

登山口、三重県美杉村の川上若宮八幡は緑萌える修験業山と栗の木岳を背景に近畿最古の社を誇る格式高い神社です。
宮司さんが声をかけて下さったにもかかわらず、私達ふとどき者8名はお参りもしないですぐに社務所横から登山道に入ります。
(下山後にお礼のお参りをいたしましたので…)

沢沿いにリズミカルな水音を聞きながら何度かきれいな流れを渡ります。小さな滝がいくつかあるようですが今日は素通りします。
尾根までは樹林の登りです。ジグザグにしばらく登ると聞きしにまさる急登が現れます。木の根がからみあって階段状になり、つかまる岩や木があって登りやすいのですが何と急勾配でしょう???
45度だとか次は50度だとかワイワイ言いながらにぎやかです。全く平坦地や下りがなく急登に次ぐ急登なのに何故か楽に、楽しく登れるのが不思議です。
緑があまりにも瑞々しいからでしょうか?それともそよぐ風があまりにも香しいからでしょうか?


途中からアセビとシャクナゲのヤセ尾根にかわります。可愛い形のアセビの葉は太陽に向けて小さな手をいっぱいに広げています。シャクナゲは今年は花が少ないようで、次の季節はきっと見事な花を楽しませてくれるのでしょう。
次々に植生が変わりブナやリョウブ、ツツジ、ヒメシャラなどの自然林になり、眩いばかりの緑です。
かってこんなに眩しい緑ってあったでしょうか?空が見えないほどに若葉がキラキラ揺れ輝いて、新緑が惜しみなく降り注ぎます。
大きなブナの木がある分岐に出ます。バイケイソウがあたりを一段と緑に染め、それに輪をかけるようなトリカブトの群生です。
コースを右にとり修験業山へと向かいますが、振り返ると端整な三角錐の栗の木岳が、その奥には同じく美しい局ヶ岳の容姿が見えています。快適尾根に若葉をやさしく揺らせ、薫る風が通り抜けていきます。

川上八幡の奥宮が祀られている高宮は、こんな山上に!と思える大きな石の鳥居が鎮座しています。傍らには少ないけれどシャクナゲが数輪きれいな濃いピンクの花をつけ、アセビの白い花がたわわに咲き競っています。

そしていきなり大展望の中に置かれたことに気が付くのです。
学能堂山、大洞山、尼ケ岳、倶留尊山、先週行った住塚山、国見山と古光山その間には鎧岳、兜岳と室生の山々が連なっています。もうここが山頂かと錯覚して花も展望も楽しみますが、さて目的の山頂はこの先で、まだまだ快適な新緑の尾根が続きます。

山頂は狭いピークでこちらは展望もないのですが、西へ続く道は三峰山への縦走路、心引かれる気になる尾根です。
高宮まで引き返し昼食は大パノラマの正面指定席です。
見上げれば青空に飛行機雲が真っ白の3本のラインを描いて、夏の夜空に上がる花火を見るようです。
ブナの木の分岐まで引き返し栗の木岳へむかいます。ヤセ尾根を辿りピークをいくつか越して30分ほどで山頂です。カタクリの花もチラホラ咲いていますが見頃は過ぎてしまっています。シャクナゲ多い山頂ですがここも今年は休養中です。
山頂から急坂の下りになり若宮峠まで相変わらずバイケイソウとトリカブトの群落です。この花の時期には紫一色になるそうです。毒を含むとは言え一面のトリカブト花畑も是非見たいものです。紫の花園…それも見事でしょうね。
若宮峠から直進で局ヶ岳、左に下ると若宮八幡へ。この下りはザレ場あり、渡渉ありと変化に富んでいて厭きることなく楽しませてくれます。かなり崩れ易いところもあり落石に注意し、渡渉では滑らないように気をつけますが、どなたか後でズ・ズ・ズゥーと大きな物音と小さな悲鳴が時々。

何度も岩を飛んで流れを渡ります。一ヶ所テープを見落としてちょっと迷いましたが、すぐ下山路に復帰し、きれいな沢をどんどん下ります。下る斜面もトリカブトいっぱいで、この群生にはかなり驚きました。
最後にもう一度谷を渡り、登りきったところで駐車場に帰りつきます。
緑の日にふさわしく、若い緑に触れ若いエネルギーを心にも体にもいっぱい詰め込んで思いっ切りリフレッシュしました。
古式ゆかしい神社にお参りをしていっそう清清しい心で帰ります。
コースタイム
若宮八幡 9:15→高宮 10:50→修験業山 11:25→高宮 11:40(昼食)12:20→栗の木岳 12:55→若宮峠 13:20→若宮八幡 14:45
今日出会ったお花達
シャクナゲ、アセビ、ミツバツツジ・イワタバコ・タニギキョウ・スミレ数種・フデリンドウ・センボンヤリ・ミヤマハコベ・ヒメハギ、キジムシロorミツバツチグリ・フタリシズカ・キツネノカミソリ・バイケイソウ・トリカブト・エンゴサク・カタクリ・ツクバネソウ・チゴユリ・ユキザサ・マムシグサ