三国山(876m)赤坂山(824m)

 自然観察ハイク 

H17年5月22日
参加   24名

所属している奈良県山岳連盟の自然保護活動の一環として講師をお招きしての三国山、赤坂山自然観察ハイクに参加します。福井県と滋賀県の県境にあり、好展望、花の山として人気の高い山です。
講師は昨年ハイキングリーダー学校でお世話になった某短期大学のK先生、樹木や花のお話を聞きながらの山行です。

個人的にはサラサドウダン、ベニドウダン、ウスギヨウラクなどが大好きです。三国山へはドウダンツツジのトンネルなのです。
さて、いくつのお花に出合えるのでしょう〜、お楽しみ〜! いくつ覚えて帰れるのでしょう〜、こちらは恐怖です〜。
生憎の小雨、ガス模様で画像もボンヤリや光量不足でそれでもストロボを使いたくないのでブレたりですが、露をふくんで瑞々しいと言うことでご覧下さい。
黒河峠登山口までにもうタニウツギのオンパレードでした。
ピンクの花に混じって咲く白い花は
ヤブデマリ、谷沿いや川沿いに咲く清楚な花です。

登山口を1歩入ればオオバキスミレ ずっと道を彩ってくれる可憐なお花です。今日は雨のため開花状態が悪いです。

初めて学習したアズキナシです。
(バラ科 ナナカマド属の落葉高木 秋に赤いあずきほどの実をつける)
花の位置が高く、ガスのため画像が鮮明でないのが残念ですが、(望遠でやっとこの程度)この後何度もこの木があります。目の高さで見たいな、今まで全然知りませんでした。

ミヤマガマズミ 大きな濃い緑の葉の上に白い花をたくさんつけます。

ウリハダカエデ  幹が緑色で縦に濃い緑色のすじがあり、マクワウリに似ているところからこの名が付いたそうです。葉のかげで小さな花がゆらゆら、ブランコしています。よく見かける特徴のある葉の形です。晩秋には赤や黄に紅葉し1枚の葉の中でも色の変化があり、とりわけ美しい紅葉を見せてくれます。

新緑の中で鮮やかな赤紫色のユキグニミツバツツジ 日本海側の雪国に見られ、ミツバツツジとの違いは葉の裏側が無毛です。(難しいなぁ〜)
この山系にも多い花です。

ナンキンナナカマド 淡黄緑色の花をつけます。ナナカマドとの相違点は花の色(ナナカマドは白)と葉柄の基部に托葉があることです。(早く言えば葉の付け根に小さな葉がある)

サルトリイバラがこんなに可愛いお花だなんてぜ〜んぜん知りませんでした。赤い実と柏餅のような葉しか記憶していませんでした。

お気に入り ウスギヨウラク ほんのり紅をさして何て愛らしいお花でしょう。 Love Loveで〜す (*^_^*)

続いてサラサドウダン 鈴を束ねたような釣鐘状の花は縦に緋色のすじが入り 先端にも紅をさしています。一つ一つとても繊細な模様です。

三国山への分岐手前に湿地帯があり木道が設置されています。オオミズゴケやモウセンゴケなど見られます。
アヤメのような葉が群生しています。キンコウカでしょうか、夏には黄金色になるそうです。(ガイドブックによる)
キンキマメサクラ 薄紅色の小さな花がまばらにしかつきません。葉も花も小さく、控え目に咲いて楽しませてくれます。背景の白い花はタムシバ(見頃は過ぎています)

トクワカソウ イワウチワの変種で三国山では群生しています。イワウチワより葉がやや長いらしいですがほとんど分かりません。(葉の基部の形が違う)
ピンクのうすい花びらが可憐です。今年はGWの頃が最も美しかったそうです。カタクリも多いところです。

ヌルデの新芽です。ウルシ科ですが、ヤマウルシほどはかぶれないそうです、でも君子危うきに近寄らずですね。

ヒメシャガ 普通に見かけるシャガを一回り小さくしたお花です。花色はやや濃い目で、林床に隠れるように咲いていました。

クロモジの花。葉、樹皮に芳香があり和菓子に添える小楊枝や爪楊枝になります。

アオダモ バットになる木であまりにも有名ですね。イチロー選手やゴジラ君もご愛用です。たくさん花をつけるとまるでフワフワの綿菓子のようで遠くから見ると煙って見えます。

ベニドウダン この花もたくさん見られるのですが今年はまだ早いようでつぼみ固しです。とっても可愛いですね。
私は三国・赤坂山と言うとこのベニドウダン、サラサドウダン、ウスギヨウラクをイメージしてしまいます。(偏見です)

ズミ (リンゴの花に似ています バラ科 りんご属 別名コリンゴ)    ツクバネソウ

ホウチャクソウは二人仲良く寄り添って咲いています。ひっそり木陰で目に染みる白さです。

赤坂峠からの下りはイワカガミ大群落です。花数が多くて雨を含んで重く、うなだれてしまってかわいそう〜でした。
カンアオイは目玉みたい、ちょっとコワイ。

ヤマボウシさん let’s dance!今にも踊りだしそうです。風車のような、このままどこかに飛んで行きそうな陽気でキュートな花です。

ウリカエデ カエデと名がつけばいわゆる手形の葉を連想してしまいますが裂け目のない一枚の葉です。ウリハダカエデとは別もので葉がやや小さいです。
カエデの花もこんなに可愛いって今日始めて学習しました。とてもやさしい色合いです。

タニウツギの華やかなピンクのプロムナードがフィナーレです。ブナの木平から階段状の道はピンクに縁取られて、緑いっぱいの草原、マキノ高原まで下ります。もっと濃い色もあります。

何度かドウダンツツジの咲く時期に行きましたが、なんと偏見なのでしょう、ツツジ以外にこんなにたくさんの花があるのに、自分が知らないから目もくれずに、と言うか何気なく見過ごしていた花がこんなにありました。大反省!です。
K先生にはたくさんの花や樹を教えていただきました。にも関わらず、私の頭に留まってくれないお花達も…。(花が悪いような書き方ですね〜?)
先生曰く こういう時は解説者の近くにいるのがベストです そのつもりでお声の聞こえる範囲にいたいのですが、写真を撮っている間に遅れをとって、そのついでに後続の方に申し送りなどしていてやっぱり聞きそびれてしまいました。

学習能力に欠けるので名前と実物が一致しないのも多々ありますが今日出合った花と樹です。

ヒサカキカマツカタンナサワフタギタムシバヒメユズリハナツツバキヒメシャラウラジロノキアカシデサワギキョウトキワイカリソウオオバギボウシイワナシチゴユリユキザサコアジサイリョウブハナヒリノキタチシオデツクバネウツギヤマウルシナルコユリオオカメノキホオノキハウチワカエデシハイスミレキランソウオオイワカガミ   まだまだあったかも〜〜〜  (^^ゞ


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