大荒れ!氷の山(敗退)
H14年10月22日〜23日
参加 4名
週末の雨はもう何週間続いているのだろう。
楽しみにしていた中央アルプス越百岳〜空木岳の縦走は、西日本の天気回復が早いようなので急遽氷ノ山に変更になる。氷ノ山と言えば2年前の11月、思わぬ雪に遭って慌てた記憶があるが今回も高山は雪の予報で何かハプニングがあるかも…?
でも、まさか、こんな結末になるとはメンバー4人誰一人予想しなかった。
わかさ氷ノ山スキー場〜(三ノ丸登山道)〜三ノ丸休憩所
登山口はどんより重い空で冷たい小雨が降っていた。スキー場は閑散として広い駐車場にポツンと1台駐車する。施設のひさしを借りて雨装備で出発する。リフトの下は急斜面、濡れた笹や切り株に足をとられて歩きにくい、滑る。林道別れを左にとると階段に変わる。
ガスの中に少し色づいたナナカマドの赤い実がぼんやり見える。今年の秋は遅いようだ。
樹林に入ると足元は色とりどり、形さまざまな落葉が道を埋めているのに秋を感じる。ツルリンドウが可愛い実をつけている。雨もそれなりに…とは思うけれど、やはり晴れていればどんなに色鮮やかだろうか、とふと思ってしまう。
風がきつくなり、急に違う音がして氷が落ちて来た。
氷雨! 手が冷たい!
樹林を抜ける頃雪になり道端の草の上に薄く積もって来た。稜線に出ると風当たりは一段ときつくなり体感温度はグッと下がる。雨、雪、風を避ける所がなく休憩しても誰もザックを開けて水や行動食を出す人はいない。
三ノ丸休憩所(東屋)の輪郭が見えて来た。
休憩所は真ん中にベンチがありテントスペースがないので灌木のかげに急いでテント設営にかかる。
容赦なくもろに雪、風が吹きつける。そのままテントになだれ込むように入ってホッ〜と一息、強風と雪の中もテントの布2枚を隔てるとこんなに違うのだろうか?と改めて思う。
テントの中も火があると暖かく、久しぶりのポパイ鍋を囲んで団欒、外はなお強い風、雨で吊るしたランタンがミラーボールのようにクルクルとまわり続ける。
火を消すと途端に寒くなりシュラフに入る。
ゴウゴウと風の舞う音、叩きつける雨音、テントが煽られる音、そして前後左右に揺さぶられテントがしなって何度も目が覚める。多分全員殆ど寝ていないと思う。突然異常に大きな音でテントが煽られ雨、風が入って来た。強風でフライシートのファスナーが開いてしまった。その後フライシートは何度も開き、空気孔からも雨が入ってテントの低い方に水が溜まって来た。
リーダから「とにかく自分の体温を下げないように」と注意がある。
端に寝ていた山の家さんとくぅるさんのマット、シュラフは水の中になっていた。タオルで水を絞り出して、もう横にはなれないので雨具を着て夜が明けるのを待つ。幸い雪ではなく雨のようで到着した時より気温はやや高くなっていた。気圧も上がっているのを確認したが、前線通過の予報はどこかで修正されたのか前線は停滞している。
夜明けを待って下山とするが、この強風下無事テント撤収が出来るだろうかと不安になる。
空が白み始めるのを待ってテント撤収の手順をリーダーが指示し、その通り全員が動いてスムーズに撤収出来た。
四隅のザックは最後まで置いて2人がテントを押さえ、2人がフライ、フックをはずし、全員でポール、本体を手早くたたんで終了。
悪条件にもかかわらず短時間に素早く撤収出来たのは事前のリーダーの指示、打ち合わせが徹底し、全員が機敏に動いたからと思う。
下山は同じコースを下るが、雨は降り続き、階段は水があふれて川になっていた。
車に戻り、雨具を脱いで濡れた靴を履き替え、あとは温泉に直行する。
参考コースタイム
近鉄平端駅 6:10⇒(車)⇒スキー場 11:05→リフト降場 12:45→三ノ丸休憩所 13:55(テント泊)
三ノ丸休憩所 6:05→スキー場 7:30
いつもの楽しい山行記が書けないのは残念ですが、こんな場合も無いとは言えず貴重な体験でした。反省点もありますが、それ以上に学ぶことの多い、忘れてはいけない荒天のテント山行でした。
★雨 霙 雪 風のため誰も一度もカメラを出すことも無く、画像は1枚もありません★