蓮華温泉〜風吹大池(1838m)

H17年 9月27日〜29日
参加         4名

秋を求めて白馬山麓風吹大池へ、小さな秋の実に小さな秋を見つけます。
草紅葉の風吹天狗原は麦わら色のカーペット、秋の匂いをふりまいておとぎの国へ誘います。

奈良〜JR穂高駅〜蓮華温泉
安曇野市(旧明科町)在住の友人と久しぶりの山行を、と計画して友人お勧めの風吹大池に行くことになり、京都からの新幹線組と近鉄特急組が名古屋で合流します。名古屋からしなの5号で松本乗換え、大糸線で穂高駅へ、懐かしい3年ぶりの友人が笑顔で手を振ってくれているのが車窓から真っ先に目に入ります。
お出迎えは車3台!その友人ご夫妻+友人と関西組4人が分乗して蓮華温泉へと向かいますが、その前にこれもお勧めの青木湖に近いピザハウスで何種類ものとても美味しいピザをいただいて準備は万端(?)って今日は蓮華温泉に入るだけなんだけど・・・

蓮華温泉は人気の露天風呂が4つ、黄金の湯、仙気の湯、薬師の湯、三国一の湯とロッジに内湯があります。
「山から下りてザックをポーンと放り投げドボーンと浸かったら最高や〜〜」と言った先輩がいます。それが出来ればもう最高でしょう!
恐る恐る入った仙気の湯ですが、硫黄の匂いムンムン、野趣あふれる露天風呂ですっかり暖まりポカポカになりました。
さすが糸魚川の秘湯と呼ばれるにふさわしい湯です。今夜は蓮華温泉ロッジ泊です。
蓮華温泉〜風吹大池ピストン(笹目尾根〜大池)
友人とは「一緒にアルプスに!」が3年前に転勤でお別れする時のコトバでしたが、友人は捻挫のため普通歩行は平気だけれど登山は控えるとのこと、結果的には送り迎えと終始アッシーになってくれたのです。
ロッジから風吹大池登山口まで友人に送ってもらい14:30分の下山を約束して出発します。
最初1時間は急登、その後ぬかるみの悪路、木道が出てくれば大池近し、池一周と大小の山上湖を巡る、これが今日の行程です。

少しガスっていますが、登山口を入ると大木の樹林です。まだ色づかないしっとりとした緑がとてもすてきな雰囲気です。大きな木の根っこが絡み合って伸びられる方向に伸びられるだけ根を伸ばし、曲がっても絡んでもとにかく根を張って生きる、その強靭な偉大な生命力に感動します。雪も雨も嵐もここで耐えてこんなにがんばって美しい緑を育み、幼い木をずっと見守ってくれているのですね。

急登を過ぎると緩やかになり夏には清楚な白い花を咲かせたゴゼンタチバナが真っ赤な可愛い実をたくさん付けています。道を彩るようにマイズルソウもタケシマランもユキザサもイワハゼも赤い実をつけ、ツバメオモトとサンカヨウは青い実(実だけを見るとよく似ている)そして真っ白の実はシラタマノキ。
こんなに小さな草花たちも実りの秋なのです。
巨大ミズバショウもたくさんあり巨大?な実をつけています。

秋の訪れを告げる赤い実はナナカマド、ムシカリ、ガマズミ、ソヨゴ等でしょうか?オオシラビソは紫色の実(球果)を重たげにつけています。その時期には花を多いに楽しませてくれ、実を結び、葉を色づかせ、落葉し、木々たちはこうして寒い冬を迎えるのですね。
急登の次は聞きしに勝る悪路でした。どうしても避けようのない泥道で靴が泥まみれは仕方ないとして、尻餅をつかないように、ここで滑ったら目も当てられない状態になるのは必至です。
秋の実を楽しみながらも足元に神経集中です。木は滑る、岩も滑る、ぬかるんで滑る、とあっては1歩も気を抜けません。後で誰かが滑ったような気配が何度かありましたが・・・幸い泥染めにはならなかったようです。

樹林帯を抜けると湿原が広がり、風吹天狗原はすっかり草紅葉です。背景には雪倉山が見えるはずなのですが…

一面の麦わら色、黄金色が風になびき薄日がさして草紅葉が鮮やかに光っています。小さな池塘にイワショウブが赤い実(種?)を映しています。湿原、草紅葉、木道、点在する池塘、一転して童話の世界に足を踏み入れます。

山荘近くで今日初めて人に出会いましたが殆ど誰にも会わない静かな山です。
ここから大池を時計回りに周遊します。ほんの少しですがアップダウンありです。

深い蒼い科鉢池(しなはちの池)
みるみるガスがかかって見えなくなったりまた全景をみせてくれたり、漣さへない神秘の池は対岸をくっきり映して静寂の中です。
大池もガスがかかり北アルプス最大の池ということですがなかなか全望出来ません。

血の池は周遊路から離れて5分ほど上ったところにあり更に深い黒に近い色です。これが「血」の所以でしょうか?水面を境に上下対象の図がくっきりと描かれています。赤も、緑も、黄色もそのままを池に落としています。
この先に神の田圃があるのですが、この時に地形図しか見なかったので(地形図に神の田圃は載っていない)まだ木道がありおかしいとは思ったのですが引き返してしまいました。あとで友人に聞いて登山地図を確認したら血の池の先に神の田圃があり、またドジでした。毎度のことです、同行の皆さま、このコースを紹介して下さったYさん、Cちゃんもごめんなさいm(_ _)m

小敷池はやや濁った緑です。大池のほんの近くにある池なのにすべて水の色が違います。大池も周りの池も白馬大池火山の火口湖でそれぞれ個性的な色を見せています。
池畔で友人差入れのりんごや梨をいただいて小休止しているうちにまたもや池がなくなってしまい、Mr.Mさんのマジックじゃあるまいし…と白いガスを呆然と見つめることになります。
しばらくするとまた池がガスの中から浮かび上がり、それの繰り返しです。
みるみる消されてしまったり、ゆ〜っくりモヤの中から焦点があうように姿をみせてくれたり、スクリーンを見るようで、さすが神秘の山上湖です。

水面すれすれまで道があり澄んだ水際をしばらく行きます。暑い時期ならちょっと足をつけたらどんなに気持ちが良いことでしょう。
神秘の大池はなかなか全景を見せてくれません。遠望がきかず一部分が時々見える程度です。と言う事は名前の如くかなり大きい池なのでしょう。(北ア最大)この分だとご対面は叶わないかも…。
小じんまりした山荘に立ち寄って11時半には下山します。

ついに、やっぱり、大池はずっとベールを被ったままで神秘の、静寂の湖そのものでした。(Netで見る大池はどの時期もすばらしく、会いたかったなぁ〜!!!)
ぬかるみとの格闘は相変わらずでしたが、すっかり霧に覆われてしまいブナやオオシラビソの大木がもやっているのはなかなか幻想的です。

幻想の木の下、雑談で思わぬ長居をしてしまい、最初の急登を慎重に下り友人の待つ登山口へ。

登山口にはつたを絡ませてまるでXmasのイルミネーションのような大木がありました。今頃はもう真っ赤に色づいてさぞや鮮やかなことでしょう。

白馬、雪倉の展望には恵まれませんでしたが、静寂の池、幻想の森、湿原に波打つ草紅葉は私のアルバムの貴重な1ページになりました。
コースタイム
登山口 6:15→風吹天狗原 9:30→科鉢池 9:38→血の池 10:00→小敷池 10:30→風吹山荘 11:15→登山口 14:20


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