北八ヶ岳・三ツ岳〜北横岳(2473m)
H17年1月9〜10日
参加 14名 (L 山の家 SL 軟弱)
青白い空から「きらきら星」が聞こえます。
それは砕かれて、散りばめられた無数の星たちが真っ白い光を競って空から奏でる変奏曲♪
星も空も全てが白い星月夜です。八ヶ岳の星たちは雪のように白かった・・・
待望の雪との出会い、凍りつく世界、蒼い夜明け、オレンジ色の朝に青い空が流れてあの星たちも、この地球と言う私たちの星も、共に青く美しい星であることを、そして永遠にそうあって欲しいと切に感じた瞬間でした。
9日 ピラタスロープウェイ山頂駅〜坪庭〜縞枯山荘
今年の雪山登山バスは北八ヶ岳、岩稜の三ツ岳から展望の北横岳です。
バスは定刻7時に天理駅を出発します。大きなザックとそれ以上に大きい14名の夢を積んで満杯です。恵那トンネルを抜けると雪国、昼食の諏訪SAではしきりに雪が舞い、思いはもう八ヶ岳の雪の中です。
予定よりやや早くピラタス乗場に到着します。ここで気温−14℃、ブルッ!寒い〜!バスをおりた時点で服装を整えます。
ロープウェイの8分の空中散歩はゲレンデに遊ぶ若者達を目で追いつつグングン駆け上がり、2250m地点まで運んでくれます。ロープウェイはほぼ満員ではっきりスキー組と登山組の年令層が分かれています。(断然スキー組が多かったです)

到着した坪庭も、八ヶ岳も、蓼科山ももちろん期待に違わず真っ白です!サラサラです!フワフワです!!
雪に埋もれた坪庭は白一色、高山植物保護のためのロープと雪の深さを示す支柱が無ければソウナンします。雪を踏む感覚と雪の泣く音が私の雪山の始まりを告げて、1歩1歩その心地良い音を確かめながら、楽しみながら歩きます。

山荘までは雪のプロムナード、すんなり早い時間に着いてザックを置いてもう一度散策に出ます。とたんにどこからか雪が飛んで来て、雪合戦ならず、雪かけごっこになります。雪がサラサラでボールになってくれません。
青い空がうれしく、白い雪が楽しく、遠い日の幼い心に還ったひと時でした。
夕闇が迫るころ山荘ではクラシックなランプが燈されます。

美味しい夕食(17時30分)をいただいて、早い早い就寝です。個室が予約出来ましたので2部屋でゆっくり休ませていただきました。
夜半、白い星が空いっぱいにひしめき合って輝き、降りしきり、やがて星たちが眠りに落ちてオレンジ色の朝を迎えます。
10日 山荘〜雨池峠〜三ツ岳〜北横岳〜山頂駅
素晴らしい快晴です。山荘から見える丸い雨池山がモルゲンロートに染まっています。


7時30分、アイゼン以外のフル装備で3班に分かれて出発します。手袋、オーバーミトンをしていても指先の感覚がなく小指などは自分の意志では動きません(多分−20℃に近い?)少し不安になります。

雨池山への登りは樹林の中です。振り返ると雨池はすっかり凍りつき遠くには秩父の山々、中央アルプスも南アルプスも厳しい冬!白く屹然と輝いています。

三ツ岳の登りにさしかかり岩ゴロの道は所々に飲み込まれそうな大穴があって慎重に足を運びます。私はそれを見るのが恐くて目をそむけていました。
岩が大きく足が届かなかったり、滑ったり、雪に落ち込んだり、それに加えて強風、猛烈に寒い、冷たい、痛いとちょっと緊張の場面でした。リーダーの指示でここでアイゼンをつけます。
訓練の成果大でこの寒さ、この強風下にもかかわらず皆スムーズに出来ました。

三ツ岳の下りで1ヶ所鎖場がありそこで渋滞になり、たまたま最後尾にいた私は立っていられない位の強風に雪が舞い上がり顔に当たって目も鼻も痛い、痛い。それを避けるものもなくついに目も開けていられなくなりかがんで風に脊を向け丸くなって待ちます。
鎖がないと下れない、またその鎖が凍りついて掴めなかったら降りられないところでした。SL軟弱さんの指導の下、全員無事に通過出来ました。
トレースのない道は3班が順番にトップを変わって、各班長さんがピッケルを使って道を確かめたり、雪を削って足場を作ったり、急登の登り方も実地に指導して下さいました。

展望の良いピークはその分風当たりは強烈ですが、大きな樹氷を通して見る浅間山は陽に映えて煙さへ真っ白です。

坪庭からの道と合流してこちらのルートは人も入っていて行き交う登山者も多く楽になります。
北横岳山頂は吹きさらしですが大展望です。
双子池に続く樹氷のトンネル(行きたい〜と思ったのは私だけ?)双子山から将軍平への優しい稜線、ド〜ンと大きい蓼科山、八ヶ岳の全貌、いつでも、何度でも、いつまでもいたい山頂ですが、ゆっくり楽しむには寒すぎます。超低温のためご機嫌ナナメのデジカメをなだめすかして数枚写真を撮って下山します。

下りはややピッチをあげて、カメラの中とそれ以上に私の胸のいくつもあるポケットにしまいこんだ八ヶ岳を大切に持って帰ります。
強風のため1トンの錘をつけたロープウェイで八ヶ岳を見納めます。
タイム 山荘 7:30→雨池山 8:06→三ツ岳 10:05→北横岳 11:16→山頂駅 12:05
新しい年の初めにこんなに美しい雪に出会って、今年はもっともっと良いことがあるような予感です。
始めての雪の八ヶ岳はまたまたしっかり予想通りに私をとりこにしてしまい、もう会いたい八ヶ岳の白い雪!白い星です。