黒部峡谷
下の廊下
H17年10月7日〜10日
参加 6名
黒四ダム〜阿曽原〜仙人池〜真砂沢の計画は紅葉のベストコースのはずだったのですが、夢にまで見た(はちょっとオーバー)裏剱は雨雲に遮断されて遠い幻に終わり、終始雨に降られた下の廊下は「雨の廊下」でした。
(平端駅―(車)―扇沢) 扇沢〜黒部ダム〜阿曽原温泉
平端駅を20時に出発し深夜1時過ぎ扇沢駐車場に着き、仮眠して始発のトロリーバス(6:30)に乗ります。
先ずダムを見学します。ダムの観光放流は人身事故があったため止められていますのでやや迫力に欠けます。今日は動かぬ黒部ダムです。
朝焼けの空に大観峰や黒部別山が映えて胸弾ませて出発するのですが…(この朝焼けが曲者だった?)

(黒部別山)
下の廊下は昨年に続いて2度目で、ある程度記憶もあり余裕のナントカで足取りも軽くルンルン♪ランラン♪でした。ところがすぐにポツポツと雨が落ちて来ます。
雨の下の廊下は…あまりうれしくありません。

水がとてもきれい、宝石のような色!とこの辺りまでは手放しで感激していました。
雨足がきつくなり、岩や丸太の桟橋がすっかり濡れて滑ります。残雪の多い別山谷出合は雪渓が河原にゴロンと大岩のように落ちて転がって問題なしでした。
岩壁に2本の丸太をワイヤーで束ねただけの橋が随所にあります。下は奈落の谷底、山側の岩には命綱とも言えるワイヤーが取り付けられていますが、私には遠くて手が届かない所が何度もあり、手離しで渡ります。これってサーカスみたい!

雨はいよいよ本降りになり完全雨装備です。
白竜峡からは道が細く、岩をへつったり、滝の如く水が流れ落ちてきたり、難所と言われる個所がいくつもあり、もちろん高度も充分過ぎるほどあり十字峡までは下の廊下核心部です。

十字峡は豪快にとてつもなく大きな十字を描いています。棒小屋沢と剱沢とがここで交差して本流に流れ込んでいます。5月の連休に爺ヶ岳から見た棒小屋沢はただ真っ白の雪の帯でしたが、あの雪が谷を駆け下りここまで来たのですね。吊橋とは反対方向に少し下った所に大岩がありそこから見る十字峡は音も水流も生々しく大迫力です。

(十字峡 右 棒小屋沢 左 剱沢)
仙人ダムから硫黄と高熱ムンムンの高熱隧道を過ぎ、上り返して大きく下り、やっとの思いで阿曽原小屋に着きます。何がうれしいって濡れたザックをおろして、濡れた雨具を脱いで、乾いた服に着替えられる〜〜。
ところがそうは行かなかった〜(;_;)
ズブ濡れのザックの中の衣類は湿っぽく(雨対策はしていても)、手にするもの全て湿っているのです。
この時ほど乾いたタオル、乾いた衣類の感触が恋しく思ったことはありません。
雨が降っているので露天温泉はパスして、寒いと言いながらもやっぱりビールで乾杯です。
コースタイム
黒四ダム 7:00→別山出合 10:45→十字峡 13:15→東谷吊橋 15:00→阿曽原温泉小屋 16:45
阿曽原〜欅平〜大町〜扇沢
朝どんより重たい空で山はガスで覆われて気分も重たいです。小屋で聞いた予報では午前中雨が残り後曇りです。
今日の行動は三択です。
@予定通り仙人池〜真砂沢
A昨日の下の廊下を引き返して扇沢へ
B欅平に下山
天候及び足の不調の方もいらっしゃるのでリーダーが欅平に下山を決めます。その後のことは下りてから決めようと小雨の中出発します。
昨日下った分を上り返し延々と続く水平歩道です。下の廊下よりはやや道巾が広いようですがそれでも断崖絶壁、へつり、滝、トンネル、崖っぷち、と続きます。

濡れた丸太は滑ります。濡れて光っている桟橋は不気味な気さへします。
足を滑らせるか、つまずいてバランスを失ったら即、黒部川に転落でしょうね。

志合谷トンネルの中ほどでどんなに暗いかヘッドランプを消してみようと全員消してみます。このトンネルは途中で曲がっているので中は真っ暗です。(ヘッドランプ必携)
ランプを消すとそこは闇、真っ暗闇、闇のどん底、どう表現するのでしょう。
この世界の光の一筋さへ当たることのない闇のまた闇、さすがに背筋がゾォーと寒くなります。閉所は恐いpororiです。
欅平からトロッコ列車に乗り宇奈月へ、さてここからがユカイな、ローカルな珍道中、扇沢駐車場にいかに速く、安く、楽に帰るか…?また三択です。
乗り捨て出来るレンタカー。アルペンルート。ローカル線を乗り継いで大町へ、大町からタクシーで。
時間と経費を考えて糸魚川に出て大糸線で大町へ帰ることになり、糸魚川で時間待ちがかなりあるのでその間に銭湯に入ります。この銭湯、ムサイ山男と女がこれまた汚いザックを担いで入るのですからあまりイイ顔ではありませんでした。
大町に着いたのが19時40分、タクシーで第1便(4人)が扇沢へ。折り返し駐車しておいた車で駅に残した2人を迎えに行き、その間にテントを張り夕食の準備、全員がテントに戻ったのが21時30分と言う大移動でした。
黒部峡谷から下山して日本海まで行って各駅停車のローカル線を乗り継ぎなんと移動距離の長かったことでしょう。欅平に下山が11時50分ですから9時間40分の大移動は前代未聞の記録かな。
コースタイム
阿曽原 6:10→欅平 11:50→(トロッコ列車)→宇奈月 13:25→(北陸本線〜大糸線)信濃大町 19:41
翌朝は豊科インター前で3日ぶりにトースト、オムレツ、コーヒーのモーニングをいただいて帰ります。
またまた今日も雨、でももういくら降ってもいいのよ〜〜〜(>_<)
(画像の一部は同行のくぅるさま提供)