武庫川渓谷(廃線跡を歩く)

H17年4月13日

1986年(昭和61年)に廃線になった旧福知山線廃線跡を歩きます。(IR生瀬駅〜JR武田尾駅)

JR生瀬駅が最寄駅ですが、今日は歩き足らない!と言いそうな面々なのでJR宝塚駅から歩きます(宝塚〜生瀬間約30分)橋脚工事中のため従来の入り口より先に進んで信号を渡ったところで武庫川に下って行きます。
木ノ元集落のとある民家にいきなりこんなレトロな看板が・・・こういうのにすぐ飛びつきます。
これはきっと旧線で使用されていたものでしょうね。それなりの年代ものでした。

民家を抜けると、突然渓谷の真っ只中です。

渓谷に沿って枕木とバラストが当時のまま残る6つのトンネルを歩きます。
対岸は山桜、つつじ、新緑の淡い春景色、その中にそそり立つ絶壁、その間に巨岩、奇岩にぶつかり、はじける激流。
細い廃線敷きに朽ちた枕木が往時を語ります。
当時は動脈とも言うべき鉄道の長い使命を果たし、その歴史をトンネルに、枕木に、鉄橋にとどめ、今は川の流れを枕に静かな眠りについているのでしょうか?

真っ暗な手掘りのトンネル、レールのない廃線はここを通過して行った幾多の列車の汽笛が聞こえるようで・・・郷愁を覚えます。

季節がめぐって咲く花と、使命を終え黒ずんだレンガ作りのトンネルがはっきり明暗を分けています。


今は山なか、今は浜、今は鉄橋渡るぞと 思う間もなくトンネルの 闇を通って・・・

唱歌「汽車」の詩そのままの光景は在りし日のSLが煙をあげて走る様が目に浮かぶようです。

3つ目のトンネル(横溝尾トンネル)を抜けると赤い鉄橋です。(通行出来ません、左側に迂回します)
懐かしいスタイルのトンネルと鉄橋の幾何学模様が対称的です。
流れは淵と瀬を繰り返し、鉄橋の下は・・・

轟音を響かせ渦を巻く渓流と鉄橋が動と静を見事に演出しています。
トンネルをあと2つ残す所に整備の行き届いた公園と大峰山への登山口となるさくらの園があります。
大峰山への登山コースと周遊コースがいくつかあり、満開の桜と案内板が設置されています。
廃線跡はずっと平地でやっぱり少しは山道も歩かねばと、さくらの道、もみじの道を散策します。(約40分)
小説「櫻守」のモデルとなった故笹部氏の研究室が今は隔水亭と名を変えて残されています。紅葉、桜ともに美しいところです。

ゴールの武田尾駅は満開の桜、フィナーレを華やかに、優しく飾ってくれました。

このコースは紅葉の時期も是非おすすめです。
紅葉の小道とトンネル、廃線がよくマッチしてさくらの園からもみじの道、あずまや一帯の紅葉はとりわけ見事です。
参考コースタイム
宝塚駅 11:15→生瀬駅 11:45→横溝尾トンネル(4つ目) 13:40→さくらの園周遊(14:00〜14:40)→武田尾駅 14:55