韓国の山旅 
雪岳山(ソラク山)1708m

H17年9月8日〜12日
参加       5名


(ソラク山山頂)

行程
1日目   関西空港〜仁川空港〜束草(泊)
2日目   束草〜雪岳山国立公園〜蔚山岩〜土旺城渓谷〜雪岳山観光ホテル(泊)
3日目   千仏洞渓谷〜飛仙台〜陽瀑山荘〜大青峰(ソラク山最高峰)〜五色温泉(泊)
4日目   五色温泉〜ソウル(ショッピング&観光 泊)
5日目   ソウル〜仁川空港〜関西空港
1日目 関西空港〜仁川空港〜束草
飛行時間1時間40分で下り立つ韓国、仁川空港(インチョン)は季節も同じ、人種も同じ、時差なしで街にあふれるハングル文字以外は何の違和感もありません。市内バスで高速バスターミナルへ移動し、高速バスに乗り約4時間でソラク山の玄関口、束草(ソクチョ)に着きます。
束草は東海(トンヘ、日本海のこと)に面した北朝鮮に最も近い都市、海岸が美しくソラク山国立公園を持つリゾート地でもあり、海鮮料理の美味しい漁港、そしてやはり軍事境界線に近い緊張の街でもあります。何の変哲もないよく見かける漁港風景ですが、小高い展望台で銃を持った監視員がずっと海を見張っている様はやはり日本にない風景です。


(束草 夜の黄海)

時間がなくてお昼はバスターミナルで慌しくビビンバで済ませ、夕食はこの海岸沿い、打ち寄せる波が被るほど海に近い刺身団地でリッチな海鮮料理をいただきます。カレイのお刺身、あわび、かに、ウニ、ホキ貝、鍋に雑炊など、それに加えてお馴染みのキムチは白菜、大根、きゅうり、もやし、大根葉他これはいつも数種類出てきます。韓国流オードブル?
食べ過ぎと飲み過ぎの韓国第一夜でした。(以後ずっと食べ過ぎ、飲み過ぎが続きます)

2日目 束草〜雪岳山(ソラク山)国立公園

バスでソラク山麓、ソラク山国立公園に移動します。(入園料3400W)山がぐっと近くなり権金城山(クォングムソン)へのロープウェイが行き交っています。公園内にあるホテルを予約し荷物を置いて明日の足慣らしに蔚山岩(ウルサムバイ)ハイキングコースへ出かけます。
露座の大仏様が蔚山岩を背に優しい笑みで公園内を見守っています。



(蔚山岩・大仏様)

蔚山岩は標高873mの人気の岩山、東洋一の岩山と称され束草の街一望、ソラクの主峰大青峰(デチョンボン)と中青峰(ジュンチョンボン)が描く美しい双耳峰を見ることが出来る大展望らしいです。
道は完璧と言えるほど整備され売店や休憩所もたくさんあります。可愛いシマリスが随所に出没してくれます。


(揺岩)

中腹あたりに継祖庵(ケジョアム)という天然の岩そのままの庵があり、ここから多数の高僧が生まれたとか、ここにある大岩が揺岩(フンドルバイ)、一人で押しても動く、何人で押しても揺れ方は同じという不思議な岩です。
やってみました!動きました!必死で押していると現地の方が教えてくれました。コトバはわかりませんが意味、コツは分かりました。手を置く位置と一気に押すのではなく揺れの間隔にあわせてリズミカルに押すと教えて下さったようです。
蔚山岩は6つの嶮しい岩峰が凌ぎを削るようにそそり立つ巨大岩山で、どこからどう上るのかと目が点になりましたが、そこは国立公園のハイキングコースですから完璧な鉄製の階段が岩の間を縫うように、這うように、見事に設置されています。

(蔚山岩の階段・蔚山岩山頂)

急なところや細い個所もありますが手すりもある階段ですから滑りさへしなければ大丈夫です。長〜い階段をジグザグと天に向かってのぼって行く、山頂にはきっと仙人がいる!みたいな感覚でした。想像もつかない、気の遠くなりそうな階段の数でした。
途中から小雨になり束草の街一望もソラク山の双耳峰も叶わず、そこはただ真っ白の世界でした。
公園に戻ってチジミを食べ、(本場のチジミはとても美味しい!もちろんメクチュ【ビール】も)元気100倍、もう少し歩きたいと次に土旺城渓谷に出かけます。大きな一枚岩をスルスルと滑り落ちる六潭瀑布や一直線に落ちる飛竜瀑布など見所の多いハイキングでした。

(六潭瀑布・飛竜瀑布)

明日は10時間コースのため6時出発予定、公園内の売店で明日の行動食と飲物を買ってスタンバイOKです。
5人の切実な願いは明日は晴れますように〜!この思い天まで届きますように〜!

3日目 ソラク山縦走(千仏洞渓谷〜飛仙台〜陽瀑山荘〜大青峰〜五色温泉) 

タイム
雪岳洞 6:00→飛仙台 6:50→陽瀑山荘 8:50→小青峰 12:05→大青峰(ソラク山最高峰)13:03→五色温泉 16:00
今回のメインコース、ソラク山の縦走(16K)です。雨は止み晴天の兆しで6時出発します。
出発点の雪岳洞(ソラクドン)は標高200m、最高峰大青峰(デチョンボン)は1708m、標高差1500mの縦走です。
千仏洞渓谷(チョンブルドン)はソラク山に源を発し東海に流れ落ちる双川(サンチョ)が山を削り、岩を刻んで造る大渓谷です。白い大動脈は淵となり何段にも落ちて豪快な五連瀑布となり、岩をすべってナメをなし、渓谷内を奔放に躍動しています。エンドレスのBGMは爽やかに心地よいリズムで奏でられています。そして深い樹林、林立する岩峰と水、岩、緑が絶妙のコントラストで聞きしに勝る素晴らしい渓谷です。


(千仏洞渓谷)

千仏洞は天を突く岩峰を千体の石仏に見立てて付けられた名前です。納得です。


(渓谷の岩峰)

仙人が昇天したと伝えられる飛仙台(ピソンデ)です。川底の石の色がはっきり識別出来ます。滑らかによどみなく流れる水を見ていると、時を忘れ、しばらく異次元の世界をさまよってしまいます。ここはもう別天地。岩に雲がかかって白い衣で白い鬚の杖を持った仙人が現れても決して驚かないでしょう。

(飛仙台)

奇岩、怪岩の連続、大小の滝、岩を刻む水流、激流、と深い渓谷美を堪能します。ここも危険なところは階段、ロープなどで整備されています。
陽瀑山荘(ヤンボク山荘)を過ぎ喜雲閣待避所(ヒャウンガク)で軽い行動食しか持っていないので冷たい水に冷やされた桃の缶詰を買います。冷たくて、甘くて、口当たりが良くて、ホッ〜と大きな一息です。ここから稜線に出る小青峰(ソチョンボン)までが一番の急登だったようです。ふんだんに緑が降り注ぎ、そそり立つ岩の展望が眼の高さになり、シマリスや初秋の花などで心和まされます。


(小青峰)

小青峰(ソチョンボン)からのお花畑はもう初秋の風です。風に吹かれて展望の稜線歩き〜です。


(ヤマラッキョウ)

荒々しい岩峰を離れ、たおやかな優しい山頂は目前です。山頂には大きな石碑に大青峰(デチョンボン)と刻んであるのでしょうか?読めません。
青い空にポッカリ白い雲が遊んで360度の大展望です。岩の屏風のような、恐竜の背のような岩峰がひしめき合っている様は壮観です。
日本の山であれば多少なりとも見慣れた、名前の分かる山がありますが哀しいかな、何の知識もなく大展望の中にいて地図を見ても分からず…(ハングル文字しか書いていません)


(中青待避所から大青峰)

下りも急な階段を一気に沢まで下ります。冷たい水で顔や手を洗ってもう一頑張り、こちらも清流の渓谷です。
木の間に五色温泉(オセクオンチョン)の旅館街が見えて来ました。ゴールはもう目前です。
10時間の感動のドラマは終わろうとしています。
まだその中に浸っていたいような、過去にしたくないような・・・心が行きつ戻りつしています。
公園ゲートを出るとそこは五色温泉。

4日目 五色温泉〜ソウル

朝食に鶏粥を注文したら30分ほどお待ち下さいとのこと、今日はソウルへの移動と靴(岩で滑らないと好評の)を買いに行く予定なので朝はゆっくりです。
さて待つ間のサービスと湯豆腐が出ます。タレはさすがに韓国風ですがお豆腐は美味しかったです。次に出たのが鶏の丸蒸し!えッーーー誰が注文したの〜?でも店の方はそれをむしって食べなさいと言っています。最初それをお粥に入れて食べるのかと思いましたが、5人で鶏一羽は多過ぎます。それに出てきたお粥にはちゃんと鶏が入っていました。


(五色薬水)

鶏1羽を食べてしまっては少し散歩でもせねば・・・
川沿いに歩いて五色薬水を散策します。3つの岩の間から湧き出る薬水でそれぞれ成分が違って鉄分が多かったり、炭酸が強かったりで味が違い、真冬でも凍ることはなく年中水温7.5度を保っているそうです。現地の方も容器を持って汲みにきておられました。
高速バスでソウルに戻ります。地下鉄に乗って鐘路(チョンノ)5街へお目当ての岩で滑らない靴を買いに行きます。
その後東大門市場を散策、商店街の中央にずらりと屋台が並びおでん、腸詰、豚足、チジミ、麺類、キムパップ(韓国の巻寿司)など食欲をそそる物、そそらない物、あらゆる物、あらゆる色、山積みです。ゴッタゴタの屋台風景は楽しかったです。


(東大門市場)

地下鉄でヨイナールへ。漢江(ハンガン)市民公園から漢江ナイトクルーズです。茜色の空が夕闇に落ちて対岸にポツポツ灯がともります。

(漢江市民公園)

約1時間のナイトクルーズは七色にライトアップされたいくつもの橋をくぐり、川面がライトを映し七色に揺れています。

(漢江夜景)

夕食は宿の近くでワタリカニ鍋です。これもまたとっても美味しい〜〜〜!このお汁で調味したチャーハンはとても美味!その後そうめんを入れていただきました。あァ〜今夜も食べ過ぎ飲み過ぎ〜〜〜のダブルパンチ!
サウナですっかりアルコールを飛ばし、スッキリ、サッパリして休みます。明日はもう帰らなければ〜〜〜(><)

5日目 ソウル〜仁川空港〜関西空港

ソウル一のショッピング街、おしゃれなお店の立ち並ぶ明洞(ミョンドン)のメインストリートを散策します。


(南大門)

南大門は漢城4大門の一つ、現存する最古の木造建築で国宝第1号でもあります。ビルの立ち並ぶ、車が行き交う中に、重みのある南大門がその部分だけに歴史をとどめています。
東大門以上にゴッタゴタの市場に細い路地が入り組み、あらゆる物が山積みに売られています。迷い込んだら出られません。
路地の一角で現地の方と同じようにチゲ鍋やカルビタンなどの昼食をいただきました。
さァ、もう帰らなければ・・・

ザック一つの山旅にあふれる思い出をパッキングして機上の人に、関空の灯が旅の終幕を告げます。


back