針ノ木峠〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋
H20年8月12日〜15日(3名)
コース
扇沢〜針ノ木峠(2536m)〜蓮華岳(2798.6m)〜北葛岳(2551m)〜七倉岳(2509m)〜船窪小屋〜七倉尾根〜七倉岳登山口
予定ではもう1泊の日程で船窪小屋〜船窪岳〜不動岳〜烏帽子岳を経てブナ立て尾根を下る予定でしたが、船窪小屋で大雨、雷、強風にさらされ、朝は治まってはいるものの気圧は下がり、上空は暗雲、予報は悪いと3拍子揃って止む無く七倉尾根を下って予定より1日早く下山しました。
13日 扇沢〜針ノ木峠
出発は扇沢、無料駐車場はかなり混んでいましたが時間が早かったのでうまく駐車出来ました。登山届けを出して出発します。
久しぶりのテント3泊はかなり荷物を取捨選択しましたが、やはり重いです。
涼しげな最初の沢でもう休憩しよう〜〜〜。
飛び切り冷たい水で顔を洗い、お目目パッチリ!さァ〜頑張ろう!
(水はこの後も何ヶ所かあります)
大沢小屋には百瀬慎太郎氏 「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」 の歌碑があります。
大雪渓です。
真っ青な空に飛行機雲を長く引いて1機飛んで行きます。青空、雪渓、お花畑、アルプスの醍醐味です。1・2回滑りましたがアイゼンなしでもOKです。
雪渓を過ぎるとザレ場、ジグザグの上りです。これが結構キツイ。樹林を抜けると影がなく暑くて足が進みません。お花になぐさめられて写真を撮りながら最後のがんばりです。
鮮やかなブルーのリンドウ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマ、風車になったチングルマ、暑いとは言え季節が少し移っているのを感じます。

針ノ木峠はすっかりガスになってしまいました。
雪渓を登っている時はあんなに青い空だったのに白いガスになりやっぱりお天気は下り坂・・・?
針の木峠から真正面に北葛岳、七倉岳、船窪岳・不動岳の荒々しい稜線、生々しい崩壊地、ヤセ尾根、が立ちはだかっています。
明日いくつ越えるの〜?モチベーションが上がったり、下がったり…です。


(針ノ木峠から七倉岳・船窪岳・不動岳・烏帽子方面)

時間も早いのでテントの両側出入り口を開け放してお昼寝を決め込みます。吹き上げる風が心地良く通って気持ちいい〜〜〜ことこの上なしです。
”超キモチイイッス〜!” です。
下界では考えられない心地よさ、ヤミツキになりそうです。
歩き足りないLだけが針ノ木岳へ疾風の如く駆け上がって行きました。
今夜はお好み焼です。美味しく出来て満足、満足。
コースタイム
針ノ木岳登山口 6:40→大沢小屋 7:55→針ノ木峠 11:44
14日 針の木峠〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋テント場
雲が厚いです、2500mあたりからは線を引いたように暗雲です。
蓮華岳のコマクサとの再会も楽しみでしたが、少し遅いようです。でも一面のコマクサは見事で花の時期はきっと蓮華岳=ピンクなのでしょう。


(蓮華の大下り)

蓮華の大下りは少し緊張します。浮石で滑るのも転ぶのも怖いですが、落石も怖いです。
最後に連続のハシゴ、ロープがあり鞍部、北葛乗越におります。
蓮華岳から500m以上の激下り、振り返ると、ヒヤァ〜〜!
乗越から北葛岳の上りは潅木、花畑、ハイマツです。小雨ですが、降ったり、止んだり、雨具を着たり、脱いだり、暑かったり、寒かったりです。 (>_<)
コゴメグサ、ウサギギク、ウスユキソウ、タカネヤハズハハコ、トウヤクリンドウ、たくさんの花に出合い、おまけに雷鳥にも出合いました。ハッピー!はっぴー!
北葛岳山頂もガスです。


(七倉乗越)

七倉乗越は色とりどりのお花畑です。
七倉岳へのヤセ尾根を前に一息入れます。↓ 本日最後の上りです。


(七倉岳へのヤセ尾根)

ここで思いがけずオコジョ君(ちゃん?)に出合いました。
かわいい、かわいい。メチャかわいい〜。
過去2回ほど岩の山頂で顔を出してくれたことはありますが、何と足元10cあたりまで近づいて来て、何度も、何度も出たり入ったりしてずい分好奇心旺盛です。もちろん私達も1歩も動かず、カメラだけは出しましたが物音も立てず、脅かさないようにしてオコジョ撮影会が出来ました。しばらくあっちコッチと動き回り、愛らしい姿を見せて遊んでくれました。
ありがとうオコジョ君、またどこかで会えるとうれしいな。

オコジョについて
ネコ目 イタチ科 体調 オス18c メス16c 体重 160g〜320g 
火山性の岩盤地を住処とする。肉食性のため性格は獰猛、あまりにすばしっこいので撮影するのは困難。
発見難易度 ★★★★★
と言うことらしいので今回はとてもラッキーでした。とりわけ好奇心旺盛のオコジョ君でした。


(七倉岳山頂)

七倉岳から船窪小屋までは緩い下り、10分程で到着です。ザックを下ろしテラスでほっとしていると小屋のオーナーから熱いお茶をいただきました。
テン場へは烏帽子岳方面への道を10分ばかり下ります。長い急なハシゴがあり、それを下るとテン場です。新しい簡易トイレが設置されていました。
さて水場はテン場から更に下り危険なので必ず両手を空けていらるようにします。先輩がその為にサブザックを用意されていました。
水場はハシゴ、ロープがありかなりの崩壊地ですが、水はたっぷりありました。
「水場は危険です。暗くなってからは行かないで下さい」の立札があります。

(水場)
テント設営完了、水確保、で乾杯です!今日も悪路、難路をよく歩きました。楽しかったし、程よい疲れでビールが美味しい〜!

ところが、ポツ、ポツと雨模様、急いでテントに入ります。その後は猛烈な雨!雷!強風!とトリプルパンチに見舞われました。
雨、雷が一段落した頃、何人かがテントの傍を通って小屋の方に行かれたようですが、どこかで雨宿り、雷避けをしていたのでしょうか、風も生半可なものではなかったです。想像しても恐ろしいです。
今夜はカレーピラフ、ポテトサラダ、玉子スープです。
夜中強風に見舞われました。明日の天気が心配ですが…。
コースタイム
針ノ木峠 5:45→蓮華岳 6:48→北葛乗越 7:45→北葛岳 9:22→七倉乗越 10:20→七倉岳 11:38→船窪小屋 12:05
15日 船窪小屋テント場〜七倉尾根〜七倉登山口
気圧低下、暗雲、予報悪しではどうしようもなく、敗退を決めます。
船窪岳、不動岳、烏帽子岳を断念し七倉尾根を下ります。烏帽子岳のお花畑に未練たっぷりですが、お天気だけはどうしようもありません。

チングルマとワレモコウ、アキノキリンソウなどの花畑です。
ワレモコウは華やかさのない淋しげな花です。ワレモコウを見ると夏が終わり季節が確実に移ってゆくのを感じます。
華やかな夏が終わり、枯葉色へとトーンが落ちて行くこの時期、夏を追いかけて行きたい思いと秋色への狭間でいつも揺れ動いています。
チングルマも夏の終わりを告げます。

今度は雷鳥ファミリィーです。登山道をヨチヨチ歩いて行くのでやむを得ず後ろから脅かさないようゆっくり付いて歩きます。
碧濃い七倉ダムが見えてきます。あそこまで下ります。


(七倉ダム)

でも当初の予定ではこちらの高瀬ダムに下りる予定でした。でもこの空模様では致しかたありません。

(天狗の庭から唐沢岳方面と高瀬ダム)
天狗の庭は槍ヶ岳の展望地らしいですが、今日は高瀬ダムの展望地です。
樹林帯に入ると大小のハシゴ、クサリがジグザグにやたらと出て来ます。鼻突き八丁は胸突き八丁よりキツイと言う意味だそうで、かなりきつい斜度の下りが次々に現れます。おまけに露出している木の根が滑る、(根っ子だらけです)岩が滑る、落石にも神経を使い、フゥーーー!
ブナ立てよりきついんじゃない?と先輩、確かに合戦尾根の比ではなさそうです。ブナ立てはもう忘れましたが。
沢音が聞こえてからもしつこくジグザグと下り、もう足がバカになっているぅ〜
行けなかった船窪岳、不動岳、烏帽子岳は心残りですが、しばらく夢に見ていましょう。
車を回収して帰ります。
コースタイム
テント場 6:00→船窪小屋 6:30→天狗の庭 7:07→七倉登山口 10:00

★ オコジョの画像は同行の軟弱さま、Mt.富士さまからいただきました ★