十勝岳(2077m)美瑛岳(2052m)
H20年7月5日
吹上温泉白銀荘から十勝岳〜美瑛岳を縦走します。
十勝岳は何度も噴火を繰り返し最近ではS63年の噴火で入山禁止になりH2年に解禁され現在に至っています。入山禁止の前十勝岳からはモクモクと噴煙が上がっています。
望岳台からの道と合流し雲ノ平分岐から火山灰、火山礫の道になります。

大正噴火の泥流跡が現在の登山道となっています。しばらくはイソツツジ、マルバシモツケ、メアカンキンバイなど咲いていましたが、登るにつれて草1本もない全くの泥流地帯になり、前十勝からのガスがちょうど風向きにより流れて来て、皆、咳をしたり、鼻がおかしくなったり、しばらくタオルで顔を覆って歩くと楽でした。

ガスってきて十勝の姿も周囲の景色も見えず、全く緑がなく、大きな火口と爆裂跡と火山礫地というのも、ちょっと気味悪いものですね。まさに五里霧中です。北に昭和噴火口、南に62U噴火口からの噴煙を見ながらの苦しい区間でした。
山頂直下の急登を一上りで山頂に到着します。
十勝連峰の最高峰であり、100名山でもありながら山頂に山名板がない!どこにも十勝岳の標示がなくそれらしき杭だけが残っています。多分朽ちて飛ばされてしまったのでしょう。展望もなく荒涼としています。

(山頂)
美瑛岳方面へ下ります。岩場を下ると火山礫の広い頂稜で何の目標物もなく、ガスが立ち込めてこの標識だけが頼りです。

ガスが流れると鋸岳のガチャガチャの稜線が、時々顔を出してくれる程度です。

美瑛岳のコルまで下るとやっとお花に出会いほっとします。花が咲いていないのはともかく草も木も何も無いと言うのは少々息苦しく感じました。
ここからはもうずっとお花畑です。
斜面をピンクに染めているのはエゾノツガザクラ、ミネズオウ、イワウメ、イワヒゲ、フウロ、キバナシャクナゲ、エゾコザクラ、キンバイ、チングルマ…カラフルな花のじゅうたん!
あァ〜忙しい〜、忙しい!いつもの事ながら遅れがちになります〜 (^^ヾ


山頂付近はキバナシャクナゲが群落を作っています。

山岳会の大先輩が数日前に十勝〜トムラウシを縦走されて、十勝山頂から電話を下さり、快晴で展望も良くお花もたくさん咲いていますよとのこと。
どんなお花が咲いていました?の問いに返ってきたお返事はハクサンイチゲ、チングルマ、少しつっかかりながらエゾコザクラの3つだけでしたが…
その10倍くらい咲いていま〜す。(笑)


美瑛山頂は爆裂火口壁にあり火口を隔てて十勝岳が見えるはずですが、今日はガスの切れ間にやっと数秒くらい見えた程度です。
山頂から美瑛冨士(左)とオプタテシケ山↓
この先にトムラウシまでの稜線とはるかに大雪山も望めるそうですが、見たかったで〜す。

下山の美瑛岳分岐では雪渓が残りここにはエゾコザクラが群生していました。
そこから更に下りポンピ沢を渡渉しもう1ヶ所登山道を切断するような函状の涸れ沢を横切ります。(ロープ、鎖あり)

沢筋はピンクに染まりエゾコザクラに埋め尽くされたコザクラの沢に変身していました。何ヶ所もこの様なピンクの沢があり、これほどの群落は初めて見ました。大感激です。 (*^0^*)

雲の平分岐に合流し白銀荘までの緩い下り、フラットな歩きがずい分長く感じられた行程でした。
十勝岳は火山礫地で殺伐としていましたが、美瑛岳は花、花、花の名山、非常に対照的な光景でした。

(イワブクロ)
コースタイム
白銀荘登山口 4:18→雲の平分岐 5:23→十勝岳 8:20→美瑛岳 11:27→美瑛岳分岐 13:06→雲の平分岐 15:24→白銀荘登山口 16:17