大 台 ヶ 原
筏場〜三津河落山〜日出ヶ岳手前

日出ヶ岳や東大台周遊は何度か経験があり、大杉峡谷も西大台〜小処温泉も経験あり、残るは筏場〜大台コース、ドライブウェイが出来るまでは大台へのメインルートであり、今は古道となったコースを敢行します。
大台のイイトコどりで渓谷と原生林、手付かずの自然にドップリ浸ることが出来ました。
白いしぶきをあげて岩に砕け、岩をすべり、宝石よりさらに青い渕になり本沢川渓谷は清流と滝と緑にあふれて清清しいことこの上ないです。川音は耳に心地よく、しばらく渓谷美を堪能します。


でも恐怖の体験もありました。マムシ!なんと3回も出くわし、まさにかま首をあげ舌をチロッと出して構えるあの姿を見た時は足がすくみ背筋に冷たいものが走りました。
五色湯跡があります。江戸時代の湯治場だったそうで、帰りに余力があれば探索することにして行き過ぎます。
釜ノ公谷吊橋を渡りしばらく行くと標識があり沢から離れ高度をあげて行きます。

新緑瑞々しい森に木漏れ日が輝いて、緑も風も芳しくさわやかです。

ミツバツツジが大量に落花し道を染め、もう数輪が残っているだけのタムシバに変わってオオカメノキが咲き始め、中腹あたりからはミツバツツジが新緑の中で鮮やかなピンクの花を見せてくれます。
ピンクの色と花の形が違うように見えるのはアカヤシオかな?(遠くて確認出来ませんが)


桟橋の崩落数ヶ所、橋の上に土砂が大量に落ちている所、大崩落(ロープあり)が1ヶ所。
崩壊の三十三荷、岩がらみ、根がらみ、大木、倒木、苔、岩清水、古い石畳など、そこここにこの古道が生活の中で長く息づいてきたことを感じさせてくれます。筏場の地名もそうです。
東大台だけを見て大台ヶ原は語れない、東大台には100名山日出ヶ岳があり名所大蛇ーがあり周遊路が完備されアクセスも楽ですが、この古道はそれとはまったく違う趣の渓谷と苔むす原始の森がどこまでも続きます。
大台辻で女性4人のパーティに出会います。明神平まで4泊の縦走だそうで、思わずついて行きたくなりました。
同行者は私以上について行きたそうでした。(笑) 何しろ若い女性を含む4人ですからね〜。
緑の苔から湧き出る金名水は水晶のように光り、冷たくて甘くて美味しかったです。
金名水の手前コブシ峠あたりの自然林美しいところで満天の星を見ました。動いているかのように見えるのはキラキラに輝いているからです。感動!感激!

こんなに静かで、爽やかな朝の訪れに浸ります。朝の光が日出ヶ岳を染め、樹々たちを目覚めさせます。
お早う〜!森に生きる全てのもの達、愛らしい声の小鳥達、お花達!
三津津河落山へは大きな倒木、凄まじい木の根からみと大岩です。シャクナゲがまだ固い蕾です。

樹林を出て笹原の細い踏み跡を辿ると大展望です。入之波温泉に雲海、台高の山、大峰の山、熊野灘まで。


細い踏み跡は鹿の道でしょうか?鹿になって、風になって、三津河落山からナゴヤ岳へ。
ここまでは真っ青な空だったのに…。


日出ヶ岳から東大台を周遊の予定でしたが急にガスが出て見る見る真っ白になり、もう充分大台は満喫したので日出ヶ岳手前で思い残すことなく帰ります。予想通り東大台は大賑わいでした。
帰路のコブシ峠あたりで単独の男性に出会います。ゆったり、急ぐ様子でもなく、1歩1歩の感触を楽しむように飄飄とした様は独りの世界をさまよっている、と言った雰囲気でした。聞けば学能堂山から縦走して来たそうで、@@@(学能堂山〜三峰山〜高見山〜明神平〜池木屋山〜大台ヶ原)今日が山に入って何日目であるかもふいには分からないし、さもそんな事は関係ないと言わんばかりでした。まさに山中に暦日なしです。
帰りの渓谷ではどうぞマムシに出会いませんようにと願いつつ、でも蛇には2回出くわしました。 (;_;)
余力があったので五色湯跡に下りますが、よく分かりませんでした。何となく硫黄の匂いがするような、しないような。帰って検索したら、対岸にあるようです。
静寂の大台、手付かずの大台、いくつもある大台の顔の一つですが筏場道はあり余る魅力にあふれていました。

緊張の岩場で可憐に咲いている1輪のスミレがどんなに心和ませてくれたことでしょう〜、ありがとう。

参考コースタイム
筏場→(50分)→釜ノ公吊橋→(35分)→三十三荷→(2時間10分)→大台辻→(1時間30分)→金名水→(コブシ峠へ戻る)コブシ峠→(1時間)→三津河落山→(20分)→ナゴヤ岳→(15分)→川上辻→(1時間)→日出ヶ岳手前展望台(引返す)→(2時間)→金名水→(1時間)→大台辻→(2時間45分)→筏場