明治のロマン 大仏鉄道を歩く

H20年3月12日 5名
明治32年に開通し、かっては「イナズマ号」と言う赤い蒸気機関車が走り、わずか9年で廃線になった大仏鉄道跡を歩きます。
大仏鉄道跡はJR奈良駅〜加茂駅間ですが、奈良市側には当時の遺構が少なく、京都側に当時の面影を残すトンネル、アバット(橋台)が多いと言うことでJR木津〜加茂間を歩きました。
桜には少し早いですが、民家の庭先には梅の花が香り、水仙が咲き、春風と春の日差しに誘われてのんびりハイキングです。
フキノトウや頭だけの小さなつくしも見つけました。
鹿背山不動尊

裏山に登ると2体のお地蔵さんがあり小広い陽だまりで昼食にしました。しょんべんたれ地蔵と春日のおばはんと言う超ユニークなネーミングのお地蔵さまです。

コース中のハイライト梶ヶ谷トンネル。
御影石とレンガで積まれたアーチ型がとても美しいトンネルで今もそのまま利用されています。

赤橋  これも御影石とレンガの組み合わせで長短のレンガを交互に積むフランス式工法だそうです。
微塵の狂いもなく…と言った感じです。

この辺りはごく自然に100年前にタイムスリップさせてくれます。
周りの光景にしっくりとけこんで、クラシックな音と共に今にもSlが走ってくるような錯覚を覚えるところです。

でも、赤いSLでなく赤い車が通過して行きました。
園芸店があり花に誘われておじゃまします。(お店にお断りしてトイレお借り出来ました)
スノードロップ、カンアヤメ、マンサク、水仙、枝垂れ梅、他たくさんの花、庭木があり特にクリスマスローズが多種多様に咲きそろっていました。

鹿背山アバット 草生い茂る様は往時を偲ぶに余りあります。

旧関西本線にかかる朽橋。恐いような橋ですが、一応現役です。
下は川が流れていますが哀しいことに膨大な粗大ゴミが捨てられていました。目を疑うほどのゴミ散乱でした。

観音寺小アバット

観音寺アバット  大仏鉄道と関西線が並走していたところで時代の衰退そのままです。
ちょうど関西線を列車が通過します。    いいえ、実は待っていました(^^ヾ 

線路を渡り畦道を歩き加茂駅まで春の里山満喫しました。
春満喫は花粉も満喫のようで、メンバー5人中3人はズーズーで洟垂れ地蔵さんでした。

都市計画のため梶ヶ谷トンネルや赤橋は取り壊されるか移設になる運命にあるそうです。
ここにあるからこそ、ひと時明治のロマンに浸れるのでしょう。無くなるとすればとても残念です。