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   日本の良き風習、「門松」がなければ、年が越せない
松は千歳を契り、竹は万代を契る・・・

 門松の由来
 門松(かどまつ)は、正月に、玄関等に立てられる一対になった松や竹の
正月飾りのことです。松飾りとも言われています。古くは、木の梢に神が宿る
と考えられていたたことから、門松は年神を家に迎え入れるための依り代
(よりしろ:神霊が依りつく対象物のことで、神体などを指すほか、神域を指す
こともある)という意味合いがあります。
 「松」は「祀る(まつる)」につながる樹木で、古来の中国でも生命力、
不老長寿、繁栄の象徴とされてきたことなどもあり、日本では「松」は、
おめでたい樹として、正月の門松に飾る習慣となって根付いていったものと
考えられています。
 「松」も「竹」は、気品が高い印象を受け、根強い繁殖力、やせ地にもよく
耐えて生き続けます。そのため、日本人には「永遠」や「純心」などの象徴に
なっているのかもしれません。

@門松には、まず「竹」 A適当な太さの竹 Bのこぎりで
香芝市穴虫峠の竹林 残りは畑などで活用 斜めに切断

「令和3年は丑歳」
 令和3年(2021年)は、丑(うし)歳にあたっています.。
学問の神様の菅原道真をまつる天満宮には牛(丑)の像が置かれています。
黙々と働く牛の様子は、道真の教えに通じるものがあり、牛を神様と祀っていると
いわれています。仏教が生まれたインドでは、牛は神様として大切にされています。
牛には神様に近いイメージがあるようです。
 中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表しているので、十二支の二番目に「丑」がきている。
 十二支(丑は二番目)
子、丑、寅、卯、辰、巳、牛、未、申、酉、戌、亥

「注連飾り(しめかざり)」
 30〜40年ほど前では、お正月には玄関に限らず
自転車や車にも注連飾りをつけていたものです。
 最近では、「注連飾り」の習慣が急速にすたれて
きたように見えます。日本の良き伝統が、また一つ無く
なっていくようでさびしい限りです。

 「花のある生活」
 お花は、生活を潤いのあるものにしてくれます。
毎日欠かさずお花を生けている人もいるでしょうが
少なくとも、お正月には花を欠かさない人が多いと
思われます。
 「お正月花」は、何はともあれ「松」でしょう。
これさえあれば、一応の形ができます。
 その他、色、季節感が出せるものとして、南天、蘭金柑、梅、椿、葉ボタンなどが
あります、洋花としてはストレチア(下写真の右上、中央、和名:極楽鳥花)やスイセン、
アマリリス、菊類の花などがあるでしょう。

新春生け花作品1 新春生け花作品2 新春生け花作品3

 「門松の制作」

C箱2個の制作 D完成、底板には E竹は計6本、中心を
W330×290×D250 ありあわせの板でOK 高くしている
F藁で巻く。来年も G南天、葉ボタンなど H26年12月作成
家内安全を祈願 縁起もので飾り付け 玄関が映えます

I竹きり専用鋸刃 J切口は笑口 K27年12月作成
簡単に切れる が良いと言われる 切口、竹の配置

L竹の配置 M葉ボタンを中心 N27年12月作成
この形が最高? 縁起もので飾り付け 彩もつけている

O地域に配布 P香芝市穴虫峠 Q令和元年12月作成
紅白の葉牡丹 竹藪もある 来年も幸あれ
 以下記録 令和2年12月20日制作
R制作過程1 S制作過程2 令和2年12月作成
竹切のこぎり 葉ボタン、藁など 前花 プリムラ マラコイデス

(1)門松の竹の配置
  竹3本組で対の場合、一番長い竹を内側に、2番目に長い竹を外側に
 配置するのが、デザイン的に一番良いでしょう。(納まりが良いL)
  生け花では、「体」「用」「留:とめ」と呼んで一瓶の花の中に一つの
 小宇宙を形成させ、美を追求しています。(三点を結ぶと
 直角二等辺三角形になる形が良いとされる。華道の流派で伝えられて
 います)
  26年12月制作Hの完成写真では、あえて山形にしています。
  高見山、二上山をイメージさせているためです。
 物づくりでは、あまり難しく考えないで、思うイメージを大切にして
 長続きさせることが一番大切だと、工房主は考えています。
 *令和元年12月作成の門松Qは、一般的な形にしました。
   アナログ的な制作は、回数を重ねるうちに、次第に早く、上手に(?)
 作品ができるものです。
 *竹の斜め切りは、竹の節をからめて、斜めに切るのが良い
   とされています。切り口が「笑口」に似ていることから
   「笑う角に福来る」であって欲しいからでしょう。(写真J)
(2)葉ボタン、南天(ナンテン)
  ・葉ボタン:冬の寒さに冴える白や赤の葉は、まるでそこに大輪の花が
   咲いたような美しさで、正月飾りに欠かせないものです。
  ・南天(ナンテン):音が「難を転じる」に通じることから、縁起の良い
   木とされ、赤色の小球形の果実をつけることもあり、正月飾りに
   相応しい。
  *紅白の葉ボタンは、紅を女雛、白を男雛とみたてています。
    向かって左に男雛(白)、右に女雛(紅)と配置するのが
    一般的なようですが、写真Hでは並べて置いていますので
    外側に白、内側に紅を置いています。
    写真Mでは、大きな赤を中心にして、小さな白を両サイド
    に配置しています。
    ・深い意味がありません。竹の前に配置するスペース
     を考えると、これが一番かなと思っただけです。
(3)飾り初めの時期
  12月13日が「飾り初め」です。「松迎え:松の枝を山からとって
 くる日、12月13日が「正月事始め」とされていて、それ以降で
 あればいつでも良いとされています。
  でも、日本ではクリスマスが一般化しているので、一般的には
 12月26日以降に飾られる場合が多いでしょう。 
  ただし29日(語呂合わせで、九が苦に通じる)、31日(神様
 をないがしろにする)は避けるのが普通です。

    ログハウス

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