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家庭菜園(週末農業)で、余暇を楽しもう!
<週末田舎暮らし>を体験してみませんか? |
(1)家庭菜園で、「安心・安全」が第一を知る。
大阪市近郊の、東大阪、大東、八尾、柏原、堺などでは、30年ほど前
までは自宅近くの空き地を借用して、比較的、簡単に家庭菜園を楽しむ
ことが、できました。
現在では、住宅が建ち並び、家庭菜園をしたくても、場所の確保から
してそう簡単なことではなく、贅沢な趣味(?)になっています。
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「食の安全」が話題になっています。
1962年に出版された「沈黙の春」(レイチェル・カーソン著)で、DDTを
初めとする農薬などの化学物質の危険性が世間に広く知られるように
なり世界中で安全な農薬の研究がより一層すすめられました。
*小説家 有吉 佐和子の 「複合汚染」は、日本で、環境汚染
問題について、社会に警鐘を鳴らした 先駆的な小説として有名
・・・
できたら使用したくないと思う農薬ですが、実際に栽培してみると
「無農薬」「減農薬」が容易でないことに納得できます。
「言うは易く 行うは難し」の諺がピッタリあてはまるように思います。
道端の看板で、「無農薬栽培」と掲げられていると、「減農薬」なら
まだしも、つい「ホンマかいな」と思ってしまいます。
家庭菜園を経験することで、生業(なりわい)で行う農業の「厳しさ」と
「奥行き」の深さが身をもって知ることができ、「安全で、できるだけ
安価」な食品を提供したいと思っておられる生産者に対して、深い感謝
の気持ちが湧いてきます。
・・・
下記は、東吉野村(標高約450m)での、約10年間にわたる実体験に
もとづいて記載しています。
@栽培面積 約50u
週末農業であれば、これぐらいの面積で十分でしょう。
植え付け時期をずらしても、どうしても一斉に食べごろとなり、家族4人
では余ってしまいます。趣味でするなら、これぐらいの面積で十分です。
A無理をしない。
長続きせせるなら、無理をしない。週末、場合により、雨などで2週間
に1回ぐらいしか作業ができない場合もあるでしょう。あまり無理をすると
長続きしません。長続きしてこそ意味があります。
Bスプリンクラーは不要
山間部では、結構、夕立などで雨が降るので、スプリンクラーは不要
です。植え付け、種まきも、天候を予測すれば、たいがい、うまくいきま
す。
C連作障害
場所が狭いと連作障害の恐れがありますが、土地の消毒、土の追加、
植え付け場所のローテーション、病虫害に強い接ぎ木苗の使用などの
対策をとると、対応可能です。
D場所に適応した作物を選ぶ。
土質、気候などにもよるが、ジャガイモ、白菜などは虫がつきにくく
週末家庭菜園に適しています。キャベツ、トマト、ナスビなどは
虫がつきやすく、無農薬では困難化かも?
減農薬にするには、多くの手間をかける必要があるでしょう。
E中山間地域では、椎茸、ナメコなどのキノコ類の栽培も適しています。
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東吉野村木津(売土地) |
ミニログハウス |
ミニログハウス |
公的水道、浄化槽可。 |
厚さ75ミリ |
ミニショップなどに |
右写真の東屋(あずまや)は、奈良県宇陀市室生
の弁財天の丘にある。
東屋は、庭園、公園などに設けられた四方(中央)
の柱と屋根だけの休憩所のことです。
家庭菜園で疲れた体を癒すのに相応しい場所。
右下写真は、ガーデンハウス。
北欧産ホワイトパイン材を使用しており庭にオシャレ
な物置として活用できます。
キットは無垢無塗装材で、好みの色で塗装できま
す。少しの空きスペースを活用することで、庭のイメ
ージが大きく変わります。
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@ジャガイモの栽培 |
Aなすびの栽培 |
B白菜、中山間地域 |
一番無難な作物。 |
水を欠かさないこと。 |
にふさわしい作物 |
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C東吉野村木津 |
Dカラス除け |
E手塩にかけて |
10月23日撮影 |
完全防備 |
育てた白菜 |
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F東吉野村木津 |
G鹿除けは |
H白菜の収穫 |
11月30日撮影 |
簡単なネット |
味は抜群! |
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Iアジサイの被害跡 |
J白菜の被害跡 |
K電気柵 |
鹿の好物? |
鹿が好む |
宇陀市大宇陀 |
(2)中山間地域での農業の厳しさ
2015年の「農林業センサス(農林省)」によれば、国内の農業就業人口
は、2015年2月現在209万人と、5年前の調査より19.8%減少している。
*農林業センサス;5年ごとに調査
とりわけ、標高300mから500m位の中山間地域では、イノシシシカ、
カラス、サルなどの野生動物が急増していて、農家にとっては 死活問題まで
なっており、離農せざるを得ない状況まで追い詰められています
写真I、Jのように、大切に、大切に育ててきた作物が一夜にして
食い荒らされます。雨の日も風の日も、必死になって育ててきた作物です。
趣味でする家庭菜園でも、かなり落ち込み、一気にやる気をなくします。
生業として農業を営んでいる人にとっては、死活問題です。
原因としては
・集落の過疎化、高齢化による人間活動の低下
・害獣の餌場や隠れ場になる耕作放棄地の増加
・温暖化、少雪化にともなう、害獣生息区域の拡大
・猟師の減少、高齢化
などが考えられます。
*平成29年度の農作物被害は、総額164億円、申告
されていない分を含めれば、1000億円にもなる
可能性があるといわれています。
*農作物の被害割合は、シカが約40%弱。イノシシ
が30%弱。合計6割程度になる。サルの他
民家近くでは、カラスの被害も多い(約9%)
*シカは1989年度30.7万頭から23年後の2012年
は249万頭。約8倍。同期間でイノシシは25万頭
から88万頭と、約3倍強になっている。
(3)自然のバランスを守る
農耕民族の日本人には、「狩猟」と聞けば、若干の抵抗が
あるかもしれません。動物の命に対する敬意と感謝の気持ち
が前提ですが、「狩猟」は、増えすぎた野生動物による被害を
防ぎ、自然環境のバランスを守る役目も担っているといえます。
「ジビエ料理」は、野生で捕獲されたイノシシ、シカ、(最近
では、カラスも研究されている)などの肉を使った料理で専門
の飲食店や食肉加工業者が増えています。
参考図書
@沈黙の春 レイチェル・カーソン、青樹梁一訳
新潮文庫
A日本の食卓の未来図
日本には「シカ」がいるじゃないか
「2015年の論点100」 文藝春秋 C・W・ニコル
B鳥獣害 「動物たちとどう向きあうか」
祖田 修 岩波新書
Cシカ問題を考える バランスを崩した自然の行方
高槻 成紀 山と渓谷社
D鳥獣害対策 Q&A 江口 祐介著 誠文堂新光社
Eサルはなぜ山を下りる 野生動物との共生
室山 康之 京都大学学術出版会
F鹿と日本人 田中 淳夫 築地書館
ログハウス
ウッドデッキから山小屋、ログハウスまで、企画・設計・製作・施工
田舎暮らし物件、土地、家、建物、古民家の売買・仲介・管理
奈良県知事(3)3883号
(公社)奈良県宅地建物取引業協会会員
(公社)全国宅地建物保証協会会員
工房 奈良県吉野郡東吉野村平野1252−4
事務所 奈良県香芝市高山台2−16−46
TEL 0746−44−0146
http//:www5.kcn.ne.jp/~nakano
E-mail:k-sumire@m5.kcn.ne.jp |
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