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薪を割る。ストーブにくべる。・・
赤い炎はやがて、ゆっくりと
体や心を温めていく。・・・ログハウス
山小屋には、夢と憧れが
いっぱい詰まっています。 |
*ログハウスの活用方法には決まりがありません。
建てた人が使いたい
ように使う、これが一番です。定住用は勿論、セカンドハウス、工房、
店舗、レストランなど、いろいろと考えられます。
<ログハウスの工法>
@丸太ログ
皮をむいた丸太をそのまま積み上げていく単純明快な作りに
見えるが、そのまま積み上げたのでは転がり落ちるのを、どのように
して頑丈に、隙間なく組み立てていくのか、理屈だけでは理解できない、
高度な職人技が必要です。日本でも、25年程前から多く建てられて
います。
カナダなどの広い敷地(ログヤード)で丸太加工し、いったん仮組み後、
解体したものを輸入し、日本で再建築されたものが多い。
奈良県内では、東吉野村、御杖村などに多く見られ、ログ丸太の
魅力にとりつかれる人が多くいます。敷地は、できるものなら150坪以上
は欲しいところです。作り手の技量が必要で、作品の上手、下手が
はっきりする建物です。
Aポスト&ビーム
構造材である柱と梁に丸太を使用。在来工法と同じつくりながら、
ログハウスらしい面持ちを兼ね備えています。敷地面積、間取り等を
考えると、日本では一番無難な工法かもしれません。
標高400〜600mの寒冷地では、広い間取り、吹き抜けにすると、真冬
では大型薪ストーブでも、24時間点火しておく必要もでてきます。
このことは、都会でも、在来工法で広い吹き抜けにした時の配慮
すべきことの一つにあげられます。
Bピーセン、ピース工法
柱の間に短いログ(丸太、角材)を落とし込んで壁を作る工法。
ポスト&ビームと同様の「軸組み工法」ですが、通常のノッチ組み
のフルログとの外観上の違いは、建物の角の突出があるかないか
で、室内の雰囲気はログハウスそのものです。狭い敷地でも
比較的、圧迫感がなく、クレーン等の重機が使いにくい場所でも
建築可能です。
(写真1) 杉の丸太を、太鼓引きしたものを積み上げたものです。
正倉院の校倉造りでも同様の工法です。三角材、丸太材
角材を井桁に積み重ねた倉は、奈良時代に盛んに
作られ、正倉院以外にも、唐招提寺の宝倉などが現存
しています。
(写真2) 北欧材の角ログ。セトリングの少ない家を実現するため
芯去りで木取りした2片の角材を木表どうしで合わせたも
の(ラミネート、集成)も北欧、北米などから多く輸入され
ています。壁は、木目が緻密で、独特のきめ細やかな
美しさが特徴です。
(写真3)丸太小屋に用いられることの多いサドルノッチ。ノッチ部
に施された、スカーフと呼ばれる馬の鞍のような加工が
特徴。これがあるため、丸太小屋は、大変頑丈であると
いえます。
*セトリングとは
乾燥による一本一本のログ材の収縮と自重により、ログ壁の
高さが徐々に低くなる現象。施工には、木材を縦に使用する
在来工法にはない工夫、知識が必要となります。
ログハウスの工法には、それぞれ長短があります。
使用目的、現地の状況、予算、工期等を考えて、最適なものを
考えれば良いでしょう。 |
ログハウスには、夢と憧れがいっぱい詰まっています。 |
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(写真1)杉丸太ログハウス |
(写真2)角ログハウス |
(写真3)丸太ログハウス |
国産の杉を太鼓挽き |
内部はすっきりしている。 |
本格的な丸太ログ |
(写真4)
このタイプは、ミニログハウスとして、多く
建築されています。 (施工地、奈良県橿原市)
基礎の重要性を鑑みて、布基礎、なるべく
べた基礎を是非お勧めします。
束石、ブロック等は、建築場所、用途により
法的規制があります。(原則不可)
(写真5)
右写真は小型ログハウス(ログ厚75o)
壁面には、欧州赤松材を使用を使用。
井桁状に積み上げて建物を建築しています。
厚さは75ミリありますので建築確認申請にも
対応しています。(施工地、奈良県東吉野村)
(写真6)
パネル型 ログハウス(宇陀市菟田野)
約2m×1.5mのパネルを組み立てて作られた
ものです。喫茶店として活用されていて
内部は、ログハウスの雰囲気がし
これで十分だ、ともいえます。
(写真7) 施工地 三重県名張市
木材は、縦に使用するのが、一番自然です。
ログハウスはこうでなければ、の固定観念を
なくして、在来工法で外部を半丸太材、内部
の壁面には、木材を使用することで、十分
ログハウスの雰囲気をだすことも可能です。
(写真8) 施行地 三重県名張市
在来工法(軸組)で建築したたてもので
あるが、できるだけログハウス風に
とのご依頼で、天井はパイン材を貼って
います。杉板も可能で、有名な喫茶店
チェーン店でも見ることができ、木材の
暖かみと清潔感などを体感できます。
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(写真9)丸太ログハウス |
(写真10)丸太ログハウス |
(写真11)角ログハウス |
ダグラスファー材使用 |
信州カラマツ材を使用 |
室内がすっきり。 |
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(写真12)角ログハウス |
(写真13)角ログハウス |
(写真14)角ログハウス |
右:ドーマつき |
庭園に花満開 |
家庭菜園も |
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(写真15)丸太ログハウス |
(写真16)角ログハウス |
(写真17)丸太ログハウス |
大型、東吉野村平野 |
国産材が使用 |
東吉野村木津 |
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(写真19)丸太ログハウス |
(写真20)丸太ログハウス |
(写真21)角ログハウス |
大型ログハウス |
大型ログハウス |
室内がすっきり |
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(写真22)丸太ログハウス |
(写真23)角ログハウス |
(写真24)丸太ログハウス |
P&B工法 |
室内がすっきり |
吉野町P&B工法 |
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(写真22)丸太ログハウス |
(写真23)丸太ログハウス |
(写真24)丸太ログハウス |
吉野町P&B工法 |
カラ松丸太ログ |
天空のログハウス |
セルフビルド
日曜大工が趣味だと、いつかは自分の手で家を建てたい・・・ログハウスの
雑誌を読んでいると、ついセルフビルドの魅力にひきつけられるものです。
セルフビルドは、家族の思い出づくりになるだけでなく、メンテナンスなどに
必要な知識や技術を身につける、良い機会になることは間違いありません。
ただし、近辺でセルフビルドに成功している人を見ていると、
@1階建て、かつ屋根の角度が緩い(2寸勾配程度、約13度)
A角ログの小規模キットを購入
B時間的に余裕がある(自営業、退職後など)
C現在、過去に建築、設計、土木、電気、設備等に関係した職業経験が
ある(この職業体験は大きく影響します。ただし、宿泊を伴った
体験学習などを経験すれば、十分可能です)
などの良い条件が重なっている場合です。無理をすると途中で挫折して
完成しないまま長時間、放置することになりかねません。
とりわけ、作業は「安全第一」が大切です。1階建てでも角度が急で
あったり、2階建ての場合は、完全な足場が必要で、重大な事故に
つながります。素人では無理です。また、時間的にあせっていたり、
疲れている時なども重大な事故につながります。
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ログハウス、山小屋の建設は、自宅から遠く離れた場所になりますので
時間的な無駄が多く、応援してくれる人々への心遣いや雨じまいの
手間などまた、工具等も専門的で高価なものが必要となり費用的には
決して安くはならないでしょう。また、少なくとも軽トラックは必要です。
基礎、構造部等は専門家に依頼し、内装等のできる範囲内を好きな
ように工作する、これが一番無難なように思われます。
*建築基準法、都市計画法等の法律を順守すことは勿論ですが、当該の
市町村、関係する団体などとも丁寧に協議し、許可、届等の手続きをとる
ようにしましょう。また、近隣の方々とも日頃から話す機会をつくることも
必要です。
(都市計画区域外の土地で、建築確認申請が不要であっても、管轄の
自治体に「届」は必要です。)
また、あくまでも、常識をわきまえた「建築」に配慮する必要があるでしょう。
*都市計画区域外であっても、狭い敷地(60坪程度)に、本格的な
ログハウスを建築することは無理が生じます。住宅地域での第一種
低層住居専用地域と同等以上の配慮が求められます。
*「田舎暮らし」で快適な生活をするためには、近隣の方々との
良き人間関係(お互いさま、もちつもたれつ、win-win-win)
を築けるように努めることが、一番に大切なように思われます。
ログハウス
ウッドデッキから山小屋、ログハウスまで、企画・設計・製作・施工
田舎暮らし物件、土地、家、建物、古民家の売買・仲介・管理
奈良県知事 (3)3883号
(公社)奈良県宅地建物取引業協会会員
(公社)全国宅地建物保証協会会員
工房 奈良県吉野郡東吉野村平野1252−4
事務所 奈良県香芝市高山台2−16−46
TEL 0746−44−0146
http//:www5.kcn.ne.jp/~nakano
E-mail:k-sumire@m5.kcn.ne.jp |
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