工房すみれ
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 小型ログハウス建築工事記録
 施工場所、奈良県吉野郡東吉野村
(1)場所
   山間部で、平坦、上水道及び浄化槽
  設置可能場所は意外に少ないもの
  です。都市計画区域外につき、建築
  確認申請は不要。(ただし場所による。
  届は必要です。)
   都市計画法、建築基準法などの法律
  行政指導等に、必ず従いましょう。
(2)建物
  小型ログハウス
  外壁 北欧赤松角ログ □75×160
  軒裏 北欧赤松 野路板兼天井板
      19×95 表し
  木製ドア、外開き窓(ペアーガラス)
  キット材のみで、10トン車1台分
  進入路が狭い所、高台などでは
  作業が格段に、しにくくなります。
 (3)整地作業
  建設場所は、約20年前に開発された
  小規模なセカンドハウス用地。
  国道166号線より約10m程入って
  おり、杉林に囲まれた場所。大阪市内
  から1時間半〜2時間までで来れます。
   基礎あっての建物、整地作業のあと、
  砕石を敷き、転圧機にて地面を固めて
  います。
 (4)基礎工事
  図面に基づき、コンクリート型枠の作製。
  耐震、木材の重量も考慮して、作業を
  進めています。型枠大工(まく板屋さん)
  の腕の見せ所で、責任の重い仕事。
   平坦、進入路も広いので、コンクリート
  ミキサー車より、直接、型枠に入れる
  ことができ、作業能率が良い。積算に
  大きく影響します。
 (5)基礎完成
   木造の床下の換気方法には、@床下
  換気口 A土台換気 に大別されます。
   基礎コンクリートの欠損を避けるため
  Aの方式を採用しています。
  「右写真 JOTO社 の基礎パッキン」
   床下全体の換気とログハウスの荷重
  を基礎全周でうけるので、より耐震に
  対しても安全といえます。
 (6)本体組み立て(a)
  フィンランドより神戸港に荷揚げされた
  ログ材は、乾燥も十分で、北欧材独特
  の緻密な木目で、美しい木肌です。
   マニュアルに従って、組み立てていき
  ます。
   在来工法の建築とは異なり、独特
  の慣れ、工夫が必要です。右写真は、
  締め器具で、接合部を圧縮している。
   
 (7)本体組み立て(b)
   建築技術基準で、耐力壁であるログ壁
  には開口部の面積に制限があります。
   勿論、構造計算は十分されています
  ので安心してお勧めできます。
   玄関口、窓の位置は左右の配置換え
  ができます。
   また、ログは厚さ75ミリのため、建築
  確認申請にも対応可能です。
   
 (8)組み立て(c)
   ログ材には、あらかじめ、壁に耐力を
  持たせるため多数の木片を差し込むよ
  うに、穴が開けられています。
  (写真左は、木槌で木片を挿しこんでいる
   ところ。)
  また、随所に、約1メートルほどのボルト
  ナットでログ材を固定し、壁に耐力を
  持たせるようにしています。(写真右)
   
(9)組み立て(d)
   木材は縦方向に使用するのが、一般的。
  ログハウスの壁面のように、横方向に
  用いると、セトリング(自重、乾燥による
  沈み込み)に配慮した工夫がいります。
   窓やドア、間仕切り壁の周りはスライド
  するように設計されていて、上部には
  セトリング対応のスペース(遊びの空間)
  を設けるようにしています。
   
 (10)屋根
   キットには、アスファルトシングル材
  が同梱されています。国内で一般的に
  市販されているのとは違い、裏側に
  接着剤が塗布されていて、施工しやす
  いようになっています。
  (建築場所により、カラーベスト材に
   なる場合があります。法的規制等は
  管轄の自治体に、必ずご確認ください。)
   
 (11)照明、電気設備、断熱
    ログハウスに相応しい照明器具を
  設置しています。
    屋内配線には、照明、コンセント(2)
  電磁器具用、外部用と余裕を持たせて
  回路配線を施工している。(屋内配線は
  電気工事士 の免許が必要です。)
   天井、床下には、25ミリのスタイロ
  フォームで断熱しています。
   
 (12)薪ストーブ
    ログハウスには、やはり薪ストーブ、
  レンガ敷きが似合います。
  写真のストーブは、ホンマ社の小型
  鋳物薪ストーブ MS−605TXです。
   煙突は黒耐熱シングル直径100ミリ。
  軽量で取り付けしやすいのが特徴。
   壁からの出口には、メガネ石で断熱
  黒カバーを取り付けています。
   
 (13)完成
   総床面積 約25u。土地面積が約
  50坪です。セカンドハウスで家庭菜園
  が大きな目的です。周辺の環境とも溶
  け合い、ログハウスとして映えています。  
   施主様には、屋根葺き工事も応援し
  ていただき、ご夫妻に喜んでいただき
  ました。
   工房主にも良き思い出となっています。
   
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               宅地建物取引業免許 知事 (3)3883号
               (公社)奈良県宅地建物取引業協会会員
               (公社)全国宅地建物保証協会会員
                       工房 すみれ
             工房  奈良県吉野郡東吉野村平野1252−4
                  TEL、FAX 0746−44−0146

 
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