2003.2.6(木)

最後の朝食は、夕べホテルの傍の凱施餅店というパン屋さんで買っておいたロールパンとゴマパン、それにネスレのパック牛乳。

11時半に空港までの送迎バスが迎えに来るので、それまでが最後の自由時間だ。龍哥はホテルでゆっくりしていたいと言うので、一人で出かける事にした。ある事をもう一度ちゃんと確かめる為に・・・。

昨日タクシーで行ったお店が、本当に「為您鐘情」だったあのお店なのか…。多分、信じたくなかったのだ。

地下鉄に乗り、途中一度乗り換えて、時代廣場(タイムズスクエア)を右に見ながら細い通りを真っ直ぐ…K君のHPに紹介されていたその道のりは、絶対間違う事がない程刷り込まれていた。壁は白壁のままではあったが、見つけにくいとみんなから言われていたあのネームは、本当に、見事に消え去っていたのだった。なんで最後に、わざわざ駄目押しみたいな事しに来ちゃったんだろうと、苦笑い。

「僕のコーヒーショップに来て!」って言っていたLeslieとの想い出が、本当に遠いものになってしまったよね。白い袋とオレンジの袋に入ったわいねいのお砂糖が3つずつ、今は私の思い出箱に残っている。

ホテルへ戻ると、11時前になっていた。荷物をまとめてロビーへ下りる。フライト時刻は15:05なんだからもっと長く香港の街にいられる方法はないのだろうか。行きたい所がまだまだ残っていたのに…。そう思いながら、迎えのバスに揺られていた。

空港についてチェックインをする、「ツアコンLOPO」の最後の仕事が終わった。お昼を過ぎていたのでカフェテリアでランチ。二人とも何故かタイ式赤カレーライスを食べた。それから後は、残っていたHKドルで最後の買い物をした。ミッキーマウスの柄のポチ袋・XO醤・紹興酒…それで終わり。

昼下がりの香港を出発した飛行機は、大阪に着いたときは夕暮れの空の中だった。着陸のときに色とりどりの滑走路のライトが目に入ったが、香港の夜景とは比べ物にならないなぁと思った。(当たり前やん…)

終わってみれば、かなりの珍道中。Leslieのコンサートだけが目的だった前回とは全く違う旅だったが、龍哥と一緒に香港の想い出が作れたことは何物にも代えがたいと、今はしみじみ思う。できれば次はLeslieと会う為に二人で行きたかったけれど、それはいくら思ってもせんない事。いつかまた、二人であの街を訪れてみよう。きっとまた、ココに書きたくなるくらい楽しい想い出が作れるだろうから・・・。


2003年龍哥&LOPOの香港旅行記はこれでおしまいです。
Leslie(張國榮 レスリー・チャン)の事をご存知無い方には、なんの事だか分からない部分もおありだったでしょうね。ごめんなさい。
つたない文章を、最後までお読みいただいてありがとうございました。

       非常感謝!恭喜發財!友誼萬歳!萬事如意!!