「SHUNZIのjalanjalan」
普段臆病な私は、なかなか思い切った事ができないでいる。
でも、『去年の夏の上海』はちょっと違ったのだ。
何故か無性に「一人歩き」がしてみたくなった。でも、全くの一人旅は出来なくて、いつも一緒に中文を学んでいる若い(ひとまわり以上若い…(笑))友人と二人で、フリーなプランでの旅行をしたのだ。(一日だけは『自由行動の日』ってのを約束して行った。)
宿舎に選んだのは、『花園飯店』。旧フランス租界の真中に建つホテル。そこからは、「陝西南路站(しぇん しー なん るぅ じゃん)」という地下鉄の駅にとっても近いこともあり、動きがとり易かった。そして、その地下鉄の上を走っている道路が、地元上海人の歓楽街になっている「准海路(ほわい はい るぅ)」だったこともあり、ぶらぶらするのに事欠かなかったのもあるかな…。
上海の街は「一ヶ月も見ないと風景が違う!」って言われるほど、古い町並みが消えていくそうだ。外灘(わいたん)辺りの建物は、映画に出てくる通りの物がまだまだ残されているようだが、『弄堂(ろんたん)』と呼ばれる古い住宅街の横丁などは、日を追う毎に少なくなっていってるそうだ。(早いうちに上海を訪れておかないと、見られなくなるかも…って思ってしまうほど)
でも今回、ツアー旅行をやめたおかげで、まだ残っている「弄堂」や横丁とも出会う事が出来た。靳(じん)と秋秋(ちぅちぅ)の隠れ家みたいな家がまだ残ってたし、馬桶(ま~とん)を沢山リアカーに積んで運んでる人にも遭遇したりもできた。
ホントにこれは、ツアーじゃ見れない!頑張って「街をぶらぶらしてた」からこそのご褒美だったと思っている。(笑)
それから、タクシーに何度も乗ったけど…その度に、カタコトの普通話で一生懸命会話を試みたのが面白かった。「北京人の普通話より、上海人の普通話の方が聞きやすい~!」って言った時に、運転手さんがメッチャうれしそうだったのが、印象的だった。
その叔父さんに「あんたは何処から来たんや?香港か?」って聞かれて、すっごく嬉しくなったんだ!だって…「日本人」に見えなかったって…嬉しいじゃない!?
黄浦江のナイトクルーズ船の中(これは、友人といた)では、地元の老夫婦とお孫さんの3人連れと向かい合わせの席になって、話しかけてみたらお喋りに付き合ってくれた。お爺さんは上海の出身で上海語と普通話が話せるが、お婆さんはちょっと田舎の方の出身者なので、地元の言葉と上海語しかできない普通話は殆ど出来ないということだった。叔父さんが、私たちのつたない普通話をお婆さんに訳してくれていた。
他にも色々とあったけど、「SHUNZIの上海ジャランジャラン」今日は、ここまで。