LOPOのレシピノート



1.中井家の朴ノ葉ずし 我が家で受け継がれてきた郷土ずしのレシピ




材料(1升分)

 合わせ酢
 砂糖・・・・・1CUP(200cc)
 米酢・・・・・1合(180CC)
 塩・・・・・・・大さじ1強(約20cc弱)
 旨味調味料・・・・・小さじ1強(約5cc強)


 すし飯の水加減
 米・・・・・1升
 酒・・・・・1合(180CC)
 水・・・・・酒ともで1升分になるくらい
 出し昆布・・・・・10cm四方

 朴の葉
 100枚くらい ※箱に詰める時に底に敷いたり、1段毎の区切りに何枚か必要です。

 鯖・鮭などのすしネタ
   私は村内の魚屋さんですしネタをすいて(切って)貰っているので、あくまでも目安ですが・・・
  鯖は1匹で60〜70枚  鮭は半身で250〜270枚くらいです。
  我が家の場合は米1升あたりで100個ほどになるので、それに合わせて購入しています。


道具・容器

 1升炊き用炊飯器
 はんぎり
 しゃもじ
 ホーローの小鍋
 ホーローまたはプラスチックなどの金属以外のボール
 ホーローまたはプラスチックなどの金属以外のバット
 すし箱(無ければ適当なお菓子の空箱など)
 軽量カップ・軽量スプーン


手順

 1.水加減をしたすし米を炊く。
 2.朴の葉を固く絞った濡れ布巾などで表・裏を優しく拭き、適当な長さに切りそろえておく。
   (目安は包丁の先から刃の角ぐらいまで、おすしが包める長さ。短すぎてもダメだが、長すぎても詰めづらいので注意。)
 3.魚の切り身をバットなど平らな容器になるべく重ならないように並べ、分量外の酢をヒタヒタになるくらいにかけて置く。
   5分くらい置いたら酢はホーローのボールになど金属ではない容器にあけておく。
 4.合わせ酢の材料をホーローのなべに全て入れ火にかけ、砂糖などが溶けて透明になれば火を止めておく。
 5.炊き上がったご飯をはんぎりにあけ、うちわなどで扇ぎながら合わせ酢を切るように混ぜる。
 6.すし飯を食べやすい一口サイズのおにぎりにして、平たい器(バットなど)に並べていく。
   (※ 握るときには、3.で取っておいた魚の香りのついた酢を手水(てみず)にして握る。)
   その後、すし飯がある程度冷たくなるまで冷ましておく。
 7.おすしを巻く。葉っぱの表を上に置き魚を真ん中あたりに置いて、冷ましておいたおにぎりをのせる。
   まず、縦にくるりと巻いて最後に両端を折り、箱に詰めていく。
 8.箱の底・格段の間・一番上に余分の葉っぱを敷き、箱いっぱいにしっかり詰め蓋をする。
   重石を乗せるなどして、少し圧をかけておく。
 9.出来上がり!(出来てすぐより、一晩おいたほうがよく味が馴染んで美味しいです。)


   ※朴の葉ずし用のすし箱の場合は、重石をしなくても蓋をして紐でくくっておけば押しずしになります。
   ※おにぎりは型抜きでも出来るそうですが、我が家では昔からの教えどおり、手で握っています。
   ※黒滝村では「手前味噌」ならぬ「手前ずし」があります。
     鯖の味・酢飯の味・・・握り方にいたるまで、それぞれの家庭の味があります。
     出来ることならこれからもずっと、受け継がれていって欲しいなぁと思います。






2.中井家の茶粥(おかいさん)(2〜3人分お茶碗5〜6杯分)  


準備するもの

@ 米1合

A 水1500CCぐらい(堅さの好みによって分量を調節する)

B ほうじ茶1パック

C 塩少々

D 大きめの鍋(出来ればホーロー鍋)・お玉(出来れば木製)

手順

1.       分量の水を火にかける。(強火)

2.       ほうじ茶パックを入れる。

3.       濃い色になったら茶袋を取り出す。

4.       洗っておいた米を入れる。

5.       吹きこぼれない程度の強火で米を炊く。

6.       そのままずっと、お玉などでかきまぜながら15分〜20分炊き続ける。

7.       最後に塩少々で味を調える。

8.         米が柔らかくなったら出来上がり!!(ちょっと冷めかけた頃が食べ頃) 

圧力鍋なら、なんと・・・シューって言ってから弱火で10分(その後強制冷却)で出来ますヨ〜。
お漬物や佃煮と一緒に食べると一層美味しくなります。
我が家では、5〜6月のシーズンには「朴の葉ずしとおかいさんと蕗の佃煮」がテッパンメニューです!



※ 主に紀伊半島南部地方で食されている郷土食の茶粥ですが、各地方・各家庭により調理法が少しずつ違ってたりします。
  故郷を離れてしまった人達にとっても、それぞれの思い入れのある茶粥があると思います。
  サラッとしたものだったり、トロッとしたものだったり・・・思い出の中にある味、大切にしたいですね!!