地域づくり団体ツチノコ共和国

ツチノコ共和国ツチノコの呼び名の由来と特徴を総点検

ツチノコの呼び名の由来

ツチノコは、漢字で書くと”土の子”ではない。”槌の子”である。これは、ビールびんに頭としっぽがついたその太く短い形状が、藁を打つ”槌”に似ていることからついた名だ。地方によって異なるツチノコの呼び名

ツチノコのいろいろな呼び方

ツチノコは、北は青森から南は鹿児島まで、北海道と奄美・沖縄をのぞく日本各地で古くから目撃されている。そして、その名も、地方によって異なっている。
ツチノコという呼び名は、先のブームで広く定着したが、もともとは一地方の一呼び名すなわち一方言にすぎないのである。この名は、京都市北部と鈴鹿山脈、吉野熊野一帯、四国北部などで使われている。

そのほか、”槌”からついた名には、”ノヅチ=野槌”(秋田、宮城、岐阜北部)、”ツチヘビ=槌蛇”(岐阜南部、大阪)、”ツチ=槌”(大阪、兵庫北部)、ツチンコ=槌ん子”(吉野)”ツチンボ=槌ん棒”(福島)などがある。 同じように、形状からの名は多種多様。臼に人れた穀物をつく、杵に見立てて”キネノコ=杵の子”(京都・兵庫)、酒を入れる徳利に似ているところから”トックリヘビ=徳利蛇”(滋賀)、納豆などを包む藁の束、苞から”ツトヘビ=苞蛇(愛知)、俵を連想した”タワラヘビ=俵蛇”(九州南部)といった豪快な名前まである。

一方、ツチノコの大ききをそのまま名前にしたのは”ゴハッスン=五八寸”滋賀、兵庫、岡山南部)。胴回りが5寸(約15センチ)、長さが8寸(約24センチ)というわけだ。この数値ではやや小ぶりだが、これは、正確さより語感や象徴性を重視したからであろう。あるいは同じツチノコでも近畿地方には、やや小型の種がいるのかもしれない。また、秋田では、しつぽか短いことから”バチ(尾が短い)ヘビ”新潟では、マムシに似た筒状のヘビということで”ツツマムシ”と呼んでいる。

もちろん、その特異な習性からついた名前も多い。ヘビとしては奇妙な”ころがる”癖から”コロ”(福井)、”コロリ”(広島)”コロガリ(福岡)、”ツチコロビ=土(槌)ころび”(鳥取)という具合だ。
このように、ツチノコの呼び名は全国で40種ほどもある。これだけみても、ツチノコが各地で古くから日撃きれていることがわかる。にもかかわらず、いまだ学術的に確認されていないため、学名がないのである。

ツチノコの目撃報告は数多いが、同時に2匹以上見たという例はほとんどない。すべて1匹である。ツチノコは、常に単独で行動しているようだ。
多くのヘビは群れを作らず、1匹でひっそりと暮らす。卵からかえった(卵胎生の毒ヘビでは、母体内で卵がかえりヘビの姿で生まれる)ヘビは、それぞれ好きな方向に進み、バラバラに姿を消してしまう。親はもちろん兄弟とも分かれ分かれになり、生まれた瞬間から一四立ちして、一生孤独な生活をおくるのだ。

ツチノコもおそらく同じように1匹で暮らしているのだろう。数も少ないうえに、群れをなさない。だからこそ、なかなか捕縄されないのである。

ツチノコの特徴を総点検

さて、ツチノコの特徴や性質は、前述した文献記録や多くの目撃報告などから、かなりわかっている。それを総合したツチノコの形状から、まずみてみよう。
ツチノコの姿は、簡単にいえば、ビールびんに頭としっぽをつけたような太く短いヘビをイメージすればいい。

体良は30〜80センチで、胴の直径は7〜15センチ。太い胴はやや扁平で、三角形の頭は、大人の指3本で(人差し指、中指、薬指)を並べたほどの大きさ。首があり、細くて粗いしっぽが、尻からチョロッと出ている。体長に大きな幅があるのは、大型種・小型種、子供・大人、雌雄などの違いからくるのだろうか。体の色は黒、焦茶色・灰色など、背にはマムシより大さい斑紋があり、うろこも粗い。腹は、いわゆる蛇腹で、黄色をしている。

目撃証言や文献などから、特徴を簡単にまとめれば、@1匹で行動する。A昼間行動する。Bいびきをかく。C薄気味悪い目つきで、まばたきをする。D胴を張って尾部で垂直に立てる。Eころがる。F蛇行せず、まっすぐ前後に動く。Gジャンプする.H毒があるとうわさされている。I春から秋に出没する、となるようだ。