ちょっと解説?

主にかっこうが小説を書く上で集めた資料をまとめてみました。より麗夢世界を楽しむための一助になれば幸いです。

白拍子

白拍子とは要するに当時の芸能人です。12世紀初めに水干、烏帽子、白鞘巻の刀を差すという男のような姿で舞い踊ったのが最初だそうですので、言ってみれば宝塚のようなものでしょうか。「今様」という歌謡曲を歌い、舞や踊りを披露し、時の権力者をパトロンとしていました。パトロンで有名なのが後白河法皇。わざわざ「梁塵秘抄」なる今様の歌謡集を編纂し、大勢の白拍子を邸宅にかこって連夜の宴会に明け暮れ、自分も歌い続けて喉を3回も痛めたとか。他に白拍子としては、平清盛がかこったという祇王や仏、それに源義経の情人静御前などが有名です。
 ところで白拍子に限らず、古来日本の芸能はすべからく神事を起源としており、修験道と同じく全国規模のネットワークをもって諸国を行脚しつつ芸を披露していました。多分夢守の民もそんなネットワークを社会の裏側に持っており、麗夢は表の顔として白拍子を演じていたのではないか、とかっこうは考えます。