使用レポート エンペックス「GPS65EZ」 CQ出版社「CQ ham radio」2000年5月号掲載原稿
屋外で、現在地を正確に把握するのは、なかなか苦労するものです。 私の場合は、地形や建物をメモしておいて、帰宅後に地図を睨み付けて、運用地を推定していましたが、ポケナビ「GPS65EZ」は、現在地を正確に知る事は勿論、2点間距離、方角情報など、小さな筐体に機能満載で、工夫次第でいろんな楽しみ方が出来そうです。 ポケナビの多彩な機能のごく一部を、移動運用に利用してみました。
出発前にポケナビの設定。 ボタン5つだけの操作部、赤色で一際目立つ「電源」ボタンを長押し。 液晶下部にGPS衛星からの信号強度を示すバーグラフが、ニョキニョキ表示されていきます。 「ポイントナビ機能」という山頂、湖、役所、島、灯台のあらかじめ本体に記憶された場所と、現在地からの方角、直線距離、移動速度を表示する機能が搭載されています。 自分で目的地を設定する「ユーザ設定」も出来ますが、目的地に近い「大王崎灯台」を設定しました。 表示上部に、東西南北を示す輪と、目的地を指し示す針。 表示下部には、目的地までの直線距離、移動速度を表示させての出発です。 自宅を出発し、三重県中部の志摩郡を目指します。 走ると、少しずつ距離が縮まっていき、どきどきしてきます。 目的地までの距離は、車を運転しながらや、ハイキングの時には、正確につかめないものですが、ポケナビのおかげでバシッとわかり、進み甲斐があります。 走行中、移動運用に適していそうな場所を見つけると、「マークキー」ボタンを押します。 押した時点での「緯度」「経度」を記憶させることが出来、次回の移動運用の参考にします。 到着後は、緯度と経度を表示させる「位置モード」に切り替え、ログソフト「ターボハムログ」に位置情報を入力し、グリッドロケータを即座に調べます。 コンテストの中には、コンテストナンバーとしてグリッドロケーターを送りあうものがありますが、運用前に正確に確認でき、この手のコンテスト参加も安心です。 2mSSBでの運用前、「ポイントナビ機能」で、ポイントを東京都庁にセット。 指し示した方向にアンテナ向きを合わせると、1エリアから沢山呼んでいただけました。
機能満載で、その一部しか使い切れていませんが、移動運用に使える機能が沢山潜んでいそうです。 暖かい季節、野山にどんどん連れていってやろうと思います。
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電源入れてポイッと置いときますなんという幸運なのでしょう!CQ誌「お年玉プレゼント」で当たったポケナビです。2000年5月号にユーザレポートとして上の文章を紹介していただきました。1000字では紹介しきれない多機能です。 我が愛車(エミーナ)のだだっ広いダッシュボードが「ポケナビ」の定位置です。 |
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迷いまくった難道もばっちりわかるCQ誌のレポートでは「志摩郡阿児町前山」が地名として出てきます。この場所での運用後、松坂市某所での運用を行いました。松坂市の運用ポイントに辿り着くまでに、随分山の中で迷いまくりました。「ポケナビ」のスイッチを入れておけば、道筋が液晶上に表示されます。グジャグジャな道筋が笑えます。 次回の運用の時には、迷わずに済みそうです。HI!おもしろい使い方が出来ますね! |
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使えない場所もあるんだなあ愛車の中で機嫌良く触っていると、GPS電波を受信できなくなり位置表示が消え、左のような文字表示が出ます。家の中で触っていても、この表示が出ます。空が見えるところで操作するのが基本です。GPS衛星からの電波っていうのは、か弱いんだそうです。でも山の谷間では問題なく受信できましたよ! 要はラジオのような機械なんですよね「ポケナビ」って!無線機と相通ずるものがあります。 |
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移動地ではこんな感じでFBFB移動運用地に到着すると、フロントガラスに「ポケナビ」を置いて位置確認をします。やはり屋外では正確な位置情報を得ることが出来ます。誤差は何度やっても殆どありません。今までいろいろ試してみて一番大きな誤差は10mです。10mの誤差なら、計った私のミスなのかも知れません。まあそんな呆れる程優秀なレベルです。 2000年2月 当選直後 愛知県日進市にて撮影 これが一番いい測定位置の様です! |
いろんな場所でいろんな使い方を楽しんでみたいです。そうそう!ソフトケースは購入をお勧めします! |