2023 大峰パノラマ&舟の川〜桶側の滝

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神仙平のページ   桶側の滝の写真を大きく表示!

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 川原を進むと”桶側の滝”が現れた。滝の高さは約25メートル、二段になっている。近寄って見ると、滝の右に高さ20メートル、奥行き15メートルの大洞窟を従えている。しかもその天井には、無数の流木が引っかかって、異様な迫力を見せ、威圧していた。洞窟の中に荷物を置いて、滝の二段目に登ってみると、滝の真ん中に滝壺があって、そこから正面と右へ水を落としていた。右の滝は、岩盤に円い穴を空け、そこから洞窟の中へ落下し、洞窟の中に深い淵を作っている。
 太古の昔、創造されたであろう淵に群れるアメの魚、外に目を移すと、岩盤に滑り落ちる水が銀の玉すだれを作って、揺れている。その向こうに、パステルブルーの空が、気だるげに広がり、洞窟の中の景観とは、対照的な眺めを見せていた…
 上記は、「大峯の山と谷」(山と渓谷社)というガイドブック書かれていた内容です。そしてガイドブックに紹介されていた、滝と洞窟の写真、とても気になっていました。2010夏、二度の下見を行い、いよいよ桶側の滝へアプローチです。
 時間表示の記載に関しましては、当館は一切の責任を負いませんのでご注意下さい。
8:30
出発

9:10
.. 当館を出発し10分程で、対岸に案山子(かかし)がありました。これは漁業組合が作ったもので、琵琶湖から飛来する鵜からアマゴを守る為のものです。その先の不動滝は、簡易な橋がが取り付けてあって、滝の下まで行けます。そしてR168に合流。このまま直進です。
9:10

9:35
.. R168はダムを過ぎると下り坂になり、旧大塔村の役場、銀行、郵便局がある信号を左折、約20分で高野辻です。大峰山脈が一望出来ます。
上の写真は広角撮影3枚の合成です。「桶側の滝」はカラハッソウ谷(神仙平)の中にあります。
9:40
出発

10:00
.. 高野辻を後にして急坂を下ると「宮の滝」。那智の滝と夫婦滝だそうです。
すぐに右からの道が合流、そして分岐があります。分岐を左へ行くと篠原集落、右の道を進み、舟の川〜桶側の滝を目指します。
.. 篠原集落です。10件くらいありました。小学校跡のような建物もありました。民宿が一軒有り。この前の道は、川瀬峠を通って、天川村の和田発電所の前に通じています。
旧役場前から先は、自動販売機も公衆電話も無く、携帯も通じるかどうか…

舟の川の流れです。ゆったりしています。
...
10:00

10:40
到着
.. 「入谷」との分岐です。並行する林道は橋の先で土砂に埋もれ通行不可。
さらに「湯の又」と呼ばれる、日裏山谷との分岐も橋が水没。
山と山の間から、大峰の尾根が見え始めたら、もうすぐ道路の終点です。
11:00
出発
.. ここで行き止まり、道路がダートに変わり、橋の先からはポールがあって、車は無理です(バイクは通れそう)。橋の手前から左へ入るダートも荒れがひどく、通行不可です。
この川の上流にある「桶側の滝」を目指して歩きます。そしてここは七面山への登山口でもあります。
11:00
.. 車を降りて、いよいよ川原歩きからスタートです。コンクリートの橋を渡り、車止めのポールの手前から川原に降ります。夏なら川の中を歩いても大丈夫です。
11:10

11:20
.. 左の写真の小さな斜瀑を境に川の様子が変わってきました。両岸はツルツルです。岸を踏ん張ってもよかったのですが、川に入ったほうが早く歩けそうです。しかしバランスを崩し、腰あたりまで浸かってしまいました。腰まで浸かったのはここの一部だけ、他のところは膝下まででした。一番注意しないといけないところかも知れません…
11:20

11:25

.. 次は淵の通過です。ここは幅は狭いですが、3メートルぐらいの深さがありそうなうえ、流れも早かったので泳ぐ訳にもいかず、今回は左の岸から通過しました。右側も大丈夫そうです。泳ぐのが好きな人なら、帰りは下りを淵からの斜瀑のあたりまで楽しめそうです。

11:30

11:45

.. この次は、「アメ止の滝」の通過です。水の勢いが凄かったです。両岸は崖、それで右側を巻きました。そしたら、きっちり道がありました。滝壺まで降りれそうですよ。
11:45

11:50

.. 滝の次は木の根の横断です。よく考えたら、ここは木の根がなければ横断は厳しいようです。山の神様が付けてくれたと解釈しました。
その後は気持ちのいい沢歩きが展開します。
....

12:30
到着
... 写真左の岩場を乗り越えると、広い川原が広がっていました。明るい川原です。歩いていると、ゴォ〜という水の音が大きくなってきました。そして、ようやく「桶側の滝」に到着です。
. ガイドブックで紹介されていた写真はこの2枚でした(白黒写真であったが、洞窟の写真はかなり神秘が漂っていました。撮り方がプロは上手です)。そしてこの滝の全景を自分の目で確認して、滝と洞窟の関係がついに納得できたのです。3年間の想いが叶えることができました。
...
「舟の川」は、途中で「地獄谷」と名を変えます。川が増水すれば恐ろしい谷へと変化するのです。慎重に行動してください。

    

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