九州の山旅(そのT)
東傾山 大崩山敗退 祖母山
H20年4月16日〜18日 (4名)
16日 東傾山(1310m) 冷水コース
15日大阪南港発別府行きのフェリーに乗り16日6時30分別府に着く。湯の町別府は小雨。
そのまま三重町冷水まで走り傾山登山口までの林道はすさまじい悪路で未舗装、落石、崩壊がいたるところにあり普通車では何度か底を摺って(かなり力が入った)ヒヤヒヤもので登山口手前に駐車して歩くことにする。
登山口から植林の急登を上りつめると主尾根に出る。上空ではゴーゴーと風が唸り、小雨交じりのガスでうっそうとしている。

ガスはどんどん深くなり視界が極めて悪く少し離れるともう先の人が見えない。

尾根道はアセビの花盛りで、数年前の台風で倒木が道をふさいで歩き辛いが大岩などもあり(ロープ設置)面白そうなコースだったが、小雨、ガスときわめて条件が悪く、展望も全くないので東傾山で引返す。

九州上陸の初日、傾山は初めてなので楽しみにしていたが、全くの展望なしで九州の山には対面出来なかった。
上りで気づかなかったツクシアケボノツツジがたった1輪ガスの中で咲いていた。
足元にはツクシショウジョウバカマ。(ショウジョウバカマの変種で白色と紅紫色がある)ここに咲いていたのはやや小ぶりで花数も少なく、白い花弁に紫の葯、ピンクのおしべがとても清楚な感じだった。
明日の予定大崩山の登山口へと移動する。
17日 大崩山(1643m) 渡渉出来ず引返す
岩峰とツクシアケボノツツジが素晴らしい九州一の名峰、九州の秘境とも言われる大崩山は是非行ってみたい山だったが、前日の雨で増水した祝子川(ほうりがわ)の渡渉が危険なので断念する。

(大崩山荘)
とりあえず大崩山荘付近のアケボノツツジ満開と聞き、花だけでも見たいものと山荘まで行く。その先の渡渉点(三里河原)で水位と急流を見て納得して引返す。
アケボノツツジのうすい花びらが雨の重みに耐えかねるように咲いている。


雨上がりの緑は美しく、アセビのトンネルや大きな岩が点在する原生林と、躍動の渓谷美は魅力だったが大崩山はガスに覆われその勇姿ももちろん見えず、今渡渉しても帰りにはもっと増水する可能性もないとも言えず、そのような注意も書かれていた。

(三里河原渡渉点)
岩峰の大崩山は再チャレンジしたい心残りの山になった。アケボノツツジは是非青空の下で再会したい。
祖母山登山口尾平青少年旅行村へ移動する。
山を断念したので時間にゆとりがあり緒方町原尻の滝とチューリップ園を見学する。
大分のナイアガラと言われる原尻の滝(巾120m、高さ20m)↓

18日 祖母山(1755m) 黒金尾根〜宮原コース
週間天気予報の17日まで天気が芳しくないとの予報がピッタリあたって今日も小雨、ガス、強風で登山条件が連日はなはだ悪い。
登山口川上渓谷は清流と緑が大変きれいだ。
標識に従って二つ目の吊橋を渡って黒金尾根に取り付く。原生林の急登になりその中でミツバツツジやアケボノツツジのピンクがガスの中でぼやけて見えるのはとても残念だった。
ツガやブナの原生林からスズタケの上りになりやがて大岩が見えて来ると間もなく天狗の水場、その上に天狗の岩屋があり雨を避けて休憩するが雨は避けられても岩からしずくが絶え間なく落ちて来る。
縦走路に合流するといくつも展望台がある。と言うことはこの縦走路は非常に好展望らしい。このガスでは残念ながら何の展望もないが一ヶ所立ち寄ってみる。白いガスの中でマンサクの黄色が唯一のなぐさめになっている。

縦走路に入ると意外にアップダウンがあり最後に極めつけの不安定なハシゴ、雨に濡れて滑る岩場、ロープなどをやり過ごして山頂に飛び出す。
三角点と石の祠があり展望は見事・・・とガイドブックにある (;´`)
8年程前に同じコースを登った時は樹氷が見事で傾山への縦走路が白く輝いていたのを鮮明に覚えている。
現実は強風、雨、ガス、展望まるで無しでとても長居は出来ず9合目避難小屋に下り昼食をとる。

宮原へ下る。
馬の背あたりでようやくガスが飛んで少し青空が覗き始め、周囲の山々が見えてくると初めて九州の山の中にいるのを実感出来る。

傾山や大崩の山郡、その縦走路なども確認出来て九州3日目にしてやっと展望に恵まれる。
それからはどんどん天気が回復し、どんどん暑くなり下山した頃はすっかり青空で祖母山の全景が望まれる。

(登山口から祖母山郡)
この3日ですっかり雨具、スパッツなどはドロドロになってしまう。
明日は快晴の阿蘇になることを信じて阿蘇山麓地獄温泉に移動する。
地獄温泉は濁り湯の旅情あふれるところだが、元湯の湯音45度の表示には驚き、熱い湯が苦手の私にはまるで拷問で動けなかった。
九州の山旅 そのUに続く