黒滝村は、奈良県の中央に位置し吉野山地を南北に走る
大峰山脈の大天井ヶ岳から四寸岩山への山嶺と、
その支流に囲まれた風光明媚な村です。
黒滝という名は、この地を潤す清澄な水の流れから名付けられた
といわれています。
早くから大峰山修験場によって開かれ、十四世紀半ばには、
後醍醐天皇の南朝皇居の後背地として、重要な位置を占めるように
なりました。南朝が没するとこの地も封建制に組み込まれることになり
、江戸時代後半の約百年間は、幕府の直轄支配を受けました。
明治新政府が誕生し、町村制が公布された明治二十二年、
黒滝郷は丹生郷と合併して南芳野村となりましたが、
明治四十五年には分離して、黒滝村が誕生しました。
その後、昭和二十四年の境界変更を経て現在に至っています。
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