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眞言律宗 | 観音寺 |
Original: 2005 / 9 / 6 Copyright © 2005 Kannonji Temple All Rights Reserved. |
(ミニ法話) こころの泉38.いのちを生かす 昔、ある人が田んぼのあぜ道を歩いていたとき、現代の言葉に言い換えますと、百円玉か何かを田の中に落としてしまいました。探したけれども見つかりません。そこで何人かの村人にたのんで探してもらいました。当然、御礼として手当てを支払います。他の人から「何という馬鹿なことをするんだ」と言われましたが、彼は、「百円玉は百円玉としてのいのちがある。それを落としてしまったら百円玉としてのいのちは無くなってしまう。殺してしまうことになる。ところが、村の人に払ったお金は、御礼を言ってもらった上に使ってくれるので、お金のいのちは失われない」と返事をしたといいます。損か得かを計算すれば、こんな損な話はないわけですが、うなずける話でもあります。 (平成20年11月) バックナンバー |