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紫外線の害とは

４月から９月にかけて多くなる紫外線、４月になるとテレビのCMでもＵＶケア商品が頻繁に出てきます。オゾン層の破壊が危惧される中、紫外線対策は美容のためだけではなく、長期的な健康の維持にも必要です。緯度の関係で紫外線量の多い沖縄県では年間での対策が必要になります。

くる病や骨軟化症の予防のために必要な紫外線ですが、ビタミンDの生成に必要な紫外線は１５分ほどの日光浴で足りるらしく、肌が紫外線に長くさらされると、シミやシワなどができやすくなり肌の老化が促進されてしまいます。
また、光誘発性角膜炎や、白内障などの眼病をひきおこしたり、目の老化なども促進するといわれています。

肌の予防には日焼け止めなどの化粧品や、肌露出の少ない服などで対策を・・・
日焼け止めの表示にあるSPFはUV-Bの紫外線遮断率、PAはUV-Aの遮断効果の強さを示す値で数値が高いほど効果が高くなります。
日焼け止めには「紫外線拡散剤」と「紫外線吸収剤」のどちらかが配合されており、使用に注意が必要なのは、SPF30以上の紫外線吸収剤が使用されている強い日焼け止めです。
吸収剤は効果が強力なぶん、肌の弱い人が使うとアレルギー反応を起こしてかぶれる場合がありますのでSPFやPAの数値だけでなく肌の状態に合ったものを選びましょう。

また、紫外線を防ぐために酸化チタンや酸化亜鉛といった金属が使用されているので、アレルギー体質の方でなくても長時間の使用は肌に悪影響を与えます。使用後は、必ず石鹸またはクレンジング剤で洗い流しましょう。

目にはUVカット仕様のめがね又はコンタクトレンズやツバのある帽子で対策を・・・
紫外線による眼への影響は、以下のようなものがあり、シミやシワなど美容に関係する肌の老化への影響よりもより深刻な身体的疾患をひきおこす原因になります。
○紫外線角膜炎
紫外線を大量に浴びることで、角膜が炎症をおこします。
雪目などにみられる白目の充血など
○翼状片
白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、黒目に三角形状に覆い被さってくる疾患。
症状が進むと乱視や視力低下につながり、外科手術が必要になることもあります。
○白内障
水晶体が濁り、視力が低下する疾患。
長年、目が紫外線にさらされてきたことも一つの要因と考えられています。

目の紫外線防止には、「帽子」や「ＵＶカットめがね」などが効果的なのですが、注意したいのは「サングラスとＵＶ対策を施しためがねの違い」です。

グラスの色の濃さと紫外線の遮断率は関係がありません。
メガネの色は眩しさを抑える明るさ、光量（可視光線）を遮るためのもので、紫外線は遮断されることなく目に届きます。目の機能は暗くなると光量の調節のため瞳孔が開ます。ＵＶカット対策をしていないサングラスをかけると開いた瞳孔から紫外線をより多く眼球内に吸収することになってしまいます。 紫外線対策用にめがねを選ぶ時は色の濃さではなく、「ＵＶ９８％カット」等の表示を参考に選びましょう。

ちなみに、ガラスよりポリカボネートなどの材質のほうが紫外線を防いでくれます。