初午厄除祈願会(はつうまやくよけきがんえ)について
観音寺の本尊聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)は、厄除け観音として古くから信仰を集めている霊験仏です。 「厄」とは、災難のことですが、災厄をもたらす厄年が、医学的にみても体質が変わる微妙な時期と
重なっているとされています。
例えば、四十二歳は男性の本厄(ほんやく)と言われていますが、三十代の生活習慣を改めて、
四十代の生活に切り替える節目ともいえます。
災厄は、体質の変化だけでなく、われわれ自身がつくり出している面があります。その根源は、
深い意識にあります。そこでは常にものごとにとらわれる意識がはたらいており、そのことが災厄の
原因にもなっております。
厄除けの祈願を通じて生活習慣に心を配ると共に、ものごとへのとらわれから離れる努力と自覚を
もっていただければと思います。
観音寺では、毎年旧暦の初午の日に護摩供を修して、皆様の厄災消除を祈願しております。
因みに、男性の本厄は、数え年で二十五歳・四十二歳・六十一歳、女性の本厄は、数え年で十九歳・三十三歳・三十七歳であり、
これらの年の前年を前厄(まえやく)、後年を後厄(あとやく)、後々年を厄明(やくあけ)としています。
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