合唱団パンダ第19回定期演奏会「夢よはばたけ」


合唱団パンダ第19回定期演奏会が終わって
                    
団長  金  潔

24日の本番終了、今回も無事に幕をおろすことができた。
  あれからもう10日以上たち、今に至っています。
 先週の木曜日と土曜日にコンサートの荷物の後かたずけして
いました。アンケートを見ながら今回のコンサートをふりかえり、
劇でつかった小道具・大道具を整理して、
「ああ終わったんだなぁ」と改めて感じました。
今回は唄と劇を両立させるということで、いつもより大変だったと思います。
しかし、そこがなんとかできたということは、
やはり場数をこなしてきた実績と自信、
そして、今まで知ることのなかった隠れた才能が発揮され、
見事すばらしいステージになったと確信しています。
 言うなれば「土壇場で発揮される人間力」ということなんでしょうか。
団員全員だけでなく、八木さんとその仲間のみなさん、ファニータウンのみなさん、
声楽家グループのみなさん、そして影で支えてくださった各方面の方々の
「人間力」が一つになって初めて成し得ることができたと思います。



 さて、今回劇をやりましたが、来年の第20回は何をするかわからないですが、
あせらないで一歩づつ「前へ」向かってがんばっていきましょう。


海・・・空・・・風・・・ 生きる力にかわるとき

私は、ちょっと名の知れた小説家。しかし、このごろなぜか書けなくて・・・
新しい出会いを求めて・・・いや、本当は編集担当者からのがれるために
ふら〜っと旅に出た・・・海はしずかだ・・・
それにしてもこの船にはいろんな人が乗っている・・・
幸せそうなあの2人は新婚旅行かな?こちらのビジネスマンは、
ひどく疲れているようだ・・・あの男の子、さっきからずっとお母さんに
怒られているよ・・・私は心のレンズをぐっと近づけながら
それぞれの人生ドラマを想像していた・・・と、その時・・・・・


(全編オリジナル発表曲)

        曲     目    作   詞   者      作   曲   者
遠いあの日の子守唄 永口 和世 八木 たかし
山鳩のように 永口 和世 八木 たかし
沈む夕陽と 安部 桜子 八木 たかし
散歩道 西田 喜美子 南本 和男
青い空の下で 東本 信介 八木 たかし
航海 小橋 賢之 上田 真彰
あの山の向こうに 中山 巌雄 小西 俊光
私のたからもの
  「わたしの だいじなたからもの」
今谷 尚子
 詩 矢野 めぐみ・のぶえ
八木 たかし
夏の青い海と空 金 潔 上田 真彰
All Right ゲスト ファニ−タウンさん
星のかけら 苅和 温子 西村 圭也
夜空の星 大上 昌伸 八木 たかし
今日の風 永口 和世 小西 俊光
君はそよ風 大上 昌伸 八木 たかし
何にもない空 ゲスト 八木たかしさん、大森正義さん、山下浩史さん
あの頃 ゲスト 八木たかしさん、大森正義さん、山下浩史さん
八木さん&パンダメドレ−
   もう一人の自分と 中 美子 八木 たかし
   あなたへの思い 中沢 稔 八木 たかし
   旅をするメッセージ 上地 香 八木 たかし
   長い道 高松 良之 八木 たかし
扉のむこう 西田 喜美子 西村 圭也
季節〜春夏秋冬のうた〜 金 潔 上田 真彰
JOY 高橋 博 高橋 博
ぼくにもできそうだ(組曲「明日へ冒険」より) 合唱団パンダ 南本 和男
明日へ冒険(組曲「明日へ冒険」より) 合唱団パンダ 南本 和男
See You Again 永口 和世 八木 たかし
前へ 金 潔 八木 たかし

                                 

配 役

小説家・・・・小西俊光
チンピラ・・・・川野雅美
お嬢様・・・・上地香
少年(A)・・・・市原成悟
少年(B)・・・・上田真彰
少年(A)の母・・・・矢野伸江
ビジネスマン・・・・江波仁
セ−ラ−マン・・・・小橋賢之
漁師(A)・・・・阪口真治
漁師(B)・・・・松石常安希
船長・・・・津野史章(残念ながら今回は欠席でした。)
シェフ・・・・金潔
船のまかない・・・・尾林明子
外人・ジョ−ジ・・・・山本博之
外人・カトリ−ヌ・・・・亀谷悦子
新婚(夫・稔)・・・・中沢稔
新婚(妻・豊子)・・・・田中豊子
冒険家・・・・久保田有
女優・松竹梅子・・・・中美子
マネ−ジャ−・・・・阪口和世
男優・鶴野亀吉・・・・西池正人 
参加ごくろうさま!来年も来てね!
マエストロ・・・・高橋博
シンガ−・・・・小田垣多栄
ピアニスト・・・・門内総美

友情出演
空を散歩するミュ−ジシャン・・・・八木たかし、大森正義、山下浩史
世界を旅するミュ−ジシャン・・・・ファニ−タウン



おだやかな波やなあ

あの島で見た光景と同じだわ。
目を閉じると今もあの日の唄がきこえるの・・・

みんな、どうしてるかなー

きっと、どこかで同じ空を見ているわ・・・
あの時、あなたに出逢えて、本当によかった・・・



コンサ−トを終えて
<団員の感想文のコ−ナ−>

<NO1>
上地 香(お嬢さま)

コンサ−トが終わって約2週間・・・。
コンサ−トなんて遠い昔に夢でも見ていたような、
本当に一瞬の出来事のように感じます。
毎年、コンサ−トが終わると気が抜けてしまうけど、
今年は特にあまりの儚さに淋しさを感じています。
コンサ−ト自体は緊張感を楽しさが追い越して・・・すっごく楽しめました。
お嬢様になりきって演技するのも楽しく、又、みんなのアドリブを見ているのも
すっごく楽しくてロングラン公演でもしたい気分です!
今回は初めてのミュ−ジカル仕立てということで
歌はもちろん、劇の台本も大道具、小道具も・・・
かなり大がかりな”パンダオリジナルコンサ−ト”になりました。
思いおこせば企画部部長のえぐっちゃんがシナリオを考えてくれて、
その創作力と創造力とこだわりと・・・
何よりもみなぎるパワ−に圧倒されながら、・・・
でも、どっぷりとその中につかりながら企画部員としてやってきました。
ワクワクしていたのも束の間・・・年が明ける頃には
”こんな無謀なことが本当に出来るんだろうか・・・”と
不安要素は挙げたらキリがないくらいふくらんでいました。
でも不可能を可能にできるのがパンダのすごい所で・・・。
”自分たちがまず楽しもう!”ということをモット−に
充分それは発揮できたと思います!!
”来年も又、色んなことに挑戦したい・・・”
(歌より劇に目覚めた団員も多いかもしれないけど)
その気持ちを練習へのパワ−に変えて、
又、今年も頑張っていきたいと思っています。


<NO2>
小西 俊光(小説家)

今回、いきなり台本が渡され,小説家の役どころを与えられ、
あれよよあれよという間に歌付き演劇の世界に引きずり込まれていました。
キ−パーソンと言われ、台詞も一番長い。
正直なところ私は困惑し、
プレッシャーを与えてくるパンダの首脳陣を恨みました。
多少押し付けにも思えました。
でも、いつも練習に行けていないし、何か役割をもたなあかんなあと思い、
開き直って「歌劇」に望みました。
最初の頃は暗記をしようと張り切っていたのですが、
やっぱり一字一句間違えてはいけないと思い、朗読するようにしました。
 いまから振り返ってみれば、私にとっては最適な役どころとなりました。
確かに台詞は長いけど、自宅練習ができたので
私の事情や思考等考慮して私を小説家に起用した作者に、
この場をお借りして感謝したいと思います。

来年に向けて思うこと...。
やっぱパンダは「うた」ですねえ。
無理せず気負わず、気楽にやりたいです。
余談ですが、「歌」と言う字は可能性が欠けると書くから
使いたくないと言うことを聞いたことがあります。
でも今回、パンダの「うた」は可能性が欠けるどころか、
むしろ積み重なっていくような気がしていました。
そんな歌があっても良いのではないのでしょうか。

コニタン


<NO3>
中 美子(女優・松竹梅子)


「コンサートを終えて」

 第19回定期演奏会が無事に終わりました。お忙しい中、たくさんの方がコンサー
トに足を運んでくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。今年はマスコミ取材の件数
がこれまで最高であったおかげか?例年よりもたくさんの方々に集まっていただけた
ようで、うれしく思っています。指導や作曲、編曲、演奏でお世話になった方々、受
付、接待、会場整備等で走り回ってくださったボランティアの方々、本当にたくさん
の方々のお力があってこそ実現できたステージだと思います。素人の我々がこんな形
で国際ホールに上がれるなんて夢のようなもったいない話ですが、
それが現実に行われたということ、さらに19回も続いてきた、
ということが本当にファンタスティック!といった感じです。

 初のミュージカルということで、私自身、そして合唱団員の一人ひとりが日頃の力
の何倍ものパワーを出して、精一杯頑張りました。歌うことには慣れているのです
が、芝居となると勝手がわからず、戸惑いを隠しきれない団員が私を含めたくさんい
たことと思います。でも、やると決まった以上はとことん頑張るのがポリシーの合唱
団。各々がそれぞれの役づくりに励み、その過程の中で自己を高め、自分たちなりに
見事に表現できたことがうれしくてたまりません。私は「顔が大切、自分が一番」と
いう「わがまま女優」の役をいただきました。普段おとなしい性格?の私が、あまり
にも現実とかけはなれた役を果たしてできるのかしら?と、当初不安でいっぱいでし
たが、練習を進めていくうちに、かえって現実からはなれている方が演じやすいとい
うことがわかり、それ以後、意地悪かつ大胆に演じることができました。役のために
10年ほどストレートだった髪の毛にクルクルパーマをあてたりもしながら、役づく
りを楽しむことができました。真っ赤なドレスというステキな衣装をつけさせていた
だいたこともうれしかったのですが、セリフも第2部ではジーンくることを言わせて
いただき、とてもいい役をいただいたと思って感謝しています。
 練習途中で団員間の微妙な心のすれ違いがあったり、大きな意見の食い違いがあっ
たり・・・と本番までにいくつも乗り越えなければならない課題がありました。しか
し、それもみんなが真剣にコンサートに向けて取り組んでいた証だと思います。その
たびていねいな話を繰り返す中で、お互いの本音を出し合うことができ、結果的にさ
らに大きな絆で結ばれることができたような気がします。そして、このとことがきっ
と今後の大きな財産になり、さらに素晴らしい何かを生みだしてくれると確信しています。
 みんなが自分の可能性にとことん挑戦してつくりあげた今回のステージは、
いつまでもいつまでも心の中に輝き続けることでしょう。
 さて、20回の定期演奏会に向けて、また新たなチャレンジ!がはじまろうとしています。
メモリアルコンサートになるように、またみんなで力を合わせて頑張りましょう!

 なか よしこ


<NO4>
江波 仁(ビジネスマン)

幕が降りると、「あー、今年も終わった。無事に終わった!」というホッとした気持ちと
「これで一年が終わった。」という一区切りをつけた安堵感に満たされる。
なんとも言葉には表せない気持ちです。
今年は、ミュ−ジカル風に仕上げられた内容でいつもにも増して
個人の努力が求められたと思うのですが、結果は大成功でしたね。
見に来て下さった人から「よかったね!」と声をかけてもらうと、ほんとにうれしくなります。
 個人的なことですが、今年は、セリフや動きがあったおかげ(?)で、
そちらに気をとられ、パンダの歌の世界に没頭することから逃れることができました。
いつもなら、クライマックスを迎えるころになると、不覚にも自分が感動してしまって
涙ポロポロ、声をしゃくあげるようにして歌がうたえなくなってしまうことがあるんです。
下を向いて、うつむいたまま、いっしょうけんめい違うことを考えて
その世界から遠ざかろうとしているんですから最低です。
そうしたこともなく自信をもって(口パクではなく)歌える曲が
増えたこともほんとにうれしいことでした。
 よーし!また来年がんばるぞ!!団員もっと増やそうっと...
みんな、良い歌いっぱい作ってや!ボクはよう作らんから、おねがい!!





<< 開 催 要 項 >>

合唱団パンダ第19回定期演奏会「夢よはばたけ」

 趣  旨 仲間と語り合い、共に築きあげてきた日々の中、生まれてきた歌は、私達の
       命の証。歌を通して、社会のより多くの人々と生きる喜びをわかちあいたい。

日  時 平成14年3月24日(日)開場12時 開演13時

 場  所 奈良県文化会館国際ホ−ル

 入場無料(ただし、要入場整理券)

 内  容 全編、合唱団パンダオリジナルによる合唱と芝居

 主  催 合唱団パンダ

 協力団体 奈良県立七条養護学校、社団法人日本筋ジストロフィ−協会奈良支部

 後援団体 奈良県、奈良市、奈良県教育委員会、奈良市教育委員会、
             奈良県社会福祉協議会、奈良市社会福祉協議会、NHK奈良放送局

 入場整理券申し込み及び問い合わせ先 
   TEL・FAX 0743−55−3347(阪口まで)
  E−mail panda20020324@excite.co.jp
  URL http://www3.justnet.ne.jp/^ssinji
場所:奈良県文化会館国際ホ−ル
 入場無料(要整理券)

「唄うことは生きること」仲間の生き様、生きる喜び、命の輝きを唄いたい。
  合唱団パンダで生まれた140曲もの創作曲には、自然、命、愛、友情・・・
  様々なテ−マが生き様となって描かれている。唄に込められた作者の思い、
  作者が日常、見たもの聞いたもの感じたものが体の中でかみくだかれて、
  それらが全て、何らかの「力」と化していく。その唄を聴いて、又、仲間の
  生きる姿にふれ、勇気づけられたり、涙を流したり、私達は数多くの唄に
  支えられ生きてきた。唄に込められた「力」、唄から与えられる「力」、
  そこから何かを生み出す「力」は無限大である。仲間と共に築きあげてきた
  日々の中で生まれてきた唄達を大切に、みんなで唄っていくことで、又、
  新たな命の輝きを見つけていきたい。

           
今回演じた「海・・空・・風・・生きる力にかわるとき」のシナリオを公開します

合唱団パンダの歩み

オリジナル曲の紹介(全146曲の曲名紹介)


合唱団パンダからのお知らせ


リンク集「合唱団パンダと愉快な仲間たち」


トップペ−ジへ戻る

21th.photoへのリンク