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   最後の二ホンオオカミ 東吉野村鷲家口で捕獲されたものが
         イギリスの大英博物館に貴重な資料として
                永く保存されている


 二ホンオオカミは、イヌ科イヌ属に分類されている。体長95〜114cm
ぐらいで、尾長約30cm、肩高約55cm、体重15s程度と推定されている。
 19世紀までは東北地域から九州まで広く分布していたが、1905年
(明治38年)1月23日、奈良県吉野郡小川村鷲家口(現在の東吉野村
鷲家口)で捕獲された若いオス(標品として現存)が確実な最後の生息情報
となっている。
 環境省のレッドリストでは、「過去50年間生存の確認がなされない場合、
その種は絶滅した」とされるため、二ホンオオカミは、絶滅種となっている。
・絶滅の原因
 確定はしていないが、おおむね狂犬病やジステンバーなど家畜伝染病
 やオオカミによる襲撃の増加のため駆除が進んだこと、山林開発による餌
 資源の減少、生息地の分断などの要因が複合したものであると考えられ
 ている。 
・現存する標本
 ニホンオオオカミは明治の早期に絶滅したため、頭骨、毛皮は数体
存在していて、剥製は世界に4体しかない。
  1)国立科学博物館  2)東京大学農学部
  3)和歌山県立自然博物館 4)オランダ国立自然史博物館
 (江戸時代にシーボルトが日本から持ち帰った多くの動植物標本の1つ)







 




    二ホンオオカミ像について

  (上写真の説明書きを、原文のまま記載)
 二ホンオオカミは、明治の初めまで、本州・四国などに、かなりの数が生息
していたようですが、その後急減し、明治38年(1905年)東吉野村で
捕らえられた若雄の二ホンオオカミが日本で最後の捕獲の記録となりました。
 当時ここ鷲家口の宿屋芳月桜で地元の猟師から、英国から派遣されていた
東亜動物学探検隊員米人マルコム・アンダーソンに8円50銭で買い取られ
大英博物館の標本となっています。
 この標本には、採集地二ホン・ホンド・ワシカグチと記録され、動物学上の
貴重な資料となっています。かって台高の山野を咆哮したニホンオオオカミ
の雄姿を、奈良教育大学教授久保田忠和氏の手により、等身大のブロンズ像
として再現しました。
        昭和62年(1987年) 東吉野村



 参考図書・資料
     @「感動」と出会えるむら 東吉野 ガイド 阪本 基義
                            東吉野村
     Aインターネット掲載記事など

            

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